”まって、まって”
”ぼくのくちばしにお乗りよ”
自称二枚のペリカン君が
いった
”ん."
宙はペリカン君のくちばしに
乗り込んで
ペリコプターで ウサギの
あとを追った
ハラヘリ、ハラヘリ、シューと
シフトダウンで 街を飛んだ
うごかない観覧車と
うごいている観覧車が
みえた
にぎやかな街で
青い風船が ゆれた
”なんかぁ~、ハラヘリのぉ~、
おとでぇー、
おなか すいてきちゃたぁ~”
”やだな、ハラヘリは
ペリコプターの音だよ”
”しようがないなぁ~、
塩はないけど、お茶はある。
飲むか?”
”ん、”
”おなかすいたー”
”こまちゃうな”
”おかね、もってないしな~”
”わたし 踊る”
”ぼくはカラオケうたうぞ”
沿道の片すみにペリカン君
は降りた
#おなかすいた、おなかすいた、
どうしておなかが へるのかな、#
と 歌うと
と、となりで
器用に 宙が 手を後ろに組んで
ステップを 足で踏んだ
おさげがゆれた
と、その様子を見ていた
沿道の人たちが
集まってきた
すかさず ペリカン君は
”ぼくの羽根をあげます、
寄付をお願いします。”
と いった
”これで なにかたべるものを
買いなさい”
と
いわれて
”ありがとうございました”
と デュエットで お礼を
いった
”なにをかう?”
”からあげとフライドポテトが
いいな”