価値が目減りする時代に、何を信じる?
皆さん、こんにちは。
前回の宿題はいかがでしたでしょうか?
普段何気なく使っている
お金の「価値」
について考える良い機会になったかと思います。
さて、今回のテーマは、
私たちの生活に大きな影響を与える
「インフレ」
についてです。
「インフレ?なんとなく物価が上がることでしょ?」
そう思っている方もいるかもしれません。
しかし、その裏には私たちが目を背けてはいけない、
お金の本質が隠されているのです。
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「価値」を見つめることで見えたもの
まずは、前回の宿題を振り返りましょう。
「最近お金を使った物事」を10個ほどリストアップし、
それぞれに
「なぜそれにお金を使ったのか?」
「何に価値を感じたのか?」
を考えていただきました。
ある生徒さんの例では、
海外旅行での異文化体験、
電動自転車による移動の効率化、
シミ取りレーザーによる自信の回復など、
様々な「価値」にお金が使われていましたね。
この宿題を通して私たちは「お金そのもの」に価値があるのではなく、
お金を使うことで得られる
「経験」や「感情」、「利便性」
などに価値を感じていることに気づかされたのではないでしょうか。
衝撃!お金はこうして「生まれる」
ここで皆さんに少し想像していただきたい映像があります。
それは、お札が印刷工場で大量に
まるでプリンターから紙が出てくるかのように製造されている光景です。
(もし興味があれば、「お金 印刷」で動画検索してみてください。)
この映像を見ると、
私たちが普段「価値がある」と信じているお金が
実は大量に、そして比較的簡単に作り出されている現実に
驚きを覚えるのではないでしょうか。
牛丼の値上げは他人事じゃない。インフレの正体
ここで、私の友人のマッサージ師の話を紹介しましょう。
彼はある時こう嘆いていました。
「辻さん、最近松屋の牛丼が280円から350円に値上がりしたんですよ!」と。
これはまさに「インフレ」です。
同じ牛丼が、以前よりも高い値段でしか買えなくなっている。
つまり、お金の価値が下がっているのです。
280円が350円になるということは、
物価は約1.25倍、つまり25%上昇したということです。
これは、同じ金額で買えるものが25%減った、とも言えます。
お金の価値は、その分目減りしているのです。
もしこれが牛丼だけでなく、
私たちの生活に関わる様々なものの値段で起こったらどうでしょうか?
400万円で買えたものが、同じ価値を持つためには500万円必要になる。
これは決して他人事ではありません。
5億円のポケモンカードが教えてくれること
インフレとは逆の現象も見てみましょう。
史上最高額で取引されたポケモンカード
「ピカチュウイラストレーター」は、なんと5億円以上で取引されました。
なぜ、ただのカードにそこまでの価値がついたのでしょうか?
それは、市場にほとんど存在しない「希少性」と、
それを強く求める「需要」があるからです。
もし、このカードが印刷工場のお金のように大量に刷られていたら、
その価値は暴落したでしょう。
この例は、お金の価値も同じ原理であることを示唆しています。
大量に発行されれば、その希少性は薄れ、価値は下がるのです。
「お金は共同幻想」。私たちが信じているもの
ここで重要なキーワードです。
それは「お金は共同幻想」であるということです。
私たちは、目の前の一万円札に価値があると思い込んでいます。
しかし、それはただの紙切れであり、
製造コストは約20円と言われています。
私たちがその紙切れに価値があると信じているからこそ、
それはお金として機能しているのです。
子供が折り紙で作る紙切れのお金に価値がないのと同じように、
お金そのものには本質的な価値はありません。
その価値は、社会全体の「共通の認識」によって支えられている、
一種の「幻想」なのです。
そして、インフレはこの幻想を少しずつ蝕んでいきます。
お金の価値が下がるということは、
私たちが信じているものが少しずつ揺らいでいくということなのです。
価値が減るお金を持ち続けることの不安
価値が簡単に失われてしまうお金を、
ただ貯め続けることに不安を感じませんか?
政府は、経済成長のために年2%のインフレを目標としています。
これは、私たちのお金の価値が毎年少しずつ目減りしていくことを意味します。
まるで砂浜の砂のように握りしめているつもりのお金が、
少しずつ手の隙間から落ちていってしまう。
それがインフレの恐ろしい側面なのです。
【宿題】ハイパーインフレの歴史から学ぶこと
次回のテーマは、
「価値が失われていくお金ではなく、本当に持つべきものは何か?」です。
それを考える上で、今回の宿題は非常に重要になります。
皆さんに調べていただきたいのは、「過去のハイパーインフレの事例」です。
世界、そして日本でも、
過去に何度かハイパーインフレが起こりました。
リアカーでお金を運んでもパン一つ買えなかったというような、
信じられないような事例が存在します。
調べていただきたいのは、
- どの国で、いつ頃、どのようなハイパーインフレが起こったのか?
- お金の価値はどのようにして失われていったのか?
- 当時の人々はどのように生活していたのか?
ハイパーインフレという極端な状況を知ることで、
お金の価値が変動するということの恐ろしさ、
そして、お金に頼りすぎることの危険性を改めて認識できるはずです。
次回のブログで、皆さんの発見を共有し、
本当に持つべきものについて深く考えていきましょう。
今回のテーマは「インフレ」でした。
お金の価値が変動するということ、
そしてお金そのものが本質的な価値ではないということを、
少しでも感じていただけたなら幸いです。
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