30センチぐらいの茶色いとびらに
森の住むびとたちが つぎつぎに
チョコを
口に含みながら
どんどん小さくなって
入っていっていました
受付のトラねこは
トラじまの眼帯をして
太い木の枝に 寄り掛かって
もうひとつの眼を光らせながら、
”入場券はおもツですか?”
となまツてきいていた
住みびとたちは
森の木の葉を持ってきて
トラねこに渡し
パンプキンパイか、モンブラン、と
ドリンクに かえてもらい あなの
なかに 入っていきました
金色の蝶ネクタイに金ぴかの背広を着て
なぜか 安物の黒メガネを鼻に落としたウサギが
マイクをもって
一段 高い台に立って
”ゴホン、これより
ハロウィンコンサートを
はじめます”と
あいさつをしていた
マイクを持った腕の電波時計もなぜか
金色の蝶ネクタイを
していた
”いま 何時なんだ”と
ふっとため息を情けない顔で
ついた