世のあらゆるデザインについて理解を深めると、その神髄が見えてきます。すべてのデザインには、共通する2つの大きな「キーワード」があるのです。それは「変化と統一」という「キーワード」です。
ゲームとは一般に「ある一定のルール(決まりごと)の中で人間心理を大きく揺り動かし、何らかの形で娯楽性を提供するシステム」とも言えるわけで すが、ここにルールという「統一性」があります。また、ゲームで伝えたい面白さを、徹底して突き詰めデザインする収束行為は「統一」にあたります。「統 一」は一般に、ゲームにおけるシンプルさ、平等性、直感的理解、納得感、後悔感、はまりなど様々な要素と直結しています。
その反面、すべての要素をがんじがらめに均一化してデザインすると必ず「飽き」が早くきてしまいます。そのために偶然性その他で驚きや発見の要素 を豊富に組み込む必要があります。これが「変化」です。デザインにおいて「変化と統一」は密接につながっており、不可分の関係にあります。また、両者は、 根底で人間心理を揺り動かす非常に重要な要素となっているのです。
もちろん、ゲームのデザインは、こうした要素だけでは語り尽くせないものがあるのですが、「変化と統一」は他のデザイン分野でも共通して重要とな る要素と言えます。例えばレイアウトや色彩のデザインなどなども実は「変化と統一」が根底部分で非常に重要な要素となっています。この2つのキーワードは まさしく「デザイン」の本質に深く関わる要素であり、あらゆる物事のデザインに広く応用が効く、大変重要な考え方なのです。


