パードゥン日本代表だから、英語がまるで話せないと昨日の記事で言いましたが、
いちおう、バンクーバーに40日間もホームステイした経験を持ちます。
大学の頃、音楽サークルの後輩と一緒に行ったので、
バンクーバーには滞在していたものの、ほぼずーっと彼と日本語を話していて、
『英語に触れる機会』は、あまりありませんでした。
ただ、彼とはホームスティ先が別の家なので、夜はホストファミリーと過ごします。
そんなホームスティの初日、部屋にトランクを持って入って行くと、
廊下から、家族の誰かと、誰かが大声でケンカしている声が聞こえてきます。
でも、それが、誰VS誰なのかすら分からないという英語力の中、
部屋の中で、どうやって「晩御飯はまだですか?」って聞こうか、悩んでいました。
のんきに出て行って、「フードプリーズ!」なんて言うと、射殺される可能性もあります笑
とりあえず、誰VS誰なのかくらい、把握しておこうと、聞き耳を立てますが、全くわからない。
これひょっとすると、ケンカじゃないのかもしれない。
確かに、エリック(18♂)と、バレリー(50代母)の絶叫が聞こえてきますが、
バレリー
「エリック!!!やばいよ!!お母さん、宝くじに当たっちゃったよ!!」
エリック
「アンファッキンビリーバボー!!まじかい母さん??叫ばずにはいられない気分さ!!」
バレリー
「わたしもそうよ、ウギャー!!!」
エリック
「ウォー!!」
なのかもしれない。
すると、明らかに、階段を転がり落ちる何かの音・・・。
ドアから出たら、一人くらい踊り場で死んでるんじゃねーかというほどの轟音。
ドアノブに、下手に指紋とかつけたら、FBIに捕まるんじゃないかという不安・・・。
おっ。
なぜか、三人目の絶叫者(ボブ父50代)も発生。
みつどもえの戦いなのか、2対1のリンチなのか、3人で宝くじの夢を語っているのか、
何もかも分からない状況・・・。
分かることは、ただ一つ。
「今は、部屋を、出るな、おれ!」
その日は、空腹のまま電気を消して寝たみつろうが、
翌朝、リビングに上がっていくと、笑顔で朝食を食べている4人家族。
エリックのばんそうこうの大きさだけは、少し気になりましたが、どこからみても仲良しの4人家族。
昨晩、ここで、何が起こったかは分からないけど、何も分からなくて良かった、と思えるくらいの4人の笑顔でした。
中途半端に何かを分かってしまうと、逆に苦しい事もあります。
何も分からないまま、気にせず過ごせたなら、「分からないこと」に被害を受けることはないでしょう。
ホームスティ初日のあの夜、みつろうが英単語を、少しでも聞き取れてしまっていたら・・・、
例えば、「oh my god! he is dead!」とかが階段の下から聞き取れてしまっていたら、
「つ、次は俺の番だ!!」とあせって、窓から飛び出して、アラスカの森で死んでしまってたかもしれませんが、
「誰VS誰なのかすら分からない」し、「ケンカなのかどうかすら分からない」・・、
ようするに、何も分からない状況だったので、命は救われました。
分からないことを、無理に分かろうとせず、ほったらかして、そのまま過ごしましょう。
悟りも、幸せも、愛も、希望も、分かろうとせず、
気にかけないで、寝てしまえば、明日は、笑顔でやって来ます。
『無知は、最強の、チカラです。』
BY日本パードゥン代表さとうみつろう
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↓まぁ、その後、ジェスチャーとか辞書とかをめっちゃ駆使して、あの晩、何が起こっていたのかを把握しました。
エリックの弟のイーライ君(14才♂)が、アイスホッケーの練習をしていて、
お兄ちゃんをタックルで階段の下まで突き落としたもようです。
でも、お兄ちゃんは、階段の下で一回転して着地したため、
「アイム・スパイダーマンミタイダロ!」って言って、めっちゃ笑っていたそうです。
確かに、絶叫の後に、笑い声を聞きました。
「おいおい、猟奇的殺人者が笑っとるでぇ~」と部屋の中で思っていましたが。
知らないということは、時には、強みにもなるということを、バンクーバーで40日間修行して、悟って来ました。
修行の効果もあって、実は、「パードゥン?」以外の忍術(英語)も少しは使えるようになっています。
↓今日は下の二つのボタンを押す祭、
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