「便利」と「不便」のセット販売

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先月、とある事情で手に入れた、この３６万円のギター。

なんと、湿気？とか移動？とかのせいで、

ネック（弦のある部分）が歪んでいて、弾けません。

買ってまだ、３週間も経っていないのだから、不良品じゃん！！！

っと思って、ギターに詳しい友達に聴いてみると、

在牛くん

「マーチンのギターでしょ？

あれ、湿気に弱いから、慎重に取り扱わないとダメなの。

一日、弾き終わったら、弦を全部ゆるめて、

ギターケースに入れて、乾燥剤を入れて、保管する。

特に、湿気の多い沖縄と、乾燥した県外を行き来するなんて、NGだよ。

木が生きてるから、湿気を吸って、乾燥で吐き出してを繰り返して、傷んじゃうから。

マーチン弾きのプロはみんな、東京に１台、沖縄に１台持ってるよ。」

みつろう

「はぁ？？？

こんな高いギターを、東京用と、沖縄用に１本ずつ持ってる奴がいるのか？？

極悪な商売してないと、そんな体制は構築できないって。

っは！！マーチン弾いてる奴は、みんなヤクザなのか？？」

聞いてください奥さん。

このギター、めちゃくちゃ高いんです。

なのに、

①ギター弾き終わったら、弦を全部ゆるめないといけない

②ケースにしまわないといけない

③乾燥剤を入れないといけない

④移動させてはいけない
⑤色塗ってはいけない
⑥弾いてはいけない

ばっかじゃねーの！！！と思って。

より、便利になるために、「お金」を使ったはずなのに、

より、不便になっとる！！！

現代社会と、いっしょじゃん！！！

「コンビニエンスストア（便利な店）」が全国に何十万店とあるのに、

１店舗も無かった昭和の時代より、

僕たちは時間にゆとりのない生活をしている。

それって、かなり不便じゃん！！

便利店（コンビニ）って名前、詐欺じゃん！！

気づけば、良かったのに、誰かが。

経団連の、誰かが。

平成の１２年くらいに。

経団連会長

「っは！！！

便利店が増えてるのに、全然便利になっとらん！！！

解散っ！！」

って。

まさか、自分のギターのネックが曲がってしまった怒りが、

日本の政治問題にまで飛び火するとは思いませんでしたが、

僕らは、「いま」以上に、便利になることは出来ません。

トータルの質量（またはエネルギー量）で見ると、

絶対に変わらない「今」に居るからです。

何か１つを手に入れると同時に、実は１つを失っているので、

結局、トータルすると、「今より便利」になることも、

「今より不便」になることもありません。

変わらない、「今」が続くだけです。

変わったようにみえるのは幻想で、トータルバランスでは、絶対に変わりません。

熱量保存の法則です。

その視点から行くと、

あなたは「今」以上になれる可能性なんてなくて、

「今」で既に充分であり、もう完成していることに、気づけると思います。

「成ろう」でもなくて、「成っている」でもありません。

「いま」よりトータルエネルギー量は増えないので

「成ろう」なんてげんそうだし、

「成っている」も、過去より「いま」が、増えてるように見えるから、間違いです。

「成ろう」でも「成っている」でもなく、

「である」です。沖縄方言の「だーる」でも良いですし。