藤圭子さんが亡くなったと聞きました。
しかも飛び降り自殺の疑いがある、との事。
ショック

実は、まだ僕が小学校低学年で
兵庫の田舎町に住んでいた頃
養父市八鹿町のある会場で
藤さんにコンサートをしてもらおうという企画があり
当時、自営業をしていた父親もそのスポンサーの一人となって
藤さんを招聘する活動をしていて
めでたくコンサート開催となった時
僕は会場へ連れていかれ、実際に藤さんともお会いしました。
子供ながら
「こんなキレイな人がこの世にいてるんや」
そう思いました。
その後も何度か僕らの田舎町でコンサートを開催してくれました。
当時虚弱体質だった僕は
冷房のガンガンきいたコンサート会場で何度風邪をひいた事か(笑)
でも、
その度に会場でお会いして、少しお話もして頂けるようになり
歌も真面目に聴くようになりました。
(お借りしました、ありがとうございます)
藤圭子 「京都から博多まで」
数あるヒット曲の中で、最も僕が好きでよく歌っていた、
とオカンが言っていたのが
この曲。
兵庫在住当時は京都に行く機会も多かったので、タイトルの印象も強かったのだと思います。
子供心には、何だかよくわからない歌詞でしたが(笑)
暗く切なくも儚い曲、というイメージが強く
おかんなんかは「何にしても、暗いからあんまり聴きたくない」なんてよく言ってた。
そんな僕はちょっと大人の世界を垣間見たような
何とも摩訶不思議な音楽でした。
それでも、この後
中島みゆき
山崎ハコ
森田童子
と言ったジャンルを違和感なく聴けたのは
藤さんの曲がフィルターとなっていたからだと思うのです。
子供ながら大人の魅力・魔力みたいな凄味を感じ取れたのは
決して作られたキャラクターではなかったんだろうな。
美人薄命
美しくも儚い、シャボン玉のような人生だったのでしょうか。
ジャンル的には違いますが、
犬神さんなんかのおどろおどろしさにも通じるモノがあった気がします。
無事、極楽町行きの夜行列車に乗れたのでしょうか?
今はただ、ご冥福をお祈りするばかりです。