フライ トウ ザ MOON NO.12 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
満天は 青空
北に 入道雲をもくもく押して
天空に 綿雲を 遊ばせている
お日さまは 見え隠れして
白のくもを より白く光らせて
あるものすべての姿を 映し出す

渋い黒めがねのウサギと
小さな少女とペリカン君のもとへ
にいペリカン君が 飛んできた
”おい、水筒”
”ありがとう、あんちゃん”
ウサギは 素知らぬ顔をした
電波時計は すこし めを
そらした

運動会は 真っ盛り
病気の鎖もなんのその
4段やぐらの組み立て体操
”ピッ、”立った、立った
秋空の いのちの息吹が
そこに 花開いた
病気の おもりで 
からだの動かない子も
先生に助けられ、手をつなぎ
”ピッ”決まった、決まった
秋空のいのちの微笑みがそこに
花開いた

なにげに その場面に出逢った
4人と電波時計
”よろこびは、ひとつやねの下だなあ”
と にいペリカンが 
羽根をバタつかせながら いった
小さな少女は 瞳をまんまるくして
微笑んだ