彼女たちの顔が思い出せない。
彼女たちのグループの名は刻み付けられている。
音を聴けば、ああ、彼女たちかとわかる。
彼女たちは何者?
そう思いながらも、ブームの最中ではどこでも彼女たちの音が聞こえていた。
深く詮索せずに、ただ音に耳を傾けて満足していた。
ブームが去って。
いや、日本で成功したことをステップに大きく羽ばたいて。
すっかり彼女たちの音を耳にすることもなくなった。
そうなると、好きなときに聴きたくなるものだ。
CDを買ってきて聴きながら、ブックレットをめくってみた。
プロフィールには、そうそうたる受賞経歴の文字が並んでいた。
しかし、次点のメンバーがやけに目立つ。
ひとり握りのトップはナンバー・ワン。
その芸に関してはオンリー・ワンともいえる。
ナンバー・ワンにもオンリー・ワンにもなれなかったら、どうしたらいいのでしょう。
たったひとりしかなれないのですから。
しかし、彼女たちの音は、なんと輝いているのでしょう。
しかも、彼女たちの音は、なんと独創的なんでしょう。
考え方によっては、そんな道もあるのです。
女子十二楽坊 ~Beautiful Energy~ を聴きながら、ふと思う。