墜落メソッド

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ご存知、僕がよく乗る航空会社は、よく遅延します（⇒コチラの過去記事）。

先日、めずらしく予定時刻通りに那覇空港を出発した飛行機。

羽田空港にあと３０分くらいで到着するというタイミングで、ピンポーン。

スチュワーデス
「機長からの連絡によりますと、

羽田空港滑走路混雑のため、着陸が１５分遅れる見込みです。」

バッカじゃねーの！！！

奇跡的に、予定通りせっかく飛べたんだから、

せめてそんな日くらい、予定通りに降りようよ！！

・・・。

実は、羽田空港で雑誌社の人と業務調整予定のみつろう氏は、

だんだんと青ざめてきて、イライラし始める。

みつろう

「だいたい、空港混雑って、どういうこっちゃい？

行列ができるラーメン屋じゃあるまいし、

世界で一番、混雑しちゃダメな場所でしょ。空港って。

そもそも、羽田ばっかり人気出すから、こんなことになるんだよ。

もっと、関空とか千歳空港とかにもまんべんなく並べばいいのに！！」

じゃあ、自分が、関空に並べばいいはずのみつろう氏の焦りは頂点に達し、

冷や汗が出始めたその時、またもや機内アナウンスが。

機長

「お客さまへお知らせします。混雑解消により、

当機は予定通り着陸できることとなりました。」

すると、乗客たちから歓声が！！みつろう氏なんて、スタンディングオベーション！！

みつろう

「で、でかしたっ！！！

いやー、マジであっぶなかったぁー！！

絶対に遅刻できない調整だったし！！

ちょっと、スチュワーデスさん、ほんっとうにありがとうね！！！

君たちは、偉い！！！日本のほこりだ！！

こころから、感謝する！！！」

興奮し、ANAの英雄たちにめっちゃ感謝して、

席に座り、一息ついたおっさんは、ふと気がついた。

みつろう

「あーよかった。これで、予定通り、誰にも迷惑かけないですむ。

予定通り、業務調整もできるし・・・。

ん？予定通り・・・。

っは！！！これって、新たな戦略か？？？

だって、別に予定通りに到着しているだけなのに、

なぜか乗客全員に、めっちゃ、感謝されている！！

おいおいおいおいおい！！！

あいつら、予定通りに、降りてるだけだぞ！！！

ちょっと、なんで俺たち、感謝しちゃったんだろう！！！

もったいねーよ！！

この12：00の到着時間で、ふつーなの！！！いたって当然なの、これで！」

ぼく、あれって、絶対に新たな戦略だと思うんだよねー。

そのまま着陸してたら、なんのありがたみもないのに、

わざわざ一度、

『お客さまへお知らせします。空港混雑のため、１５分到着が遅延します』

ってアナウンスを入れておき～の、

そのたった３分後に、

『お客さまへ、当機はやっぱり、予定通りに着陸できる見込みです！』

とか言っただけで、

「でかしたぞ、ANA！！！世界の誇り！！！」

みたいに、ヒーローになれる！！！

・・・。

やるっきゃ、ないっしょ。

☆当機は墜落予定ですメソッド

☆どこを？略してANAメソッド☆

①『当たり前の日常』を用意する

②少し、ボウルで冷やしておく

③ふだんだったら、絶対に感謝するはずがない、『当たり前の日常』。

④そこへ一度、アタマの中で機内アナウンスを入れる。

⑤「機長からの情報によりますと、当機は、着陸できない模様です」

⑥いちど、めっちゃ嘆く！！着陸できないことによる損失を、ブツブツ文句言う。

⑦その後、もう一度、頭の中に機内アナウンスを入れる。

⑧「やっぱり、着陸できることになりました！」

⑨すると、ただ当たり前に着陸するだけのことなのに、

めちゃくちゃ感謝したくなっちゃう。

⑩「YES!!ANA!!世界の誇り！！」と言う。

例1：【当たり前の日常＝会社に行くこと】

「機長からの情報によりますと、会社が倒産した模様です」

ソレによる損失を、ブツブツ文句言う。

「最悪！！給料もらってない、どうやって生きていけば？同僚いいやつだったのに！！etc・・・」

３分後、

「やっぱり、予定通り、会社は存続となりました。」

＝会社があるということは、当たり前の日常なのに、なぜだか会社に、めっちゃ感謝の情が湧く

例2：当たり前の日常＝両足の健康

寝起き前に、布団の中で、「機長からの情報によりますと、両足が寝てる間に消えた模様です」

⇒「さいあく！！歩けないじゃん！！サッカーはよ？？どうやって駅に行くの？etc・・・」

⇒「機長からの情報によりますと、やっぱり生えてきた模様です。」

⇒「両足最高！！！通勤電車で１時間立つくらい、めっちゃ平気！！！ありがとう、ビバ両足！！！」

めをこらせば。

耳を、澄ませば。

僕らの普段の生活の全てが、本当はありがたいはずだ。

ただ、僕たちは、「当然、着陸するんだろ？」なんて思っているから、感謝できないだけ。

一度、脳内で、自分自身という乗客を脅せばいいよ。

「てめー！！！墜落する可能性だって、あるんだからな！！」って。

・・・。

うーん、やっぱり、ANAの戦略だった気がする・・・。

いつも、遅刻の文句ばかり言っているみつろうを脅すために、

あんな、嘘のアナウンスを。

だって、３分後には、「やっぱり大丈夫」って、どうなっとんじゃい！

まぁ、とにかく、やってみてね。