彼女の名はザラメ。もうすぐ五年生。

「ごめん、サンタはパパだったんだ・・・。」と11月に父に告げられ、

「へぇ、やっぱりねぇ~」と中2のお兄ちゃんよりも冷めた反応を返し、
(同時に告げられた中2のお兄ちゃんの方が、まだ信じてるっぽかった)


【友達の情報の方が親の主張より正しかった初の事例】として子供心ながらに得心し、

それと同時に、

少し信じていた心を破られて寂しさを覚えている・・・ように見えた・・・

というのは⇒ここで11月に既報である





さて昨日の夜。

イブ。



みつろう
「クリスマスって道が混むから、

渋滞が大っ嫌いなパーパーにとって地獄の帰り道だった。

明日はさぁ、ミリンちゃん(4才)にだけはまだ本物のサンタさんが来る設定から、

今年からはお兄ちゃんもお姉ちゃんも皆で協力してね~。」



ザラメ
「もちろん。

パーパーが夜中に置いてたんだよね?

今年も寝た後に置くの?

ザラメには何を置くの?」




おーっと!

ピーンチ!

「サンタはパパだった」の告白で、

「もうクリスマスはプレゼント要らない」と思いきゃ、

それでもやっぱりツリーの下に置いて欲しいのか?



ヨメのハニートーストさんが、何が欲しいの?って聞いてたから、

昼間にでもプレゼントを渡すと思っていたら・・・。



そうか、そうか。

そうだよね。

ロマンチックに、朝起きたらツリーの下がいいよね!

やっべーな。





みつろう
「え?何が欲しいの?マーマーが何かもう買ってるんじゃないの?

今年からは、サンタさんからじゃないんだから。」



ザラメ
「たぶん洋服を買ってる。

でもアイポッドが壊れて音楽が聴けないからアイフォンが欲しいなー。

みんな持ってるんだよ。」




みつろう
「小4でスマホは早いんじゃない?

新しいアイポッド買ってあげようか。

電話は出来ないけど、ほぼアイフォンじゃん。」



 

 





ザラメ
「えぇ~アイフォンがいいなー。」




ここでピーンと来たM氏。

時計を見ると、夜八時半。



みつろう
「ねぇ、ザラメ。ちょっとミリンちゃんにカレー食べさせてて。

パーパーは洗濯物をランドリーに乾燥させに行くから。」




ダッシュで車に飛び乗り、

家電量販店ヤマダへ電話。

「もう閉まってます」というアナウンス。


ベスト電器へ電話。

「あと、30分なら開いてます」

人生で一番キライな「混んでる道」をすり抜け、ベスト電器へ。



みつろう
「アイフォンって、携帯電話の契約はせずに、

本体だけでも買えますか?

アイポッドのように、Wi-Fiの所だけで使えればいいので。」


店員
「アイフォンのSEなら、そうやって買う人も居ますよ。3万円くらいです。

ただ、うちには在庫がありません。」



時刻は8時45。

車に飛び乗り、別の家電量販店エディオンへ電話。

聴くと、その機種が3台あるらしい。

向かう車内から、嫁に電話。



みつろう
「あのさー、プレゼントって何か買ってあるんだよね?」



ハニートースト
「うん、欲しがってたパジャマを注文してあるよ。

でもまだ届いてないから、明日は別の洋服を先に渡すよ。」



みつろう
「アイポッドが壊れてるみたいじゃん?

だからアイフォン買ってあげようと思うんだけど、赤で良いかな?」





ハニートースト
「買わないで。

すぐに何でも買ってあげると、ありがたいなって気持ちが無くなるから。」



みつろう
「えー?でも買ってあげたいよー。ツリーの下にこっそり置いて、

サンタさん、やっぱりいたんじゃん!パパ置いてないよ!とか騒ぎたい。

こんなに混んでるのに、サンエーまでわざわざ来たんだよ!」




10分電話した結果、

結局買わずに帰宅。

2つの家電量販店へ、1時間以上も使って渋滞の中クルマを走らせ、

無収穫で帰宅。




すると、リビングには一人でカレーを食べてるミリンちゃん(3歳)。

あれ?長男坊は・・・、塾よね。

ヨメとザラメは?



クローゼットの中で、泣いているザラメちゃん。

「ほら!買ってこればよかったのに!」と思って近づくと、

どうもクローゼットで母娘2人で話している様子。



ハニートースト
「パーパーはね、混んでる道が嫌いだけどザラメを喜ばせようとして、

こっそりアイフォンを買いに行ってたの。

買えないことはないけど、

でも、何でも簡単に買ってあげてたら「喜ぶ気持ち」とか「感謝の気持ち」が無くなる。

ザラメは好きなお稽古もいっぱいやってるし、

洋服もいっぱい持っているでしょ。

旅行にもいっぱい行ってる。


それって、少しずつ「手に入れた時の喜び」が失われているの。




このままだと大きくなった時に、もう何を貰っても喜べない心になっちゃうから、

絶対に買わないでってパーパーにお願いしたのよ。


いつか本当に欲しいモノを、頑張って自分の手で手に入れた時にザラメが「喜べる」ように。

その心を守るために。


てか、今のアイポッドでもデータを移せば軽くなって動くんじゃない?

それか、パーパーの古いスマホもらったら?」




そこへ、じゃじゃーん!と、みつろう登場。



みつろう
「ごめんね、ザラメ。

電気屋さん2つ行って、買おうと思ったんだけど・・・、

買うのは簡単だけど、

難しい方の「買わない」、にした。


買わないことで得られるものの方が大きいんだなってママの電話で納得して、

そのまま帰ってきちゃった。」





ハニートースト
「それでいいよね、ザラメ。

簡単にもらったアイフォンよりも、

こっそりパーパーが出かけて、

サプライズでザラメを喜ばせようとしてくれたっていう、

その行動の方が、

めちゃくちゃ嬉しいんじゃない?

もし簡単にアイフォンもらってたら、その優しさにさえ気づかなかったと思うよ。」




10分後。

珍しくピアノを練習しながら、泣いてるザラメちゃんに話しかけるヨメ。

悲しいから泣いてるの?って聞くと、



「パーパーとマーマーがザラメのことを一生懸命想ってくれたり、

夜から電気屋さんに行ったり、

パジャマを注文したりしてくれてる優しが嬉しくて、涙が出て来た。

いつも贅沢してるザラメにこんなに優しく伝えてくれたことも嬉しくて。」



と言ったらしい。

それを聞くや否や、パパロウ41歳は、

「ほら!もう感謝する心はあるから、

とにかく今すぐ、アイフォン買いに行かせろ!

あと5分ある!」


と言うも、

「ぜんぶ台無しだろ、やめろ。」ってことで、行かず。




何も知らない中二のお兄ちゃんコクトウ君が塾から帰って来たのが夜10時半。

子供たちを寝かしつけ、

毎年恒例のサンタさんからの手紙を書くハニートーストさん。

去年まで(中1男子含む)3人全員が信じてたってのもヤバいけど、

告白した後の今年も、

夜中にせっせと三通の手紙を書くハニートーストさんもヤバい。



パパも毎年恒例、

子供が寝た後、深夜にアパート1Fの駐車場に降りて、

こっそり車のトランクからプレゼントを忍び足で運ぶ大役。

去年は、少し疑いながらもまだ信じてる中1男子が起きてこないか、バレないように緊張したけど、

今年の敵は一人だけなので楽なもんよ。




彼女の名は、ザラメ。もうすぐ五年生。

11月に「サンタはパパ」と告げられるも、

翌12月にはしっかりサンタはプレゼントを持ってやって来た。


そのプレゼントの名は、

「モノを大切にする心」。

「有り難さを感じ取れる鋭敏な気持ち」。


それはきっと、街で簡単に買えるアイフォンよりも手に入れにくいプレゼントであり、

そして、

これからの人生をアイフォンよりも華やかに照らし出してくれるプレゼントだった。





3人分をしっかり用意して、

手紙も添えてセットし深夜に眠るハニートーストさん。

おっさんの「買いたい衝動」を抑えてくれて、ありがとうございましたm(__)m



これを書いてる今は、深夜2時。

「ドン・キホーテなら開いてるかな?」ってまだ考えてる、ダメな方のサンタより。


 

 


↑2年前の今日。別世界だったんだなー。

ザラメちゃんも踊ってくれたミューザ川崎。


 

 

あ!、そんなザラメちゃんのダンスが、

いつの間にやら、みつろうTVにアップされてました。

おかしいな。「ザラメちゃんの部分はカットで」って伝えたような気もするけど(笑)

今日までは観れるようにしておきますので、ザラメちゃんの美しいダンスを観たい方は↓みつろうTVから。

 

 

↑2年前のザラメちゃん(希少な「動く姿」)

 

 

↓3年前のザラメちゃん

 



 

 

 

 



「冬至の期間」は、次の「小寒1月5日」まで。
この期間に「新しいこと」を始めると、6月21日までは「押され」続けます。

「DDP」を、このタイミングで更新してみてね。
↓DDPって何?って人は↓ 冬至のこの期間中に「エイっ!」とスタートしてナカマ作りを始めてね~。

 

 

 

 

 



↓ということで、

作家が全力で書くと、こんなに凄くなるっていう。

ヨメが凄いと思ってる、そこのお前!

実話ではあるが、それをここまでストレートに文章にまとめられる、

作家の腕前が凄いんじゃい!

・・・。

あがけば、あがくほど、立場が無くなるのでさようなら。

次の本は2月に出版です。

 

 




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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。中2の長男コクトウ君と、小4の長女ザラメちゃん、3才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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