フライ トウ ザ MOON NO.26 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
薄暗い中で、
トラねこは トラじまの眼帯をして
太い木の枝の上に すわって
一つの眼が ぎらっと光った
ほんのすこし 木の葉のしめった
においと つちのにおいの中で
”入場券は おもちですか?”
と聞いた

”入場券?もってないよ,
からあげとポテトの包装紙と
水筒のお茶は、あるよ”
と宙がいった
”ん、そうだ、そうだ
クリームそーだ。”
とペリカン君はいった

”おぅ、それだ!
からあげとポテトの包装紙で
このぎんしゃりおにぎりと
ぶつぶつ交換、このおにぎりが
入場券となぁ~る。
どうぞ、おにぎりをお持ちいただいて
中に、おはいりくださいませ・・・、”
と トラねこは ていねいにおじぎをした

”どうも、ありがとう、”
と 宙がおしゃまに背をそらせながら
得意げに おにぎりを片手に持って
中へと すすんだ
”ん、ん、どうも”
と ペリカン君がいって、得意げに
薄暗い中 青い風船をゆらしながら
中へと すすんだ

と そのとき 宙が つまずいた
”おっと、と、イタッ”
そのとたん、ぎんしゃりおにぎりが
転げ落ちていくでは ありませんか!!

コロコロ、ころころ、コロコロ、ころころ、
”あっ、まってぇ~、
おにぎりさん、まってぇ~”
と 叫んでいるうちに
ぎんしゃりおにぎりは あなへコロンと
落ちていきました