先生やスクールカウンセラーさんや、
いろんな人は、原因があると思い、それを聞き出そうとしていた。
でも、右京の場合は、単なる苦手なこと、めんどくさいことをやりたくないワガママだと思う。
最近、仕事が忙しいこともあって、
ほったらかしだった。
そのため、
学校に行かないといけない
勉強しないといけない
ということをどこかに置いてきてしまい、
すっかりゲームやスマホを楽しんでいる。
私は、スマホは取り上げました。
課金とか、お金がかかるようなことは、勝手にはできないようになっているし、
勝手にアプリをダウンロードしたりもできないけど、
検索はし放題だから、
そして、右京が今学校に行けないのは、
単に行きづらくなったためのわがままであり、
このままずっとこの生活が続くことはないし、
続けさせることはできない。
親や先生に言われたくないなら、自分の意思で先にやればいい、
勉強も、なんでも。
ママも、すぐに毎日、あれやれ、これやれと指示してるわけではない。
お風呂だって全然自分から入ろうとしないから、3日くらいは言わないでいるけど、さすがに3日も入らないと4日目にはママは言うよ。
それだって、相当我慢して言わずにいる。
本当は毎日入って欲しいし、毎日お風呂に入れと言いたいけど、自分から動いてくれるのを待っている。
勉強も、やる時間を自分で作れないから、
今やったら?と、時間を作ってあげている。
だから、ママが言った時にやらないということは、それとは別に自分でやる時間を考えてやるのならいいけど、それをできないうちは、ママが言った時にやらないと、やれないよ。
学校に行かないことは、100歩譲っていいとしても、勉強もしないのはダメだよ。
小学校に6年間通って、せっかく作った考える力を、この1ヶ月、何も勉強しないことで、
だいぶ力が弱くなってしまった。
身体も鍛えるには、負荷をかけて筋肉痛になり、
それによって筋肉が増えて、
どんどん強くなっていくように、
脳も筋肉をつけないと、考える力が育たない。
いっぱい考えたら頭が痛くなるかもしれない。
でもそれは、頭が頑張った証拠。
それを繰り返していけば、どんどん脳に筋肉がつき、どんどん考えられる脳に鍛えられていくんだよ。
小学校6年間のうちで、先生たちはだんだん脳に与える負荷を大きくしている。
6年生の負荷に耐えられた子は、中学の負荷にも耐えられる力はついているはず。
右京の場合は、6年生で与えられた課題を最後までできなかったり、
少しみんなより耐えられる負荷が小さくて、
今はみんなと同じ負荷が辛いかもしれない。
だから、そこは先生も、ママも理解してサポートしてあげるし、
自分が頑張ろうという気持ちがあれば、乗り切れるから。
などなど。
そういう話は嫌がって、私の長い話も嫌がって、
途中で寝てしまうんですけどね。
でも、だからと言って、何も言わずに、何もせずに放っておくわけにはいかない。
好き放題、わがまま放題にさせるわけにはいかない。
ダメなものはダメ。
大人とは違う。
そういうけじめをわかっていってもらわないと。
なので、危機感を持ち続け、学校に戻れるように、私は毎日毎日右京に働きかけていきます。
諦めません!
私しかやってあげれる人はいないのだから。
パパにも、ばあばにも、学校の先生にもできない。
私がやらないで誰がやる。
私がやるしかないのだ。
自分と右京と、未来を信じて。