フライ トウ ザ MOON歩み(170) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
水無月のいたずらなくもは
気まぐれな雨やひょうを
降らせたようで
野菜を痛めた様子や
子嵐一過 透きとおる青空を
うすい森のコピーされたゲームセンターの
パノラマは映し出していました。


そのパノラマのはるか彼方のそらでは
宙たちが まほうのランプのある宇宙ステイションの
秘密の地下倉庫に
扇風機の気流に乗って
ふわふわしながら
進んでいました。


”宙、君は何を今、みつめているの?”
扇風機に気流に乗って
ふわふわしながら 
ちいさな男の子は 言いました。



”月様に
逢いに行くには、
たまご投げゲーム会場で
タマゴ投げが 見事 月様の 絵に 届いたなら、
まるい満月のくろい月がもらえるんだ、

くろくても
宙は いいんだ、
きっと くろうしている
くろの本当の姿を見せてくるんだ、
そういう、月様も宙は 解る気がする。

もし、
たまごが 見事 月様の 絵に届いたら
まるい満月のくろい月がもらえて
この手に握りしめたなら、


きっと、
また 月様の声がしてくる・・。

そして
この羽根で 羽ばたいて
月様の声を聞きながら

月様が くろから 光りを浴びてきたと同時に
宙は そらを 飛んで
月様を 追いかけて 飛び上がるんだ・・・、
やるしかない。


きっと、そのときに
宙は 月様に 逢えるんだ、、、

でっかい花火が上がるそらを
後にして・・・、”
と宙は言いました。

”そうだね、
まほうのランプを手に入れて
ゴールのすごろくの
こまを手にいれたいね、”
とちいさな男の子は言いました。

”ん、”
と宙は濡れた瞳で答えた。

そして くろいメガネのウサギさんのあとを
案内役のあらしんのあとを
扇風機の気流に乗って
宇宙遊泳をしていき
秘密の地下倉庫に向かった

うすいもりのゲームセンターのパノラマは
もう紺晴れにしろのうすい紗をかけて
紺晴れでも にごった紺晴れになり
それでも
1つ星は天できらめいているのを
映していました。


”この時期にまたカミさま選びを
するか?
大丈夫なのか?”
”どうか、真の カミさま、お守りください・・、
がんばれ、生きる人たちよ・・、”
と誰かの願う声が
まぼろしのように
一瞬、パノラマに 映ったかに思えたが
映ってないように 消えていた。

そして パノラマの夜もしんしんと
ふけて時が動いていく様を
映していた。