数日前は離島・奄美大島にいたというのに雑踏の東京にすっかりなじんでいる自分がいる。
あれは幻だったのか、それとも夢だったのか。
奄美の島酒は、黒糖焼酎だ。
原料となるサトウキビ畑が広がる風景を想像したのだけれども、
ちっとも広大な風景に出会わない。
サトウキビ畑は確かにあった。それにしてもお酒を造るほど栽培されているようには見えなかった。
それで、空港に戻る手前で広い農道へレンタカーを進めてみた。
そこにはサトウキビ畑が延々と広がっていた。
観光マップには、けっしてこのような情報は載せられていない。
ぽつんとひとり畑の脇に立ってサトウキビ畑の先に見える海を眺める。
自分の影が写りこんだ画像を見つけて、
ああ、ぼくはあの島にいたのかと
再確認している。

