(ゆめこ) 「さくちゃん、すずしいね。」
(さくこ) 「うん。」
(かたり) 映ってる少女映画の意味も
解りたいけどただ流れ、
下をむき ただたたずんで
いた。同じように 回廊には
ぐるっと中腰で休んでいる
人々がいました。
ふっーとゆめこは自分の少女時代を
思い出していました。
(ナミエ) 「よいしょっと、ちゃんと留守番してたがね?」
「えら~い。えら~い。」
(語り) ゆめこの母は駄菓子屋を営んで
おり、大風呂敷を肩にしょって
卸問屋の明道町まで駄菓子を仕入れに
瀬戸街道を通っているバスにのって
行っていました。
ゆめこの兄賢一と弟の真二と一緒に
テーブルで卓球をして留守番を
していたのでした。バナナカステラや
のりまきあられをおみやげで
もらいました。
(ナミエ) 「さぁー 店でもあけるか。」
せっせと働いていました。
そこへ問屋の文房具の人が
やってきました。