半世紀以上生きてきて

30年以上結婚生活を送って

人生何事もなく順風満帆であるはずがない

(私の場合です)


誰しも言わないだけでそれなりの人生がある

と思う

(私が思うに、です)


私も一時は

本気で出家したいと願ったが

今の健康状態では無理なので

在家ではどうだ

なんて思うわけで


その理由は気が向いたら書くかもしれないが

私がどこの誰だかバレている限りは

書かないであろうとも思う






幸にして

私の周りには

海千山千のお姉様方がいて

少しでもボヤけば

的確な反応をしてくれる


「そうは言ってもあなたは恵まれている」

などとは決して言わないのが

お姉様方の神たるゆえん






先日も

大尊敬している90歳のアーティストの生徒さんに


婚家についてのあれこれをちらっと話すと


「結婚して何年?」


「31年目です」


「うーーーん、まだまだこれから、かなあ」



もうこれだけで納得した


その上で



「ウチの夫はね、指図されたくないのよ。

この間なんて、薬飲んだ?て聞いただけで、指図するなって言われて、それは心外だわ、と抗議したんだけど。抗議できる時は良いけど、本当に腹が立つと怒りで何も言えなくなるので、そういう時は庭に出て草むしりと剪定をするの。剪定はいいわよ。腹の虫を収めるために何かに当たりたいけど、家財は壊せないでしょ。剪定だったら合法的に、至って平和に破壊衝動を満たせて、しかも庭は綺麗にさっぱり整えられて気分もスッキリするから。今度やってみて!」




さすが


人生の重みが違う




「育ち方も考え方もまるで違う他人が一緒に暮らすんだもの。しかも男と女。理解できないのが普通。男は、謎よ!!でもきっとあちらも同じこと思ってるわよね」


「でもね、これからまだ20年くらい一緒にいるのだから、わだかまりがあってはいけません。しこりとなっていることを改めてお話ししたほうが良いと思う。話す時は対面も隣同士もダメで、L字の位置が良いそうよ笑。良いタイミングが訪れますように」



ホンマにそう


こんなお話を聞いているだけで

心が解ける





「いろいろあっても、一日に面白いことを一つでも見つけられたら、それで楽しいのではないかしら」



この方の好奇心は未だ全く衰えておらず

いつも何でも面白がっている


面白くなかったらレッスンも来ない

と言っていたので

私は常に緊張しまくっているのだが

ありがたいことに

いらっしゃるようになってから

もう2年は経つ



先日

彼女の所属する銅版画グループの展覧会があり

私と心の姉とで送った卒寿祝いの花籠の珍しい花々を

モチーフにして作品を作っていらしたのだが

銅版画だけでなく紙版画の質感も同時に使いたくなり

紙版画を習い始めたからまた忙しくなった

そうだ


興味を引くとすぐに

調べたりやってみたり習ったり


90歳でもどんどん臆さず新しいことを始める



一ヶ月に一度のレッスンは

まず一ヶ月のうちにあったことを話すことから始まる


彼女の話はいつも面白くて

二人でケタケタ笑う


だから

私も面白いことがあったらつい

ネタとしてあたためておく癖がついてしまった


彼女のように自分を生きられたら

今の自分のちっぽけな悩みや

自分の一番のストレスである醜い負の感情も

笑い飛ばせる気がする




ふと思うのは

そもそも

こんなお姉様に出逢えたことは

実はものすごい幸せなことではないか



お姉様の作品

「笑う日」

可愛いラブ




この作品を見たあとで

夫の広島土産のちりめん煎餅を食べていたら

恐竜が出てきたので

当然のことながらお姉様に見せたら

「始祖鳥だわ!」

「偶然の、芸術!!」

と大喜び爆笑

スケッチしたいと仰るので

写真を転送したら

二度大喜びで

私まで楽しくてワクワクしてしまった

ワタクシは

男性との縁は薄い人生だったが

素敵なお姉様とは結構出逢える人生かも音譜





素敵な人と時を過ごすと

ありがとう

でいっぱいになる

自分もそんな素敵なおばあさんになりたいな