四国のとある旅行会社で、自分の順番を待っていた金持ちが、
なかなか終わらない前の家族連れに、シビレを切らした。
サヌキン
「ちょっと、早くしてくれません?ずーっと待ってるんだけど!」
ツアーコンダクター
「ちょっとお待ちください、順番に受付しますから。」
家族連れのお父さん
「すいませんね、なかなか決められなくて。
せっかく貯まった貯金なので、想い出に残る家族旅行にしたくて。」
ツアーコンダクター
「良いんですよ、ゆっくり決めましょう、大切な旅行です。
お客さまのご予算だと、こちらのビジネスホテルなんていかがでしょうか?
きっと良い旅行になると思いますよ。」
家族連れのお父さん
「じゃあ、それでお願いします。」
チケットを手に帰る家族連れを押しのけて、
男は席に座ると、店員に切り出した。
サヌキン
「お金が余ってしまって、しゃーない。
ただの小麦粉と水だけで、こんなに儲かっちゃうなんて。
豪勢なホテルにでも泊まって、夜景とか見ながらドンペリでも飲もうか。」
ツアーコンダクター
「はぁ・・・。
飲もうかと言われましても、どうぞとしか言いようがありませんが、
このホテルなんてどうですか?」
そのチラシには、とてもきれいな夜景の都市が映っていた。
サヌキン
「なんて綺麗な夜景なんだ!!
ここなら、ドンペリも3本はイケルじゃないか!!」
ツアーコンダクター
「じゃないかと言われましても、そうですかとしか言いようがありませんが、
このホテルになさいますか?」
サヌキン
「当然、ここに泊まろうじゃないか!!
金ならある。このホテルで、一番スイートなルームを手配してくれ。」
ツアーコンダクター
「スイートなルームとは、スイートルームという理解でよろしいですね?
それでは、一番素敵なお部屋をお取りしておきます、よい旅を。」
旅行当日、男はノリノリで飛行機を降り、
ホテル前の駅に到着した。
サヌキン
「そうそう、これこれ!!この夜景!!!
これを見たかったんだよ!!!なんて素晴らしいんだ!!
なだらかな曲線、まるで船のような建物の造り。何もかもパーフェクトだ!
待ってろ、いま泊まりに行くからな!!
早く部屋に入って、ドンペリを開けよう!!」
男はそうそうにチェックインをすると、
スイートなルームのドアを蹴り開け、荷物をベッドに放り投げると、
カーテンを全開に明けた。
サヌキン
「????
あれ?
・・・。
思ってた夜景と、全然違うじゃん!!
なんだよコレ?しょぼいよ!!
なにより、俺が一番見たかった、あの建物が映ってないじゃないか!!!」
男は怒りのままに、フロントに電話した。
サヌキン
「ちょっと!!
このホテルに、なんで泊まったと思ってんのよ!!
夜景を見るためでしょ?
どうして、あの船のような建物が見えないんだよ!!
あの夜景を見るために四国から来てんだぞ、こっちは!!
旅行用のパンフレットには載っていたぞ!!
これじゃ、詐欺じゃないか!!」
ベルボーイ
「あの~、お客さま。
お客さまがお泊りになっているこのホテルが、その夜景です。
当ホテルは、一流デザイナーにお願いして、船の形をした、なだらかな綺麗な造りとなっています。
外から見ると、とても綺麗に見えますよ。」
サヌキン
「はぁ??アホか!!
外から見ると綺麗に見える??
じゃあ、このホテルに泊まったら、その夜景は見えないじゃないかっ!!!
四国で思っていたのと、ぜんぜん違うぞ!!!」
ちょうどその頃、駅前の小さなビジネスホテルで、あるお父さんが言った。
お父さん
「すごいよ、たけし!!見てごらん、この夜景!!!
目の前の、あの船のような形をした豪華なホテルが、とても綺麗に見えるよ!!」
幸せの中にいる人は、自分の幸せをその目に見ることは出来ません。
一番見たかった夜景のホテルの中に泊まってしまった、この讃岐のナリキンさんのように。
探し求めている間、それは美しく見えるかもしれません。
あなたを惹きつけるかもしれません。
でも、それを手に入れた時に、その輝きは消えているでしょう。
ある国に、こういう格言があります。
花は遠くにあるから、綺麗に見えるんだよ。
もし、若者がその花を追い求めると、彼は崖を登ることになるだろう。
たとえ、崖を制覇してその花を手に詰んだとしても、それはすぐに枯れるんじゃ。
花は遠くにあるから、花なのだから。
まぁ、明らかに、みつろうが今作った匂いがプンプンする格言ですが、
そういう事です。
僕たちは、他人のことが幸せに見えることがあります。
「あの人は良いよな」、 「あの家族は幸せだろうな」と。
高級マンションの一室から、オレンジ色にほのかにこぼれている部屋の明かりに、
その家庭の幸せを、頭の中に思い描きます。
でも、その家族が、その部屋の中で、「あなたより幸せに暮らしている」とは限りません。
深刻な問題を抱えている家族かもしれない。
重い病気と戦っている家族かもしれない。
あなたには、「美しく」見えるかもしれませんが、
その中身が本当に美しいとは限らないんです。
よその家庭を見て、テレビの中の芸能人を見て、本の中の聖者を見て、
「どこかに、幸せがある」と幻想を抱くと、
自分は幸せじゃない、とあなたは思うことでしょう。
そんなことは無い。どこにも幸せなんてありません。
あなたに、「幻想」が見えているだけです。
求めずとも、あなたはそのままで幸せなはずだから。
他人の部屋に幸を垣間見て、自分を不幸だと見るよりも、
誰とも比べずに、私は幸せの中に既に生きていると信じてみてください。
きっと、トリップアドバイザーが良い旅行に案内してくれると思います。
↓えぇ、泊まったんですよ。先日、夜景の中のホテルに。
なぜか、部屋からの夜景が物足りないような気がして、見たかった夜景の中の一部に自分が泊まってることに気づいたおっさんは、
ただ、そのホテルの良さを体感してみることにしました。
遠くに「違う夜景」などの幸せを求めず、今幸せの中に居るんだと気づき、
そのホテルを楽しんでみました。
すると、どこにも出ずとも、楽しかったです。
遠くにあるものは、幸せに見えます。
でも、見えるだけで、それが幸せかどうかは分からないじゃない。
「手に入れたものは、全然違う」って歌詞が、よくJPOPにあるように。
JPOPから学び、今日は覚えておきましょう。
遠くにあるものは、美しく「見えます」。そして、近くにあるものは、見ることが出来ませんが、「感じられ」ます。
「見える」ものは「感じる」ことは出来ませんが、遠くに「見えて」居た物が、重なり一体となった時に、初めて、「感じる」事が出来ます。
ということは、あなたは、自分の幸せの証拠を見ることは出来ず、ただそれを感じることしか出来ないはずです。
見えたらニセモノ、感じられたら本物です。
もちろん、崖を登り楽しむのも人生ですが、疲れ果てたなら、ただその場を感じてみてください。
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