コピーされたような
もう1つの世界のゲームセンターの
天井のパノラマは
あめのあさを 映していました。
やや薄暗く やや薄明かり
しめりけと ややの寒さとを
映していました。
”宙ちゃん、皆既日食というのはね、
そらのうえのお日さまと月様が久しぶりに
地球から見て 重なって まるい黒い月様に
なることだよ・・、
それで 月様の絵に タマゴをあてると
まるい黒い満月の月様がもらえるのかい?”
とおおかみは言った。
”タマゴ投げ会場で
タマゴを投げて 月様の絵に 当たれば
まるい黒い満月の月様に会えるんだ・・・、
もらえるのかな~、
真っ黒だなんて
どうして 真っ黒に
なっちゃうんだろう、
月様は お日さまに甘えると
本当の姿を 現すのかしら・・、
その日だけは 光るのを休む・・・。
くろう して くろうして
お日さまに 照らされながら
地上を 不思議に照らす。
そんなお休みのごほうびの一日なんだろうか?”
と宙は言いました。
”それで、皆既日食って
どこにあるの?”
と小さな男の子は言いました。
”それはね、どこだったかな~、
おいらは、度忘れしてしもうた。
それが ちかぢか あることは
知っているのだが・・、
満月なんだ、
わくわくするよね・・・、”
とおおかみは言った。
”タマゴ投げ会場も、
ひょっとして~・・・”
と
宙が言うと
”そうなんだ、
覚えていたが
残念ながら
忘れてもうた~”
とおおかみは 言った。
”もう~、なんで~
忘れるの~”
と
宙と 小さな男の子は
あまやどりの
おおきな葉っぱの下で
声をそろえて言いました。
”しょうがないな~、
こんなときは 携帯電話で、
ここって圏外じゃ~ないよね・・、”
と宙は 携帯電話をポケットから
出しました。
”宙ちゃん、どうやら ここ、
雨が止んできたみたいだ・・、”
とちいさな男の子は言いました。
”あ~。ほんとだ、
やんできたね~
雨上がりのいいにおいがする~”
と宙はいいました。
”携帯電話君カミさまの
ところへつながれ~、、、”
と宙は ボタンを
押したのでした。
コピーされたような
もう1つの世界のゲームセンターの
天井のパノラマは
もう先に 夜を映して
少し赤っぽい厚いくもの
そらを 映していました。