前回は音源の打ち込みを始める前に
コードやスケールなど、
必要最低限の予備知識について書きましたが
さて…
スケールとコードについて
基礎知識を身につけたところで
音入れを始めます!
音を入れるとは正にそのまま
何にもないところに自分の描く音を取り込む
それは絵を描くことに近いですね。
真っ白なキャンパスに色をつけるが如く
空白の画面に音を入れる作業
曲作り前の画面↓
ソフトに元々幾つかリズムパターンと言うか
サンプル音源があって
DTMビギナーはそれを参考にしながら
リズムを作成するのかと思っていましたが
そんな甘いものではなかった。
(サンプル音源をダウンロードは出来ます)
なので全て手作業での打ち込みになります。
ただし規則的なリズムやフレーズは
コピペすれば時間の短縮になりますが
僕は所々弄って変えています、
あまり曲が単調にならないために。
まあサンプル音源なんか使ってたら
画一化された似たようなものしか
生み出せないので使わないですがw
音声はMIDIキーボードで演奏しながらでも
入力画面からマークシートを塗りつぶすように
記入していくのでも
どちらからでも可能です。
基本的にはメロディにせよリズムにせよ
ある程度鍵盤で弾いてから
微妙な音の付け足しをするパターン。
どの楽器から入力するのか?と言えば…
それは自由です(笑)
特に決まりは無いのですが
僕のやり方としては
歌メロ→リズム→ギター→その他→味付け
そして歌入れの順です。
まず歌メロを自分で歌いながら入力
そこでスケールを決めてからリズム系、
ドラムとベースを基本パターンのみ打ち込み
が理想ですが
僕のソフトは音声入力後の
マスタリングと言う作業を行う装備が
ほとんどない無料ソフトゆえ
ここでマスターゲージ(全体の音)の
音圧を上げて
よりボリュームの高い音を
各パートに入力できるような下準備を
最初に行います。
こちらの操作はLimiterと言うプラグインで
音圧の調整を行い
(プラグイン=音源機能拡張装置)
それをある程度済ませてから
音を入れていきます。
Limiterの数値は音割れを最低限に抑えるため
自分で決めた規定値として固定させますが
入力したパートのボリュームによって
微妙に調整していきます。
そしてようやく音入れの開始、
各パートのエフェクトやイコライジングは
僕はある程度音源を打ち込んでから行います。
いい感じのギターリフが浮かべば
メモ的な感じで入力しますがw
まずはドラムから。
そしてドラムはまずスネアから
バスドラやタム、ハイハットなどは
同時進行またはあとで調整
オカズ(フィルイン)あれこれは
曲のニュアンスに合わせて付け加えたり。
ベースはドラムと連動させながら
リズムを刻んだり時にはリードを取るような
メインのパートがあったり
そこはギターを打ち込む時に
ベースのフレーズとシンクロさせつつ
とりあえず曲の骨組みとなる部分を
最初に打ち込みしていく。
そして入力した音のズレを補する作業
これをクオンタイズと言います。
これが正にmm単位の作業(笑)
クオンタイズ前↓
オートクオンタイズと言う
自動でやってくれるシステムもありますが
個人的には微妙に音の長さを変えたいので
ベースやドラムなどの
正確さを求められるパート以外では
かなり"遊び"を持たせて
敢えて少しズラしたりもします。
その方が生音感と言うか
音にリアリティが生まれると考えています。
そしてクオンタイズと同時に
入力したパートの音量を仮調整
ギターなどは何本も重ねてひとつの音に
することが多いため。
(特にハーモニクスを使う時は)
こうして例えるならミルクレープのように
各パートの音をひとつひとつ積み重ねていき
最終的にはこの幾重にも重なった音たちを
全て明瞭に響かせるための処理が
必要となります。
それはマスタリングと言って
コンプレッサーやマキシマイザーと言う
音圧調整の機能が必要なのですが
僕の無料ソフトには
初期タイプの脆弱なコンプレッサーしか
搭載されていない。
なのでCDのような音源を作ることは
現段階では不可能なのですが
YouTubeなどの動画に上げるのであれば
ある程度の処理を行えば聴けないことはない。
その処理を全てアナログ作業で行いますが
これが大変時間を要します。
こちらについては説明が難しいので
割愛します。
最も端的に説明するならば
音割れを防ぎながら各パートの音が
しっかり聴こえるための処理、です。
初期はボリュームを上げると音割れ、
仕方なく音を下げると他のパートが聴こえない
その繰り返しで辟易してましたが
現在はLimiterで音圧を上げているため
以前よりは処理がスムーズ且つ
正確になりつつはあります。
こうして曲が出来ていくわけです。
本日、オケ(演奏)が完成した音源1曲を
音楽ソフトやスマホに落として試聴しました。
パソコンから
やや良質のヘッドホンで聴くと
若干、音質に粗が目立ちますが
生音とスマホからイヤホンで聴くと
他のアーティストと遜色ない音質でした。
ほんの少しですが自分の成長を実感(笑)
これから復活第1弾の2曲、
(カバーとオリジナル曲)
歌入れと動画作成に入ります!
予定では4月から毎月1曲、
何かしらの曲を動画に上げる予定です♪
次回は出来た曲に対して
ひとつひとつの音にエフェクトをかけたり
音の聴こえ方を調整したりと言う
そう言った細かい作業や処理について
難しい表現を避けながら
書いていきたいと思います。
何となく曲、作れそうになってきましたか?