愉快な土地柄 | 旅ノカケラ

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@人生は先がわからないから、面白い。
@そして、人生は旅のようなもの。
@今日もボクは迷子になる。

 まったく愉快な土地に住んでいる。ネーネーズ「IKAWU」のCDと片岡義男「彼女が演じた役」の文庫本がリサイクル書店に転がっていた。どちらも、馴染みがない方には、それがどうした?と思うだろう。「IKAWU」は、ネーネーズのデビュー・アルバム。内地でネーネーズのCDを見ることは、すごく珍しい。一般CDショップでは、店員が沖縄好きでないかぎりCDを置こうとしないだろう。どういう経緯で、このCDが流れ着いたか定かではないが、元の持ち主は特異な方に違い。「彼女が演じた役」は副題に「原節子の戦後主演作を見て考える」と書かれている通り、女優・原節子の魅力と小津安二郎監督の不思議を分析している映画論となっている。今でも片岡作品を愛する方々が潜伏しているが、わざわざ作者の名だけでこの本を買うとは思えないし、原節子あるいは小津監督に多少なりとも興味ある特異な方が初めに買ったに違いない。特異な方とは、ヒットしているからとか、ベストセラーだからとか、流行に乗るのではなく好きだから、興味あるからと選ぶ方のことを言っているわけで、悪気はありません。念のため。まぁ、両方買ったから特異な方なんでしょう。ぼくは。更に言えば、文庫本は作者の名で選んだから、もっと特異な部類に入るかも。
 ある意味、地方都市は閉鎖的でこのような特異な物はリサイクル書店に流れてこないと思う。自分が住んでいる地元の一般CDショップや新書書店ではきっと置かれない物が、こうしてリサイクル書店に出てくることは満員電車にゆられてサラリーマンやOLの方々がわざわざ都会から買って持ち帰ってくれるからに違いない。まったく愉快だ。