エンジニアの日常的に行っている検証の話しです。
「LANポートはなぜ破損したのか。」
どのパソコンにも搭載されているわけではないけど、まだ使うLANポートの話です。
LANポートは、オフィス内ネットワークや自宅でインターネット接続を有線接続する場合に使うLANケーブルをPCにつなぐポートのこと。
LANポートはLANケーブルの差し込み口です。LANポートにLANコネクタを接続します。
<LANコネクタのアップ写真:家にあるLANケーブル先端部分写真>
↓

さて、最近、仕事場で増えてきているトラブル対応の一つがLANポートの破損。
モバイル向けではなく、オフィス向け製品(一番新しい機種)でのみ、このトラブルが増加傾向にあります。
モバイル向けではなく、オフィス向け製品(一番新しい機種)でのみ、このトラブルが増加傾向にあります。
<トラブルの出ないLANポート(上写真)と破損したLANポート(下写真)>
よく見比べると接触部のピンが曲がり、位置もずれているのが確認できます。
ここからしばらく余談です。
LANケーブルを使い、有線LANよりネットワークに繋ぎ、作業中にPCがネットワークから切断されると、
使っている人がPCでやりたい作業が中断します。
使っている人が伝えてくる内容としては
「プリンターへの印刷ができなくなりました」「データが呼び出せなくなりました」
「インターネットが繋がらない」
「エラーメッセージが表示されました」など。
実際に自分で確認するなら、
1 PCのエラーログを見る。
「LANエラーが多発している」、
「LANエラーが出たり出なかったりする」。
2 PC側LANポートを確認してみる。
「LANコネクタを触るとLANエラーが出たり、 または、LANコネクタを触ると出ていた
LANエラーがなおる」などが確認できる
ケースのトラブルです。
----- 余談終わり --------
今回のトラブル事例:
原因はLANポートの破損です。
コネクタと、接触するピンが曲がり、位置ずれ、変形しているのがわかります。
LANコネクタのピンとLANポートのピンが接触不良になると、LANエラーが出ます。
そこで仮説を立てます。
「なぜLANポートは破損したのか。」
これは職場全員が参加できる簡単なクイズみたいな話で、
私の職場はエンジニアの集団のため、新人から本部長まで参加できるネタになります。
問い1:自然故障なのか?
答えは違います。
答えは違います。
明らかに何かの力が加わっているので自然故障ではありません。
自然故障ではなく、誰かがLANケーブルを抜き差ししたときに起こっていることがわかります。
LANケーブルを抜き差しした、差しなおしたときに起こっていることは確定した。
自然故障ではなく、誰かがLANケーブルを抜き差ししたときに起こっていることがわかります。
LANケーブルを抜き差しした、差しなおしたときに起こっていることは確定した。
問い2:どうやったらこの状態にLANポートが破損するのか数人で考えてみる。
やりそうなこと1. LANケーブルを逆差しした
やりそうなこと2. LANケーブルを向き方向はあっているものの無理やり力で押し込んだ。
やりそうなこと1. LANケーブルを逆差しした
やりそうなこと2. LANケーブルを向き方向はあっているものの無理やり力で押し込んだ。
問い3:LANポートの破損は前の機種から出ていたのか。
以前は同じような、ピン曲がりや位置ズレはなかったことが履歴(蓄積した作業履歴)からわかりました。
問い4:LANまわりで変更したことはありますか?
添付されているLANケーブルは新しいものに変更になっていることを数人で確認する。
新しいLANケーブルの現物を数人でみる。
出した結論*最近、出荷した新しいマシンに添付している、LANケーブルのコネクタ部分が固く、指しずらい。
今回のお客さま対応:LANポート搭載のメイン基板交換(必要ならLANケーブルも交換)。
今回の社内対応:
トラブルは増加傾向にあります。従いまして、改良を検討してもらうことにしました。
1.LANポートを担当部署で修理してもらう。
2.LANポート接触部の改良を担当部署で検討してもらう。
3.LANケーブルの改良を担当部署で検討してもらう。
2.LANポート接触部の改良を担当部署で検討してもらう。
3.LANケーブルの改良を担当部署で検討してもらう。
以上で今回は対応完了です。