彼女の名は、オリーブ。
アパレルショップを若干20才で立ち上げ、会社は急成長。
今では誰もがその名を知る日本の一流ギャルブランド、「ヒメ・オリーブ」の創始者だ。
周囲の誰もが認めるキャリアウーマンで、一日に26時間働いたこともあるという、無茶なレディ。
彼の名は、夏陽 コウ(なつひこう)。
趣味の欄に「働くこと」と書いちゃう、遊園地でも遊べない男。
大手外食チェーン牛角(うしつの)を1代で築き上げ、
「牛を扱わせたら、世界で彼の右に出る者は居ない」と言われている。
左に出る者は3人ほど居ると言われている。
?
働き者の二人は、『牛角✕ヒメ・オリーブ』という超異例のコラボ商品の打ち合わせのため、
夜遅くまで協議を重ねた。
ヒメ
「だいたい、焼き肉とギャル服をコラボしようっていう発想自体、無理よ!バカなのよ、みつろうが。」
コウ
「みつろう?なんのことだい?
いいか、頑張れば出来るはずだ!
ヒメオリーブの夏の新作キャミソールに、うちの焼肉の匂いを染み込ませて売るというのはどうだい?
これは、今まで誰も考えたことの無い素晴らしい企画になる!」
ヒメ
「それなら・・・、いけそうね!」
どうやってここまで会社を大きく育てられたのか疑いすら湧く二人の経営手腕が一致!!
その後、何度も会っているうちに、二人は恋に落ちた。
働くことにしか興味がなかった二人に、反動エネルギーが働き、
逆に、まーったく仕事をしなくなった。
四六時中、イチャイチャしている二人に、ある日、天帝が言った。
天帝
「お前ら二人が働かないと、いろんな人が困る。どうか、別れてくれないか?」
コウ
「困る人?そんなの、絶対に居ないはずだ!
新作コラボ商品、ちゃんと見ました?
あれが無くなって、喜ぶ人はたくさんいるでしょう。
売り場、他の洋服まで臭くなるんだから。
僕らは働かない。
めでたし、めでたし。」
天帝
「ギャル服が着れなくて困っている女神たちや、
石焼ビビンバが食べれなくなって困っている天使たちが居るんじゃ。
君たちは、働く星の下に生まれているんじゃよ。
どうか、恋のことは忘れて、仕事にもう一度、命を燃やしてくれんか?」
コウ
「この状況下、『うん』、という人が居るのですか?
おたく、恋したことあります?」
天帝
「しかたない、じゃあこうしよう。
一年に一度だけは、会ってもいい。」
コウ
「いやいやいや、なんでもう既に、別れること前提みたいな流れで進めてるんです?
一年に、一度だけは会っていい?アホか!
364日働いて、1日だけ恋をして・・・・、
ワーク・ライフ・バランスおかしすぎでしょ!
せめてそこは、ハーフ&ハーフでお願いします。」
天帝
「おっ。乗ってきたね~。別れる方向性で、良いんじゃな?
たしかに、364:1の比率は、キツイよな~。
じゃあ、仕方ない。24まで比率を上げよう。
364日は働いて、残りの24時間は会っても良い。」
コウ
「じゃあ・・・、それなら。」
こうして、夏彦(夏陽コウ)と、織姫(ヒメオリーブ)は、
1年に一度、七夕の日だけ会えることとなった。
5年目の七夕の日に、頭の良い夏彦は気づいた。
コウ
「なぁ、ヒメ。俺たち、騙されたんじゃないかな?
なんだか、結局、1年に1日しか会えてない気がする。」
ヒメ
「言われてみれば、そうね。昔みたいに、仕事ばっかりしている気がするわ。」
コウ
「俺、気づいたんだけど、七夕の伝説って、調べれば調べるほどおかしいんだよ。
まず第一に、『一年に一度だけ会えるようにしてあげた神さまは優しい人』みたいに語られてるけど、
そもそも、一年中会ってた二人を引き離しておいて、優しいと言わせるとは何事だい?」
ヒメ
「そうね。しかも神さまが、恋愛<以上<仕事って言うのも、おかしいわね。全てが等価値のはずよ。」
儒教。
中国朝廷の権力者側が、農民をまじめに働かせるために、徹底した国家教。
『勤勉』や『労働』を美徳とし、『遊び』や『恋愛』をふしだらなものとした。
特に、孔子以降の儒教には、権力側に都合がいい教えが多数組み込まれているそうです。
そして近年、歴史学者の研究で、『七夕伝説』には、意図的に儒教の教えが色濃く反映されているとの説があるそうです。
本来は、昨日の記事にあるように、死者との架け橋の日として存在した旧暦の7月7日の七夕の日が、
いつの間にやら、364:1の、ハードワーカーの話しになっとる、と。
トキの権力者による、マインド・コントロールに、庶民はなかなか気づけません。
「1年に1度だけ会える日を作った神さまって、優しいね」と語り継がれ、
「1年に364日も働かせようとした権力者って、厳しいね」と言う人は滅多にいません。
気づけるまで、気づけないのが、マインド・コントロールです。(深い)
現代社会でも、僕たちは、きっと、そんなコントロール下にあるのでしょう。
考えてみれば不思議な法律や慣習を、不思議とも思わず、生きていく。
ヒメ
「ねぇ、こうしない?
今年から七夕の日は、抑圧からの解放の日にするの。」
コウ
「良いね~。じゃあ、もう勝手に橋造っちゃおうか、天の川に。
ゼネコンに知り合い居るし、発注しとくよ。」
ヒメ
「合言葉は、ココロの、おもむくままに。
私達のこのココロだけが、おかしな教えを回避する指針となるはずよ。
今日からは、毎日、会いましょう、夏彦。
大ヒットコラボ商品の、第二弾も考えなきゃ♪」
『素敵な神話』と『作られた神話』があります。
権力者の意図を嗅ぎ分けられるのは、あなたのココロだけです。
今日は七夕。慌ただしく、いろんな改正法が国会を通ってますが、いかがお過ごしでしょうか?
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↓小学校で、習ったっちゅーねん。
「年に一度は会わせるなんて、神さまって優しいよね~」って。
今日この日まで、そこに、なんの疑問も感じてなかったわい。
もちろん、『儒教』だけを批判しているわけではありません。
いつの時代、どこの場所でも、このような操作が沢山在ります。
権力者にとって一番都合がいいのは、何も考えず、勤労だけしてくれる、庶民です。
『気づかない労働力』を、いつの時代も必要としているわけです。
小学生の頃、土曜日が休日になり、週休二日制となったあの日、
めっちゃ喜んだけど、そもそも、2日でも少ないのかもしれませんね、休みって。
まぁ、今日は素敵な七夕(新暦)の日です。
普段は会えない思想に、手が届くかもしれません。ビビっときたら、シェア。
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