あなたは、タクシーに乗った事があるだろうか?

「当たり前じゃないか」
「タクシーって、あのタクシーでしょ?」
「え?乗ったことが無い人なんて居ないでしょ?」


誰もが、そう答えるだろう。


でも、言わせてもらおう。

あなたはまだ、タクシーに乗った事が無いと。


僕が初めてタクシーに乗ったのは、39才と7カ月の夜の事だった。

まぁ簡単に言うと、昨日だ。


ホテルの近くで寿司を食べて、部屋へ戻ろうとしたその時、

「焼きイモが食べたい」。

どこからともなく、聴こえる声。

というか、食べたい。単純に俺が焼きイモを食べたい。

食後の甘いモノが食べたい。

「コンビニでチョコを買えば良いじゃん」

「部屋にはバナナがあるじゃん」(なぜ?(笑))

「もう7時半だから我慢すれば?」

どこからともなく、聴こえる声。

というか、俺の声である。そりゃ、どこからともなく聴こえるに決まってる。


「でも、焼きイモが食べたいよね?」

「妥協しちゃダメだよ!心の声に従うんだ!」

どこからともなく、聴こえる声

によく似た声がまたさらに、

「部屋に帰ろうよ」

「遠いじゃん。」

いったい、どこからこんなに声が出ているんだろう?

ミューザのステージ上よりも、声が出ている。




決意は固まった。

気温は-2度。しゃっこい。ホテルからその焼きイモ屋さんまでは、歩いて行くには遠い。



「へい!タクシー!」

「どこまで?」

どこからともなく、聴こえる声。

というか運転手さんの声か。答えなきゃ。

「たぬき小路まで」

まさか、焼いもを買うために俺がタクシーに乗っているとは思うまい。

そんなヤツ、絶対に居ない。世界中に一人も居ない。

「焼き芋が食べたい」というバカな理由で、タクシーに乗るヤツなんて居ないのだ。

ふつうはコンビニでチョコ買うか、部屋にあるバナナで済ませるはずだ。


「はい、670円ね。」

どこからともなく聴こえる声

の主に拾われたタクシーの運ちゃんの声、が告げてくるのでお金を払って、

いざ、アーケードの中にある(タクシーは入れない)焼きイモ屋さんへ。





まさか俺が、お前らの焼いもを買うためだけにススキノからタクシーに乗って来た超VIP客であるとは思うまい。

泣いて喜ぶぞ。「タクシーに乗って、買いに来るほど好きなの?」って。

まぁでも、大人げないしそんな事は言わない。

普通の客だ。一兵卒だ。

さぁ、どれにしようか。

コンビニのチョコで妥協せず、部屋で栽培しているバナナに手を出さず、タクシーに乗ってやって来たのだ。

5種類の焼き芋から、一番美味しいのを選ばなきゃ。

いや、3本は食えるな。

ブツブツと移動販売車の前でつぶやいていたら、

どこからともなく、声が聴こえて来て

「お客さん、全部うりきれました」

 







「はぁ???」


どこからかの声なのか確実に分かる場所(俺の声帯付近)からの声が聴こえる。

「はぁ???」

「あんたらのおイモ食べるために、タクシー乗って来たんだぞ?」

「ススキノからタクシー乗って来たんだぞ?」

「部屋でチョコ食べるっていう手もあったのに、それを捨ててあんたらを選んだんだぞ!」

もちろん、ぜんぶ声帯を震わせないで言っている(「はぁ?」以外は)。


おれ、ここまで何しに来たと思ってんだよ!




・・・。


タクシーに乗りに来たのである。

俺は人生で初めて、「タクシーに乗った」のである。

今までは・・・

例えば空港に行く時。

あれは、「タクシーに乗った」んじゃなく、空港に行ったのだ。

目的は「空港に行くこと」で、

その目的達成のために、「タクシーに乗っていた」だけである。


今に思えば、あれは純粋に「タクシーに乗った」んじゃない。

空港へ行っていただけなのだ。



それに比べて、いま、この状況は、

この39才と7カ月で、氷点下2度の夜の路上で、悲惨にガタガタ震えている、

この、こいつの、状況はいったいなんだろう?


こいつは、さっき、「タクシーに乗る」ためにタクシーに乗ったのである。

だって、焼いもは無かったのだから!

「おれ、焼き芋を買うために、タクシーに乗ったんだよね」

とか、動機が不純な奴なら言えるだろう。

でも、俺は「タクシーに乗って」 「焼き芋が無かった」わけだから、


何回計算しても、

俺はホテルから「タクシーに乗った」のである。

ただ、「タクシーに乗った」
をやっただけなのである。



俺は世界で初めて、「タクシーに乗った」ピュアでむくな男である。
(あと美少年)



まぁ、その後ガタガタ震える手でソッコーでタクシー拾って、

「すいません、焼いもが売ってそうなスーパーマーケットへ行ってください」

と告げたら、ホテルからめちゃくちゃ近くのスーパーで降ろされて、無事にGETしたけどな。


結局、ホテルから歩いて行ける距離だったので、

おまえ、何のためにタクシーで往復したんだ?

みたいな状況になったけどね。




ただ「タクシーに乗りたかった」からである。

ホテルの前からタクシー拾ってアーケードまで行って、

アーケードから(何も買わずに)ホテルの前に帰って来て、降りて、

焼き芋を買ったんだから。

ただ、「タクシーに乗った」だけである。往復。




では、もう一度冒頭の質問をしよう。

あなたは、「タクシーに乗った」事があるだろうか?

今度は自信を持って言わせてもらおう。

あなたは、まだ「タクシーに乗った」事が無い、と。



★畑活をやりたい人同士が「繋がるサイト」作ってくれました⇒昨日の記事









↓今日は畑活の続報とか、畑活のサイトに入れませんとか、LINEアプリからやれば入れるよとか、各地のリーダー決めてねとか、色々と伝えたいことがあったのに、

そんなことよりも、どうしても先に伝えないとイケナイ事例が発生したからブログ書いてます。


ちなみにこの2日前にも、

時計台からタクシーに乗ってススキノへ行って、焼いも買って、

ホテルの部屋に帰らずに、そのままススキノからまた時計台へタクシーで戻ったけどな(⇒これ)


っは!俺は「焼き芋」にコキ遣われているのか?


2日前のあのケースは、時計台から「焼き芋さん」をススキノにお迎えにあがり、

時計台まで運んだ事になる。


まぁ、どっちでも良いけど、

あなたは「タクシーに乗ったこと」なんて無いのだ。

いつもいつも、タクシーを「目的達成」のための道具に使いやがって!!!

純粋に、「タクシーに乗る」をやってみやがれ!!!


「へい、タクシー!」

「お客さん、どこまで?」

「いや、僕の目的は、タクシーに乗る事です。

そこらへんの、どうしようもないバカどもとは違って、

僕は、あなたに乗る事を目的に、あなたを停めました。」

「お、お客さん・・・」

「っふ・・・タクシー。」

「お、お客さん・・・。

な、なんと言ったら良いか・・・、

そ、そのー、

目的地を言ってもらわないと困ります。」


やってみやがれ。

出来るもんなら、「タクシーに乗る」をやってみやがれ。


ちなみに。

あなたは、ご飯を食べたことがあるだろうか?

「それはさすがにあるわ!」と言おうもんなら、

往復ビンタである。焼いもの恨みさえもなぜか込めた、往復ビンタである。


あなたは、「ご飯を食べた」ことが無い。

栄養のために、生きるために、付き合いだから、時間だから。


あなたは、「ご飯を食べる」を純粋にしたことなんて無いはずである。

「何かのため」にご飯を食べるのではなく、

ご飯を食べるために、ご飯を食べるのだ。

お。7年前にまったく同じ記事(⇒これ)



最後に。

あなたは、生きているだろうか?

何かのために、生きるのではなく、

ただ「生きる」を、生きるのだ。

生きるための仕事でも、生きるためのご飯でも、生きるための人間関係でも無い。

お。

こっちは、島崎智子さんの歌にありますな。

 

 

「生きるための人生じゃない♪」
http://8-shimasaki-8.com/live.html



あー、今後2度と、

「タクシーに乗る」が起こりませんように。

タクシーは「手段」のために乗りたい!


畑活の話し、またあした!
取り急ぎ、サイトに入れないって人多数居るけど、
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▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。小学校6年生の長男コクトウ君と、2年生の長女ザラメちゃん、最近1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

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