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土日はいつも出張ばかりのパパが、夢の巨人戦に長男を初めて連れて行ったのは、息子が6才になった時だった。
息子と過ごす久しぶりの休日に、スタンドで生ビールを注文したが、なかなか運ばれてこない。
しびれを切らした父親は、ビール売りの販売員を席に呼びつけた。
いってつパパ
「もうビールを頼んで、15分も待たされているんですけど。」
販売員
「あ、すみませんでした。こちらのミスで、お客さまの注文が入っていませんでした。」
いってつパパ
「おいおい、しっかりしてくれよ！お金はちゃんと払ったんだから、すぐに持ってこなきゃ！
仕事でしょ？まじめにやってよ！」
販売員は謝罪してビールを手渡すと、反対側のスタンドへ消えて行った。
いってつパパ
「まったく。」
巨人が押され気味で少しいらだつ父に、少年が聞いた。
少年
「ねぇ、パパ。なんでジャイアンツの選手はグローブをつけ始めたの？ずっとバットで打ってたら100点くらい入るのに。」
いってつパパ
「あぁ、そっか、野球は初めてだもんな。あれはね、攻撃と守備が交代になるからなんだ。
いつまでも、ジャイアンツだけが打っていたら、ゲームにならないだろ？
だから攻撃をしたら、今度は守るんだよ。」
少年
「へー、そうなんだー。
じゃあ、パパもいつかは攻撃されるの？」
いってつパパ
「え？どいういうこと？パパは平和な国日本に住んでるから、大丈夫だよ？」
少年
「違うくて、
さっきパパは、ビール売りのお姉ちゃんに『仕事はまじめに！』って攻撃したでしょ？
てことは、いつか、パパも守備の番になるんでしょ？おんなじじゃん。
パパは、『仕事はまじめに』っていうルールを自分で決めて生きている。
ということは、そのルールで自分がいつかは攻撃されるってことでしょ？
守るの、大変じゃない？？」
自分の息子の言葉に、ビールの酔いをはるかにを超えたふらつきを、パパは覚えた。
取引先ではいつも、『まじめに働きなよ！』と怒られていたからだ。
先週も、先々週も、毎週毎週、『仕事はまじめに！』と怒鳴られていた。
『自分の中の価値観で、他人を攻撃すると、その価値観でいつかは自分が攻撃される。』
野球のルールさえも知らなかった息子に、40才にもなって人生のルールを教わるとは思わなかった。
隣でうなだれるパパに、少年は声をかけた。
少年
「パパ、大丈夫！この魔法を解くのは、簡単だから！
自分の中のルールを変えて、攻撃すれば良いんだ。
例えば、「人間なんだから、仕事だってミスもある！」というルールで先に攻撃してごらん。
きっと、パパにも、「ミスは仕方ないさ！」っていう攻撃が帰ってくるから！
ほら、さっきのお姉ちゃんを呼んでよ！」
自分よりも何かをシっていそうな息子の態度に、パパはビール販売員を呼んだ。
いってつパパ
「さっきは、すまなかった。
人間なんだから、注文ミスくらいあるよな。ほんと、ごめん。
ちょっと暑くて、いらだっていたんだ。
阪神の金本のヤロー、今日は絶好調だしさ。」
販売員
「いいえ、良いんです。こちらこそ、注文を二度確認せずにすみませんでした。
でも・・・。
わざわざ、声をかけてくれて、ありがとうございます。」
販売員が席を離れると同時に、パパの携帯は鳴った。
それは、魔法が瞬間的に効くことを証明するかのようなベル音だった。
いつもの取引先からの電話だったが、なんと電話口の向こうで「いつもありがとうね、口酸っぱく言ってるけど、ほんと助かってるよ」と言われたのだ。
普段は絶対に聞けないそのセリフに、「こちらこそ、いつもありがとうございますっ！」とパパは携帯を片手に立ち上がり、頭を下げた。
魔法の即効性に驚くパパをよそに、息子がつぶやいた。
少年
「いやぁー、今日はジャイアンツ戦、ほんと楽しかったなぁ～。
攻撃したら、次は守備に回る・・・、
ずーっと攻撃だけしてたら、楽しくないから・・・。
パパ、今日は野球のルールを教えてくれて、ありがとう！
そして、夢のジャイアンツ戦に連れてきてくれて、本当にありがとう！
僕、パパが大好きだからね！」
パパはそれから、月に一度は息子とキャッチボールをするようになった。
投げると、投げ返してくるボールを見ながら、この世の単純なルールを、今でも胸に忘れないパパだった。
１週間のストーリー 完
ここ一週間続いた、「わたし」と「たにん」と「ルール」の記事です。
全部読んでみてね。
☆さとうみつろうトークショー／カノン瞑想☆
・４月２３日（土）山口 エラール
・４月３０日（土）奈良 純正律
・５月０８日（日）秋田 エラール
・５月２８日（土）静岡 ※満席
・６月１０日（金）埼玉 エラール
・６月２６日（日）青森 純正律
※詳細・申し込みは各会場名をクリック
※今回は全会場とも奇跡の「純正律」
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↓『あなたが信じたことが現実化する』この世界に住みながら、
いつまでも攻撃だけが続くと思っている人が、多い気がします。
せっかく量子力学を学び、「観測者の思い通りに現実は観測される」という法則をシったのに。
それだけじゃ、もったいない。
あなたの中にある、あなたが信じたそのルール（観念）が、いつかはあなたに還ってきます。
デニーズで、メニューを間違えた店員に怒りが湧いたのなら、
あなたの中に、「仕事はまじめにするべきである」という観念があるはずです。
仕事は、真面目にするべきだと、あなたが信じているのだから、
あなたも、仕事を真面目にしなきゃいけなくなる・・・。
なんて、単純！！！
怒れば、いつかは、怒られる！
笑えば、いつかは、微笑まれる！！
なんて、単純！！
野球のルールより、めっちゃ単純！！
なんだよ、セーフティバントって？？むずっ！！
なんだよ、ヒットアンドランって？？分かりずらっ！！
『あなたが信じたことが、あなたに還ってきます』
こっちのほうが、野球より分かりやすっ！！
あなたは、今日も、誰かに、何かを言うでしょう。
信じたその観念にのっとって、あなたは自分のクビを締めることになります。
あなたが、「そう」、信じたのだから。
今日は一日、関わりあう店員の全てに、優しくしてみてください。
変化は、すぐに現れます。
「仕事なんだから、まじめに！！」という、あなたが勝手に抱え込んだ深刻な価値観が、
ガラガラと崩壊して、
あなたの職場で、なんらかの変化が観測されるはずです。
店員に優しく出来たなら、コメントで教えてね。
魔法が速攻で還ってきた人も、コメントちょうだいね。
あと、きょうはハニートーストさんとチャーリーチャップリンが生まれた日です。おめでとう、いつもありがとう(^^)/
↓今日は下の2つのボタンを押す祭、
「あ、良いんです、全然！お釣りなんて、ミスするくらいが、ちょうど良いんです！！」ポチ↓ポチ↓
↑いつも、ボタンクリ応援・口コミ宣伝応援ありがとうございます↑
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