長野から美味しいフルーツが届いたので

娘に

近日中に取りに来るようにと電話したら

調子が悪そうな声驚き


聞けば

ただ眠いだけだ

と言う


翌朝

心配して連絡したら案の定

微熱が下がらないので在宅勤務にすると言う






娘は昔からそうだ


はたから見ると明らかにオーバーワークなのに

動きを止めない

そしてある日突然バッタリ倒れる



17年前

小学一年生の六月

いきなり高熱を出した

受診して投薬しても熱が下がらない

元々機嫌の良い娘

高熱でもニコニコしているので

心配ながらも様子を見ていたら

突然

吐いたガーン


頭が痛いと言うので救急で受診したら

そのまま入院


髄膜炎と診断されたえーんえーんえーん




入院してようやく熱が下がったが

そのうち歩けなくなった

しばらくすると

座ると足が痛いと言って起き上がれなくなった

トイレに連れていくのも横抱きにして

足が下にならぬように

便座には仕方なく座らせたが

痛い痛いと泣いた



全然良くならない気がしていたが

どうやら髄膜炎ではなく

ADEM(急性散在性脳脊髄炎)とのこと


病院の対応が不安で

かかりつけ医に相談したら

すぐに大学病院に転院することになった


小さな身体に

ステロイドパルス療法で

1クールで2,000mg以上を入れた


医師から

一回につき通常の数千倍の容量を投与する

と言われて

意味はよくわからなかったけれど背筋が凍った


薬を入れるとみるみるぐったりして

母なのに何もしてやれない自分を呪った


本人が我慢強いのか鈍いのか

痛くてもしんどくても

弱音を吐かず頑張っているのが余計に辛かった


ごはんが美味しくないのに(ほかの子は美味しくないと泣いて食べなかったりするので)

いつも頑張って食べて偉いね

と言った看護師さんに


栄養士さんが一生懸命考えて作ってくれているご飯を

美味しくないなんて言っちゃダメだよ

(学校の食育の賜物ほっこり)


と逆説教したらしい




17年経っても

思い出すと胸を掴まれるように辛い

よくぞ治ってくれたと思う


普通学級には戻れないかもしれない

とも思ったが

学校側の細やかな配慮にも助けられ

その後は元気に通うことができた


医療関係者や学校の先生や友人達にも大変世話になり

おかげさまという言葉の本当の意味を知った


そして

その時に病棟に入院していたお子さんのママたちからも

たくさんのことを学んだ



人生を変えた出来事は?

と問われたら

この時の体験がまずはじめに頭に浮かぶ


人生は変わらないが

考え方やモノの見方がガラリと変わった







娘が具合が悪いと言うと

いつもこの時を思い出す



就職した年の秋(昨年)に

さっさと家を出た娘


本当は心配で仕方なかったが

それも彼女にとっては要らぬお節介というもの


家に居なければ

普段の生活も顔色も見えないので諦めもつくが

調子が悪いと聞けば居ても立っても居られない


しかし

ここのところ自分の体調不良で

娘のところにあれこれ届けたいが

諸々用意して届けて帰ってくるだけの体力がない



しかし今回は

あと2.3日前だったらおそらく無理だったが

少し体力気力が上向いてきて

そろそろ遠い近所まで散歩にでも行きたい

と思っていたところだった


なので早速

娘の家まで宅配することにした



急に思い立ったので

娘の好物の白玉を作り

冷凍してある自家製の餡子を用意するくらいが精一杯で

途中乗り換え駅のデパートで

お弁当やお惣菜などを見繕っていくことにする




同じ都内だが

我が家は西側で娘の住まいは東側

電車を乗り継ぎ片道1時間ほどかかる


久しぶりの都心の老舗デパートは

平日昼にも関わらず人がたくさんいて

デパ地下は美味しいものを求める人々で

あちこちに行列ができている


見るもの全てが華やかで刺激に満ち

目の前がクラクラキラキラして

不審者のように独り言が止まらない滝汗

(商品を見ながらブツブツ喋っているオバサンいるけど、まさにこの時のワタシがそれ)

あれもこれも買いたいが

懐事情や重量超過により

ほとんどは見なかったフリをして通り過ぎる


自分では絶対に買わないけど絶対に美味しいものや

絶対に私は作らない美しいものを二人分ずつ買って

お昼をかなり過ぎて

やっと娘の住む小さなアパートに着く


娘がドアを開けて私の顔を見るなり

「わあおねがいお母さんの顔見たら元気出た!


とっくに大人の娘だが親馬鹿は健在で

可愛いハート


本心なのか少し気を遣っているのか

親でも他人でも人前で元気になるのは

私と同じだ真顔


それは

良いことのようで

時に自爆行為にもつながるから

さらに心配ネガティブ




風邪をうつされても困るし

そもそも娘は在宅業務中なので

渡すものだけ渡してさっさと帰る


心配だけど

心配し過ぎは良くない

独立した娘を信じて見守ってやらなければ真顔




しかし

都内を少し移動しただけで

こんなに身体が大変なのはいただけない


せめて

愛する子たちからSOSを求められた時くらいは

それなりにサポートできる程度の体力が欲しい

切に思う


家族に対してはもちろんだが

欲を言えば

仕事もきちんとできるようになりたい


仕事ができないのは精神衛生に非常によろしくないし

そもそも私の仕事・ボイストレーナーは

完全に裏方のサポート業務である

弱弱しくなどしていられないのだおーっ!


何事も健康あってこそクローバー






娘に宅配して帰宅したのは

結局夕方


ただの往復なのに

東京の人いきれにヤラレてとても疲れたが

娘の顔を見られたので

今後数日の疲れは不問とする

(90歳の生徒さんよりずっと体力がないえーん)






仕事のこと健康のこと

自分に問いただしたいことはたくさんあるが


少なくとも

我が子らは母に対して幻想は抱いておらず

一人の不完全な人間として

そのまま生暖かく接してくれる人間に育った


それだけは

自分を褒めよう


親だから立派なはず

なんて思われていたらタマラない爆笑


あとは自分の責任で人生を歩んでくれたまえバイバイ






帰宅して夕飯準備をしていたら

冷凍していた娘の大好きな手作りケーキを

持って行き忘れたことが発覚


出かける直前まで覚えていたのに絶望


30〜40代ではこんなことなかったんだけどなあ…


まあ

これも

愛嬌

ということでねー




縮尺がおかしな写真ですが

真ん中の餡子以外

パックは全部同じ大きさぶー

ホントに写真がヘタ笑い泣き