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科学というのは、再現性を大切にします。
同じ実験を、なんどやっても、同じ結果が出る。
そのトキ、科学では初めて、「証明された」と言います。
ところが、フリーエネルギーや常温核融合などの分野では、
再現性がとぼしくなる。
要するに、出来たり、出来なかったりする。
シシジュウロク博士
「な、なぜじゃ・・・。
嘘じゃないんだってば！
本当に、さっき、夢のフリーエネルギーモーターが回ったの！」
ワルベルト博士
「嘘つきなさいよ！失敗してるじゃないか！
やはりこれからも、原油で発電しましょう！
夢は、寝てるトキに語りなさい、バイバイ！」
公開実験を見終わった後、
ワルベルト博士は、石油業界からの潤沢な研究資金で作った、
最新鋭の研究室で、実験を始めた。
ワルベルト博士
「あいつの、実験・・・。
確かに、あの公開実験では再現されなかったが、
なんだか、出来る気がする。
いや、フリーエネルギーが出来てしまっては、
このオイルマネーや原発マネーが台無しになるので、
全力で潰すべきだが・・・、
でも、確かに、アノ原理だと、こうなって、ああなって・・・。
ホゲ！！
で、出来てしまった！！
いま、確かに、夢のフリーエネルギーモーターが回った！！」
ワルベルト博士は、悩んだ・・・。
ワルベルト博士
「どうしよう、むしろこの、夢のフリーエネルギーを公開して、
莫大な利益を得ようか・・・。
イヤイヤ、無理無理無理無理！
一瞬で、殺されてしまう。
エネルギーが無料で手に入ったら、
一気に消えてしまう。
そうなる前に、エネルギー業界は、夢の技術を叩き潰すだろう。
だろうというか、これまで、何度も、潰してきたじゃないか。
やめよう、見なかったことにしよう。
でも、科学者として、もう一度、やってみたい・・・。」
科学者魂に火が付いた、ワルベルト博士は、
追試を行った。
ところが、何度やっても、
ワルベルト博士
「お、おかしい！
さっき、確かに回ったのに！
ちょっと悪い事考えたから、神さまからの罰が？
いや、違う、俺は科学者、神さまなんかが原因じゃない。
でも、なぜ、回らない！
さっきと、まったく同じ設備で、
まったく同じ環境で、まったく同じ手順でやっとるじゃないか！！
既得権益の科学者は、言います。
まったく同じ環境を整えれば、再現するはず。
それなのに、再現しないのだから、あんたの実験、インチキね！
なぜ、追試で、再現しないか。
理由は、超簡単です。
同じ環境じゃないからです。
目には見えないモノを信じていないから、
Aという実験環境と、Bという実験環境が、
目には見えるモノだけで、同一だと判断したのだ。
でも、違うのだ！
目には見えないモノを信じることが出来る人であれば、
AとBには、目には見えてはいないけど、何か違うパワーが働いて
気付けるのだ。
じゃあ、聞きますが、その実験を行った場所は、どこですか？
地球でしょ？
地球でやったのなら、あの日と、この日では、
例えば、月の満ち欠けが違う！
潮の満ち引きが違う！
科学者なら、すぐにわかるじゃないか。
「重力」は、どこまでも力が伝わるって。
何億光年先の、星の動きでさえも、重力は伝わる。
それが、あんな、大きな丸い天体が、夜空に浮いてるんだぜ？
あの日と、この日では、実験環境が違う。
さらに言えば、「位置」そのものが持っている変数もある（バシャ
日付がもつエネルギーもある（あの日より、この日は、
何より、観測者が違う（観測者は、
まぁ、そんなの全てどうでも良いとしても、
あの、大きく輝く、月が、目に入らないのかね？
ということで、
「ば、ばかな！まったく同じ環境なのに！」
と発言している科学者の肩をポンと叩いて、
なぁ、お月見でも行かないかい？
と誘ってみてください。
↓この世に、「まったく同じ環境」は、絶対に用意できません。
場所や時間さえもエネルギーを持ってるのだから。
この世にあるものは、全て、微妙に違い、独自性を保持してます。
それが、個性であり、「個」です。
だからこそ、あなたは、かけがいのない、存在なんです。
あなたの場所には、絶対にあなたしか居れないのだから。
あなたと、全く同じ環境を、誰も経験出来ないのだから。
（この記事と、この記事読んでね）
再現性が悪くても、気にしない事です。
その日にしか、出来ない実験があります。
それは、初恋の日、あの日だけ感じた想い出のようなものです。
今日も、全ての科学者の頭上で、月が満ち欠けしています。
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