わんこそば選手権の決勝戦。
残ったのは、因縁がある隣町同士に住む2人だった。
太郎さんの住む長沼町のみんなは、
太郎さんを応援した。
久美子さんの地元の江差町のみんなは、
久美子さんを応援した。
争いはヒートアップ。
昔から憎しみ合う両町の住民の代理戦争。
「長沼町なんて消えればいいのよ!」
「江差町は悪の巣窟よ!」
どちらも「北海道民」なのに、
わんこそば会場で争う二町民。
どちらの主張が正しいのか判定するのは難しいけど、
この争いには、
「どちらが勝ってもサイコー」
「どちらが負けてもサイコー」
って人が存在している。
日本わんこそば協会の製麺部だ。
彼らとしてみれば、
長沼町が勝とうが、江差町が勝とうが、
とにかく争ってくれれば争ってくれるほど、
バンバンわんこそばが売れる。
戦争は「両建て事業」だと言われる。
「ゼレンスキーが悪いヤツラなんですよね?」
「プーチンが正義の味方なんですよね?」
「アメリカのバックにはDSが居るんですよね?」
というLINEがいっぱい来る。
いや、違うと思う。
「悪い奴」がどっちの味方なのかと言うと、
悪い奴は両者の味方であり、
または、両者の敵であり、
とにかく両者が争えば争うほど、儲かる人たちである。
軍産複合体。
実戦における新しい兵器の威力をアナリストたちが見守っている。
実戦は「貴重な見本市」らしい。
ニコニコしている、この右側のお姉さん。
ロシアが勝っても、勝ち。
ウクライナが勝っても、勝ち。
どちらの国が勝とうと、負けようと。
とにかく、勝者は彼女だけだという図式が最初から引かれている。
「どちらの国が、正義デスカ?」
そんな質問は、もう時代遅れだ。
↓3年前の記事より
ケンカしている時は、パーパーはどっちの味方もしません。
ケンカが終わった後に、パーパーは両方の味方に戻ります。
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「どちらの国も犠牲者だ」と言いながらポチ↓ポチ↓
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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