「え?どういうこと?
アメリカ軍なら、人を殺しても良いの?」


と子供に質問されて、真っ向から何かを答えられる大人は1人も居ないだろう。

国際政治学を大学で40年以上研究している学者も、

しどろもどろに「それっぽいこと」を並べるくらいしか出来ないと認めているのだから。



お正月に家族でホテルに泊まっていて、

久しぶりにTVを観ていたらニュースが飛び込んできた。


「トランプ大統領、イラン人のソレイマニさんを殺害するよう指示」

というこのニュースを子供は、

「山田被告、隣人の佐藤さんを殺害」

との違いが、分からない。

というか、大人でも分からない。


「どうして、人を殺してテレビに堂々と出ているの?」になる。

「逃げないの?隠れないの?逮捕されないの?」になる。

当然だろう。




じゃあ、大人の出番ってことで、


子供A
「え?このニュースどういうこと?

トランプ大統領は、人を殺しても良いの?」


大人B
「なんていうかその、アメリカとイランはずっと仲悪くてね。

イランは、核爆弾を開発しようとしてるんだよ。危ない。」


子供A
「え?核爆弾は、アメリカもいっぱい持ってるんでしょ?

どうしてイランは開発したらダメなの?ジャイアンなの?」


大人B
「アメリカは、先に核爆弾を持っていた国だからセーフで、

これから核爆弾を持とうとする国は、ダメなんだよ。

だいたい、悪い国が核爆弾なんて持ったら何をしでかすか分からない。」


子供A
「悪い国が核爆弾を持ったら危ないんでしょ?

他の国の偉い人が、車に乗っていた所を狙って殺害するような国が核爆弾を持っていたらヤバくない?」



論理的に納得させられる大人は、世界中に1人も居ない。

(ちなみに、アメリカ軍を責めてる訳じゃない。
実際に、大規模なテロの計画をしていたのかもしれないし、
未然に数百名の命が守られたのかもしれない。)



ただ、子供が「納得できる説明」をできる大人は1人も居ないだろう。



もうニュース画面が意味不明だもん。

「山田さんが、佐藤さんを殺害」

のニュースでは、山田さんはすごい責められるから、

「人を殺すのは悪いことだ」と習っている子供も納得するのに、


「え?このニュースなに?米軍なら、堂々と人を殺害して良いの?」

になる。

「そうか【人を殺すこと】自体が悪いことじゃないんだ。

弱い人が、弱い人を殺すのはダメって事なのね?

権力者なら、OKなのね?

【人を殺すこと】そのものがNGだと思っていたけど、

ちがったのか〜。」

になる。


ちなみに偉そうに書いている自分も、何らかの「答え」を持っている訳じゃない。

「こうすればいいのに!」という解決策も持ってない。

また、先に述べた通り米軍を批判したいわけでもない。

ただ、感じたことを書いてるだけ。


子供を納得させられる答えを、世界中の大人が誰1人持っていない


という、この異常事態を。



でもよく考えたら、子供を説得できないのは当然。

大人自身も「納得できていない」「未消化」のまま生きて来ているのだから。



話しは変わるけどクレンズのYuriさんがうちの息子に、



Yuri
「お菓子とかの裏に書いてある表示を見て、

コクトウ君がいもうとザラメちゃんに説明できない単語は、

全部「おかしなもの」
なんだよ」


分かりやすい食育講座をしてくれた。





「エンドウ豆」「食塩」以外を、小6の息子が妹に説明できるだろうか?

というか、大人でも「エンドウ豆」「食塩」以外は分からない。

デキストリンってなに?
香料ってなに?
大豆を含むチーズパウダーってなぜ?


大人自身が「まったく説明できない」のに、

どうやって子供に説明できる?



酢酸Na?
VCVA?
グリセリンエステル?
ソルビン酸?
コチニール?
イーストフード?
グリシン?
亜硝酸Na?

ひとっつも分からんけど。


Yuri
「お菓子の裏を見て、

コクトウ君が妹に説明できないモノは全部おかしなものだよ」


マジ、その通り。

 

 

 


「イランを空爆したのは正解だった」

と説明している、このアメリカ代表の偉い人が、

常に左下を観ている理由を犯罪分析が専門の心理学者は何て言うんだろう(笑)



この世界には、子供に説明できないことだらけだ。

子供にすら「説明できないモノ」で身の回りを埋め尽くしてしまった大人たちの責任と、

もし許されるならば、

これからどうやってそれらを1つずつ説明できる正常な世界へと戻せるかを、

そろそろ考え始めた方が良い。



現状、世界の主な成分は「おかしなこと」。

殺された司令官に居たであろう子供や家族や友人と、

防がれた数百人の米国民の家族の幸せの、

両方に哀悼の意を捧げます。

 

 




⇒2020ミューザとは?詳しくはこちらから⇒


 


↓当然の疑問かと。

「え?米軍は人を殺害してもOKなの?」は。

かく言うさとうみつろうさんも大学生の頃に。

いや、

正確には美少年だった大学生の頃に、

フセインをバババっと捕まえて来て、

あっという間に殺してしまったアメリカのニュースに、

「え???」ってなったのを覚えている。

【人を殺すのは悪いこと】だと思っていたら、

どうやら世界のルールは違った。

勝者が人を殺すのはOKで、弱いモノが弱いモノをイジメるのはマーシーの歌にもある通りNGなのだ。

沖縄に住んでいて思う事も多々ある。

高校生の頃。

いや、正確には美少年だった高校生の頃、

広大な嘉手納基地と、クラブで暴れる米兵たちを見て、

「戦争をしてはいけないってのは分かってるよ。

分かっているんだけど、

もしも戦争をしたのなら、とにかく負けたらダメだな。」

と友達と話していた。



まぁ、色々と論点がズレてしまったけど、

言いたかった本論はただ1つ。

あの頃は美少年だったのだ。


違う。

そこじゃない。

えーっと、本論は・・・


そう、世界は「おかしなもの」で出来ている。

子供に説明できないモノは、ぜんぶ「おかしなもの」だ。

ところが、身の回りには子供に説明できないモノばかり



アメリカも悪くない、イランも悪くない、大人も悪くない、

そして、悪くない人たちはみんなグルだ。

なにより、子供は1番悪くない。

 

解決策とまでは言わないけど、
第5章の「誰も悪くないロシアンルーレット」をもう一度読んでみてね。
(⇒無料立ち読み)


ただシェアするだけじゃなくて、あなたの意見を添えてみて。

「子供を納得させられる意見」は1つも無いはずだけど。



↓今日は下の2つのボタンを押す祭、

 

「世界の主成分はおかしいこと。現状は。でも、これから。」と言いながらポチ↓ポチ↓

 

応援人気ブログランキングへ ガラケー用  にほんブログ村 哲学・思想ブログへ感謝

↑いつもボタンクリ応援・口コミ応援ありがとうございます↑


 

▼この記事を書いた人 Writer's Info

さとうみつろう

日本の作家・ミュージシャン。小学校6年生の長男コクトウ君と、2年生の長女ザラメちゃん、最近1才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…

詳しいプロフィール


この作者の記事をSNSでフォロー
everblog
   

 

 

 



ねずみ牛トラうさぎ龍ヘビ馬羊猿鳥いのしし

当り過ぎて怖い! 占いじゃない数学分析

アニマルロック分析
今日のあなたはパンクネズミさん?
いのしし鳥猿羊馬ヘビ龍うさぎトラ牛ねずみ

 

⇒みつろうTVはこちらから

 

 

 

ページいいねであなたのタイムラインにお届け↓