2021.3.30 【「今日から私は。その4」術後1か月】「デパス2」 | 佐藤充のブログ

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舌がんステージ4・下咽頭がんステージ1・食道がんステージ1からの治療と、薬剤、食べられるものについてが中心のブログです。

 

 

<今日から私は>

*舌癌ステージⅣ・下咽頭癌Ⅰとの闘いは停戦となった。食道癌Ⅰには「抗がん剤+放射線治療」「免疫チェックポイント阻害剤」が効を奏さず、飲食物が何も通らないほどまでに増殖し、ステージⅢとなった。食道・胃は放射線治療後であったため、高侵襲外科手術にて摘出し、術後経過観察中ながらも退院となった。傷口の痛み・切れない痰との勝負・感染症対策(正しい呑み込みの訓練)を、今日から私は自宅で行うこととなった。

 

<術後1か月>

首・胸部・腹部を切り開き、食道・胃を切除するという手術を施行してから1か月が経ちました。

 

現状としては、首の傷口は化膿しているため、血と膿が付いたガーゼを取り換えているので、まだ傷口が塞がっていません。

 

右胸と腹部の傷口は、鎮痛剤が効いているのかが顕著に感じられるので、「カロナール1回3錠を8時間ごと・トアラセット1回1錠を6時間ごと」を時間差で服用し薬効が切れないようにしているのは、変わらずです。

 

日々怖いのは「眠るとき」と「起きるとき」です。

 

まず「眠るとき」は仰向けに横になったときに、咳と痰で息が詰まることを警戒しなければならない。

(横向きになると、胸部・腹部に負荷がかかり痛い。)

 

そして「のどぬーるぬれマスク」を鼻は出した状態で着用し「起きるとき」の心配をしながら目を閉じる。

(入眠剤のおかげで寝つきは良い。)

(のどぬーるマスクを着けると朝の口腔内の渇きが全く違い、舌と上顎の乾燥による苦痛から解放されました。)

 

目を覚ますと、肺が1/3しか膨らんでないんじゃないか、、と思いぐらいの息苦しさ。

(横になっていたいものの、起き上がっていなければ呼吸困難が続くので、座ったり歩いたりしながら、息を整える。)

 

その後、口から出てくるものが3種類です。

・血痰の塊(出れば良い)

・緑色の痰の塊(出れば良い)

・血臭い液体(↓)。(むちゃくちゃ臭い!!

 

枕は縦向き、クッションと組み合わせて、少しでも寝相が水平にならないようにしています。
 

油断して寝てしまうと枕を汚すことにも、、気管に入ったら→感染症(肺炎)になったらと思うと怖くなります。

 

起きたら1時間当たり100mLを落とす計算で流動食を800~1200mLを1日がかりで入れて1日が終わっていきます。

 

運動量が追いついていない、少量でも咀嚼をしての呑み込みも出来ていないので、焦ります。

 

スプーン小さじ一杯程度の水分の呑み込みも、10回分は喉の奥に絡んでいる痰を吐き出す作業になっている。

 

脚の浮腫み、左臀部の褥瘡もどきも含めて、身体のあらゆる箇所が回復していけば、出来ることも増えるはずだと、、

 

私の頑張る心を守るんだ!

 

 

<みっつーのお薬箱>その22

「*がん治療をきっかけに関わったお薬について触れていきたいと思います。

 もともとお薬が好きなのでエピソードを交えて紹介したいです。

 (術後の抵抗力低下によりナマモノの摂取の可否が未確認なので「明日の卵」は休止中です。)」

 

<デパス2>(↓)

 

 

本剤については、以前エピソードをベタベタ付けて書かせていただきましたので2回目です。

 

今は病院からの処方により、入眠剤としては「ワイパックス」を代用していますが、経口ではなく経管ですので、水に溶かしてよいものかどうかが重要です。

 

調べてみると、水に溶かすと効果の発現が早くなるようですので、通常の最高血中濃度到達時間が3時間であることを考えると、むしろ使いやすいのではないかなぁ、、半減期が6時間であることを加味すると、即効性が期待でき作用時間は比較的短い。筋弛緩作用で腰痛や肩こりにも効果が期待できるし。(抗不安薬として1日3回投与は別のお話ですが、そもそも効果が実感しやすいらしいですし。)

 

ところが本剤は昨年、海外で「常用していると認知症になりやすくなる」という論文が発表されたらしい、、細かいことは存じませんし、私は専門家でもないので何とも言えませんが、、

 

必要性があれば服用するのですが、根拠もありそうな、眉唾物のような、、だが、それがいい!