先週のチャリティLIVEですが、
福島市のお酒屋さんに寄付させて頂く事にしました。
当初は神社などを寄付先にと探してましたが(民間の企業への寄付だと不公平感があるから)、
僕の独断でお酒屋さんにしました。
少し、お時間ありましたらその理由を読んで行って下さい。
↓こちら、地震の翌日の新聞(沖縄タイムス)ですが
こういう新聞やTVの報道に、
小さい頃からめちゃ違和感がありました。
↓拡大図で見えにくいのですが、
「地震で割れた酒瓶を片付ける店長」
と書かれています。
こういうニュースを見るたび、
「写真撮ってる人はなんで手伝わないのママ?」
「写真を撮られている人って、悲しくないのかなママ?」
と小さい頃は感じてた。
俺だけじゃなく、あなたも小さい頃はそう感じていたはず。
でも、大人になって、
「新聞記者さんには、全国に被害状況を届けるという大切な役目がある」
「それは店主がお酒を片付けるのと同じくらい大事な仕事だ」
とか、
色々と「社会のシステム」や「役割分担」とかを着せられて行くから、
もう、がれきの山のニュースを見ても「普通」になっちゃうけど。
心優しいさとうみつろうさん(優しさ8段)は今でもこういう報道を見ると、
その時のお店で、
「いったい、どんなやり取りがあったのかな」と考えてしまう。
店主としては「人生最悪の日」くらいの気持ちで、
落ち込んで、辛いまま、地震のあと片づけをしている。
そこへ、「ピンポーン」と記者さんがやって来る。
「○○新聞の者です、写真を撮らせてもらえませんか?」
と言われて。
「はい、良いですよ」ってスンナリ言ってるのだろうか。
まぁ、許可を出したから記事になってるわけだけど。
許可を出したお店側の気持ちは、もっと複雑だと思う。
写真を撮っている記者だって、
「本当は手伝いたいんだけどなぁ」って心の奥では思っている。
ひょっとしたら新入りの記者さんは、
写真を撮り終えた後に、
「手伝いますよ!」って言って、片づけを手伝っているかもしれない。
すると先輩から、
「もう、ここらへんにしよう。俺たちの使命は、この状況を全国へ伝える事だ。
他社さんよりも早く記事にしないと!」
と早々に切り上げて行くのかもしれない。
どちらも、「心の奥」では本当は違和感を感じてるんだけど、
「社会のシステム」がこうだからと自分に言い訳をして、
ペルソナを被って帰って行く。
あ、ひょっとして伝わってない人もいるかもしれないので、
記者さんを責めてるわけじゃないので誤解しないで欲しい。
責任はどちらかと言うと「社会システム」にあり、
社会システムを作り上げてるのは「需要」なのだから、
最終責任は「あなた」にある。
①地震が起こりました
②じゃあ、どんな写真を読みたいですか?
③記者は「みんなが見たい写真」を探して、
④「大丈夫じゃない」「できる限り大変なことが起こった」場所が選定される。
めちゃくちゃ当たり前の話しだけど、
ニュースキャスター
「地震があったようです。中継が繋がっています。
現場の、山田さーん、山田さーん」
鈴木
「はい、こちら福島TVの山田です。
今日は福島市の、本屋さんに来ています。
この本屋さんでは、1冊も本が落ちなかったということです。
ご覧の通り、店内には何の異常もありません。
以上、
何もなかった現場から山田がお伝えしました。」
これでは、NEWSにならない。
「報道」とは「異常なヵ所」を伝えるためのお仕事なのである。
だから毎回、
「大丈夫じゃない」「できる限り大変なことが起こった」場所が選定される。
仮に現地では90%が「大丈夫な状態」で、10%だけが「大丈夫じゃない状態」だったとしても、
報道は、その「大丈夫じゃない10%」の場所を探して行われるものである。
この部分については、僕ら視聴者もNEWSを見るたびに頭の片隅で覚えていた方がいいだろう。
じゃあ、どうしてこんな「社会システム」になっているかというと、
そこに「需要」があるからである。
何の異常も無い本屋さんより、
何か「異常があった」酒屋さんの方を、
需要者(視聴者)は見たい。
需要者とは、「あなた」である。
もちろん僕もそうです。
ということで、今回のチャリティの寄付先は、
酒屋さんにしたいなと思いました。
いつも、心のどこかで感じていた「違和感」や「手伝わないと」などの罪悪感を、
そのまま放置しないためにも。
民間のお店に寄付すると「他の店はどうなんだ?」と不公平感があるかもしれませんが、
だいたいそんな人は、「他の店のこともあるから」と言い訳して、騒ぐだけ騒いで、
結局はどこにも寄付しない。
それよりは、不公平感があってもいいから、
1つのお店を確実に救いたいと思いました。
越後屋さんという近所の酒屋さんを紹介して頂きました。
2011年の東北大震災と同じ被害額になる、
450万円の被害だったそうです。
コロナで6割も売り上げが落ちていたところへ、
この地震で450万円もの被害・・・。
想像しただけで、気の弱いさとうみつろうさんは卒倒しそうです(笑)
ということで、今回のわらわ~チャリティライブの寄付先は、
福島県のお酒屋さんにさせて頂きます。
金額は、75,600円です
当初はただの「バレンタインデイLIVE」の予定だったライブを、
前日に地震が起こったので急きょ「チャリティ」に変更した結果、
手数料を引かれた後の35%しか残らないシステムを使っての寄付になってしまいましたので、
直接「越後屋さんを応援したい!」という方は、
福島市の鈴木さんが、
「自分の口座を使っていいですよ」と申し出てくれましたので、
いつも、新聞とかTVとかで、
需要者である「あなた」に「大変な状況」を伝えてくれている「お店の人たち」を、
他人ごとのように扱わず、
しっかりと支援したい人は、
↓鈴木さんの方までお気持ちをお送りください。
口座名義はスズキタカシさんです
僕と一度も会った事が無いのに、
快く全てを引き受けてくれた鈴木さんありがとうございます。
↑こちらは、その鈴木さん(福島)のネットショップだそうです。
よろしければこちらも応援お願いします。福島なので同じ被災者です。
僕一人では7万円程度しか集められなかったので、
人気者のあなたは周囲へシェアよろしくお願いします。
今回は、NEWSを「見て見ぬ振り」をやめてみました。
インスタ、今さら始めました。
https://www.instagram.com/mitsulow36/
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「大丈夫じゃない場所を報道するのがNEWS」と言いながらポチ、ポチ↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190720/13/mitsulow/3d/d4/p/o0606057614507594394.png?caw=800)
さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。中1の長男コクトウ君と、小3の長女ザラメちゃん、1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…