このブログでは何度か出て来る、
『計画的陳腐化』というマーケティング用語。
計画的に、自社の製品が「陳腐に」観えるようにする戦略。
自動車メーカーが「新モデル」を出すのは、
クラウンⅡという「デザイン」が出ることで、
何だか自分が乗ってる「クラウンⅠ」が「陳腐に」観えて来て、
消費者は買い替えたくなる。
パリコレの秋冬モデルも同じ。
他にも、
わざと「壊れる」製品を売ることで、
定期的に買い替えてもらう戦略もある。
有名なのは「SONYタイマー」という言葉。
なぜか、○○年が経過すると壊れる。
週間女性の記者さんが、X社という日本を代表する家電メーカーの研究員から、
「工程の中で一番大変なのは、
わざと壊れるようにモーターを作るのが本当に大変で。
日本の製品は品質が高すぎるので。」
と本気で言われたらしい。
「どうやったら壊れるか」を研究している部署まであると。
アホなん?って思ったけど。
また、
自動車メーカーの研究所に居た人から聞いた話しでは、
ペンキがなかなか剥がれてくれないから、
どうやったら〇年でペンキがちゃんと劣化するかを、
ひたすら研究していたそうだ。
まぁ、売りたいんだよね。メーカーは。
そして、売るためには「壊れて」くれないと困る。
白熱電球も、当初は「数十年持つ」発明があったそうだけど、
定期的に電球が切れないと会社終わるよね?ってことで、
今のすぐ切れる電球になったそうな。
さて、おととし。
それと真逆な「日本の技術」の話しを聴いた。
穴太衆(あのうしゅう)の、穴太積み(あのうづみ)。
信長が天下を取れたのは、鉄砲隊。
その鉄砲隊を置けた理由は、安土城の石積みが「穴太積み」で安定していたから。
今の皇居(江戸城)も穴太積み。
この穴太積みの凄いところは、
地震が来たら、そのエネルギーでより引き締まるそうです。
要するに、地震による揺れで石が最初よりも最適な場所に移動し、
「より強固な壁に」なるというマジ恐ろしい発明。
ところが、
丈夫すぎるもんで何年たってもどこの城も壊れなかったせいで、
「技術の継承」が出来なくなり、穴太積みは全国的に消えて行ったそうです。
数年前の熊本の大地震の際に、
どうにか?石垣が崩れたそうで、
それを使って、何百年ぶり?とかに、「技術継承」が出来たそうです。
SONYタイマーは嫌だけど、
壊れないと。
その「作り方」さえ誰も継承できなくなる。
そんな現実もあると知った。
破壊の神シヴァ神は、大切な役割なのだ。
きっとピラミッドも、
ローマンコンクリートも、
あまりにも壊れなかったせいで、もう現代では誰も作れなくなっているモノたち。
明日から始まる、レイビレッジでの川の石積みワークショップ。
石は人類が最初に使った「道具」です。
木材も、枝も、植物も、
何もなくても、石は身近に置いてある。
それを積んだり、並べたりするだけで生きる知恵が身に付く。
子連れでの参加もできるそうなので、
不登校してる子供とか川に入って「シャンと」なるし、
「当日の日帰り」もOKだそうです。
もちろん、泊まり込みも。
ドシドシお越しください。
きっれーいな川なので、ホタルが飛んで待ってまっせ。
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↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「シヴァは破壊の神。壊れないと、作り方さえ分からなくなる。」って言いながら↓ポチ↓ポチ
さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、小6の長女ザラメちゃん、4才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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