5月31日の午後5時ごろ、おかげ横丁をブラブラしていると、

なんだか、赤福本店に、人がメッサ並んでいる。

良く見てみると、みんな、整理券みたいなのをもらっている。

これは、良くわかんないけど、とにかくもらうべきでしょと思ったみつろう。


みつろう
「あのぉ~、コレは、何を配ってるんですか?パー券?」


赤福店員
「朔日もち(ついたちもち)の整理券を配っています。」


みつろう
「なんですか、ついたちもちって?朔日参りなら聞いた事あるけど。」



赤福店員
「あ、朔日参りはご存知ですか?

 昔は、朔日参りに来た参拝客に、神社で配っていたモチなんです。

 赤福では、毎月、朔日(ついたち)の日に、季節限定の、

 その日にしか買えないモチを販売させて頂いてます。」



みつろう
「まじ?良くわからないけど、ココでしか買えない、とか、

 限定です、みたいな言葉に弱いので、ください、その整理券!」



赤福店員
「はい、こちらをどうぞ。

 明日の朝3時半に、ここ本店前で、当日券に交換させて頂きます。


みつろう
「はぁ?

 朝3時半

 あんた、気は確かか?

 3時半?

 それ、もう朝とは呼んではダメな時間でしょ。3時半って。

 え?その3時半って、僕がイメージしてる、あの、3時半であってるかな?

 いいかい。夜が来て、12時になって、ウダウダ次の店にハシゴ酒したら、

 2時くらいになってるよね?

 で、その店で、3杯くらい飲んだら、3時になるよね。

 んでもって、その店を出るくらいの時間の、あの3時半のこと?」


赤福店員
「え、えぇ。

 そ、その3時半で当たってますよ。

 じゃあ、また明日。」



聞いて驚いて下さい、読者のみなさん。

伊勢では、3時半の事を、「朝3時半」と呼ぶの法則。

新宿の泥酔したホストが、お得意さんを店から帰す、あの夜3時半のことを

朝3時半と言います。


確実に来れないでしょ、みんなあんこの食べ過ぎで頭がイカレちまってるぜ。

と思ったけど、

とりあえず整理券だけはもらっておいた。






 

翌朝。6月1日(朔日ついたち)。

朝4時45分に、奇跡的に、起床し、二見のホテルからレンタカーをぶっ飛ばす。

見て。この太陽と薄暗さ。これ、朝の4時45分の写真です。

これを、朝4時45分と呼ぶのは、まだセーフだけど、ギリギリだよね。

本気出せば、夜の4時45分とも言える。





 

あらためて、整理券を見てみると、147番って書いてある。

たぶん、147番目に買えるんだろう…。





 
五十鈴川沿いの駐車場に停めて、どうにか朝5時。


ちょっとくらい、遅れちゃったけど、大丈夫だろ。

なにせ、夜3時30に来れる人なんて、キャバ嬢とホストくらいだろうし。

うん、イケる、イケるさ、俺!よく頑張ってる!




 

五十鈴川を本店に向けて歩いて、ビックリ。

上の写真、小さくズラーっと人が並んでるの分かります?

写真の右端に赤福本店、そこから、五十鈴川の橋の上にズラーっと並んでいて、

その人の列が川を向こう側まで渡り、折り返して、向こう側の川沿いに100m以上。

朝、5時だよ、コレで。

とりあえず、赤福本店に行って、交渉してみた。


みつろう
「あのぉ~、昨日の夕方にこの整理券をもらったんですけど。

 これには、147って書いてあるので、

 きっと、147番目にもらう権利てきなものがあるんですよね?

 いや、もう、ほんのチョコットだけ、朝寝坊してしまいまして。」


赤福店員
「あぁ、これは、事前整理券ですね。

 この券を持って、当日の朝3時半に、当日券と交換するんです。

 当日券と交換できる権利が、147番目でした。もう、終わりましたけど。」


既に300m以上並んでる、この列の最後尾に並んだとしても、

買える保証は無いという。しかも、買えたとしても、2時間後くらいだろう。


ここで、あり得ない奇跡が起こりました。

昨日の記事で書いた通り、朔日というのは、神さまが人間に褒美を返したい日。

昨日、伊勢神宮に、88,000人の注目を集めた、最大功労者のみつろうに、

神さまがご褒美をあげたくてたまらなかったんでしょう。

アレよ、アレよと、スンナリと朔日モチをGETしました。





 

この写真、朝5時20分。

奇跡でGETした朔日もちと、そのバックに映るのは、ズラーっと並んでる人々。

川の向こう側なのに、まだまだ行列は絶えない。



 

GETまでの色んな奇跡の詳細は言えませんが、

奇跡に関与した関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

感謝しています。そして、それを起こした、神さまも、ありがと。


お陰さまで、列に並ばずに浮いた時間を、伊勢内宮への朔日参り費やせました。

朔日参りでは、とりあえず、「おもちありがとね、神さま」って言っといた。




 

ホテルに帰った後、部屋で朔日餅(ついたちもち)を開けてみました。

6月の朔日餅は、麦手餅。

ぱくっ。




今までの人生で食べて来たスイーツの中で、
ダントツで1位のおいしさ!!

2位石垣島メームイのモンブランを大きく引き離して、1位に急浮上!!

ビビった! もちなんて、別に好きでも何でも無かったけど、

さすが、神さまからの棚からボタ餅

美味さがレベル違い!!

こんなに美味しいスイーツ、人生で食べた事が無い!!




 

ということで、文字だけでは、全く何も伝わらないと思いますが、

どうせ伊勢に行くのなら、朔日の日に、赤福に並んでみて下さい。

これまで食べたどんなスイーツよりも、あなたを虜にする味に出会えます。

並ぶのは、朝3時半です。

ちなみに、その日は、おかげ横丁にある赤福以外の色んな店でも、

朔日(ついたち)限定の商品を振る舞っていますので、

朝3時半におかげ横丁に行っても、退屈しないくらい、人でゴッタ返しています。

マジ、おすすめ。



(←世界で一番美味しいスイーツを食べ終えても、旅はまだ続く←) 
 


↓知らなかったんだよね~、朔日餅の存在すら。

マジで偶然、31日の午後5時ころに、赤福本店前をふらついていたら、

こんな美味しいことに!

まぁ、神さまに本店前に呼ばれて、次の日は朝早く起こされて、

ほんでもって、「食べて行きなさい」と言われたんでしょう。

お土産に6箱くらい買ったんだけど、ホテルで軽く1箱消化。

美味すぎて、嫁の実家に一度あげたのに、

次の日行って、残ってる朔日餅を回収して、食べたくらいだからね。

全部で4箱は、自分の胃袋に入れた。

まだ、足りない。80箱くらい買っときゃ良かった。

その後、あの味を追い求めて、普段は絶対に手を出さない、

おもちを買うようになりましたが、やはりちょっと違う!

誰か、毎月、朔日、贈ってくれないかね。

色んなバージョン食べてみたい!!

次は、11月1日の、朔日もちですね。

11月はゑびす餅だそうです。はぁ、食べたい。

ちなみに、大阪とか神戸に住んでる人は大丸とかでも買えるらしいよ!!

そこのあんた!!良かったね、大阪人で!!

あんたの人生、マジで、むっちゃ羨ましいぜ!!

朔日餅が、毎月食べられるなんて!!

ということで、

あなたの知らないところで、あなたの生活環境を羨んでいる人が居る可能性、

100%です。

あなたは、その価値に、感謝して生きていますか?

探せば身の回りに幸せはゴロゴロ見つかります。(⇒参照

↓記事一番下のSNS応援ボタンを押せるのも、幸せの一つです・・・。

 



虹初めてお越しの方はブログの目次(⇒ココ) 虹