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二人のお坊さんが居た。
どちらも徳が高く、多くの人たちに慕われていた。
二人は各地で説法(講演会)をして回っていたが、
どちらも、同じことを言っていた。
「この人生は幻だから、何が起こっても、大丈夫です。」
あるトキ、二人のお坊さんが、同じ講演会で肩を並べた。
すると二人の講演中に、地震が起こった。
上から落ちてくるガラスの破片、照明器具、倒れる看板。
その瞬間、二人の態度は180度違っていた。
坊さんA(ファッキユーさん)
「ヤバヤバヤバヤバ!!!!ヤバいってば!!
は、早く、どうにかこの身を守らねば!!!
そうだ、そこの机の下に飛び込もう!!!」
ファッキューさんは慌てふためいて、
机の下に飛び込んだ。
一方の、お坊さんB(チンネンさん)。
揺れ動くステージで、慌てずに、ゆっくりテーブルの下に入っていった。
揺れがおさまった頃、机の下から出てきた二人。
さっそく、チンネンさんが言った。
チンネンさん
「何が起こっても大丈夫だと、あなたもいつも言っていませんでしたか?」
見守っていた観衆は、チンネンさんに大きな拍手を送った。
「ファッキュー坊主の野郎、お前はこれまでウソを言っていたんだな!!」
どなり始める、観客もいた。
すると、ファッキューさんは、静かに語りだした。
ファッキューさん
「チンネンさん。『何が起こっても大丈夫』だと、わたしはいつも言っている。
この現象界で起こる出来事の全ては、ユメマボロシであると。
何が起こっても大丈夫なこの世界で、
『地震が起こって、慌てふためいて、冷静に行動できない自分』という現象が起きても、
わたしは大丈夫だと、言ってるのです。
この世界で、何が起こっても。
泣く私が起こっても、わめく私が起こっても、逃げまどう私が起こっても、
大丈夫じゃ、ないのですか?」
チンネンさんは、うなだれた。
実は、地震が起こった瞬間、チンネンさんはものすごく動揺した。
ただ、大勢の観客が見守る中、「何が起こっても大丈夫」だと言っている手前、
あわてふためく、自分が許せなかった。
ココロでは怯えていたが、虚栄心で、冷静なように装った。
ところが、このホンモノの聖者、ファッキューさんは、
「慌てふためく自分」が、起こっても、大丈夫だとシっていたのだ。
彼はきっと、その後、『聴衆に見放されて、堕落した人生を送る自分』が起こっても大丈夫で、
『それによって、のたれ死ぬ自分』が起こっても大丈夫で、
それどころか、
『テーブルの下に飛び込んだ自分を、必死に言い訳する自分』が出てきたとしても、それでも大丈夫だと思えていたのだろう。
彼は、本当にココロの底から、
この人生、何が起こっても大丈夫だとシっていたのである。
だから、何が起こっても、そのまま、起こす。
みじめな自分も、「大丈夫じゃない自分」も、慌てふためく自分も、どなる自分も、悲しい自分も、悩む自分も、虚栄する自分も。
「たとえ、何が起こっても大丈夫。」だと、彼はシっているからこそ、ありのままで生きている・・・。
自分は、たいした悟りも得ずに、何をシったふりをしていたのか、恥ずかしくなったチンネンさんが顔を上げると、
横で、ファッキューさんは、微笑んで、こう言った。
ファッキューさん
「今、あなたが、アタマで後悔しているその全ても、結局、大丈夫じゃないのですか?
この人生に、何が起こっても、大丈夫なのだから。」
↑これが、ファッキューさんです。下でおしょうさんがのびています↑
「起こることしか起こらない」
「何が起こっても、大丈夫」
そんな話しをする人はゴマンと居るけど、
じゃあ、その人が、どれほど「慌てふためく自分」が出てきても、
それを起こすはずです。
すると、一般の人には、こう映るでしょう。
「あの人は、何が起こっても大丈夫とか言っておいて、地震くらいで、おびえて、嘘つきだ。」って。
違うの。
「地震で怯える自分」という肉体的な自我の反射行動は、起こっていることなの。
それは、地震が起こったのと同じように、外界の反応なの。
「自我の判断」も、この世界で起こっていることなの。わたしが、判断したんじゃないし、わたしが起こしたんじゃないの。
伝説の、ファッキュー坊さん。ポチのへなちょこ大作戦という漫画に出てくるキャラクターで、
このブログにも、ちょいちょい出てきます。
どかかに居る完璧な人、だとか、いつか自分もそう悟るだろうとか、そんな幻想は、早めに捨てた方が良いよ。
結局、何も変わらないんだから。
あなたの日常に、今日も何かが起こるでしょう。
そして、それに対応する反射(自我の判断=わたしの意思)も自動的に起こるでしょう。
その全てを含めて、「何が起こっても、大丈夫」です。
あなたは、みじめで、情けなくて、かっこわるくて、自分の身だけを守ろうとして、
周囲と衝突して、後悔して、泣いて、悔やんで、笑って、怒る人です。
その、全ての、何が起こっても、大丈夫です。
この世界で、どんな反応が起こっても、
「真のわたし」には、何の影響もありません。
あせりましょう、泣きましょう、虚栄心を張りましょう。
その、全てが、大丈夫です。
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世界には、何かが起こります。「わたし」に起こる事も、起きている事なんです。
起こしている事、じゃなくて。
じゃあ、何が起こっても大丈夫。
虚栄心も、道徳心も、頑張りも、なまけ心も、全てが、起こる事です。
もちろん、「大丈夫な振りしたチンネンさん」も、大丈夫です。
大丈夫です。
大丈夫、です。
↓今日は、下の二つのボタンを押す祭、
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