海を目指して(草枕編) | 旅ノカケラ

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@人生は先がわからないから、面白い。
@そして、人生は旅のようなもの。
@今日もボクは迷子になる。

東屋

▼某月某日
夜中に待ち合わせの海岸に着いた。
そこで波の音を聞きながら朝を迎えようと思ったのだが・・・
サーフィンのメッカはサーファーが、うじゃうじゃ。
バイクを見て奇声を上げる若者もいる。
どこか静かに体を横たえられる場所はないものかと探しながらバイクでうろついた。
おまけにタンクのガソリンが尽きて、ガソリンコックをリザーブに切り替えた。
さらに小雨がぱらついてきた。
最悪・・・。
とうとう某公園まで来てしまった。
広大な公園の目に付いた駐車場にバイクを進めた。
道路に面して茂みがあって脇に東屋がある。
エンジンを切ると、静まり返って何も音がしない。
バイクを東屋の下に入れて、しばらく様子を見た。
車が横切っても茂みの影で目に付かない。
暗闇に包まれて周りの状況がわからないけれど、眠気と疲れで横になりたい。
シートを広げ、マットを敷き、寝袋に包まった。
風に乗った霧状の雨が顔を撫でていく。
なんとも心細い夜なのだろう。
ジャケット着たままでも冷え切った体が寒くて、なかなか記憶が遠のくほど眠りに落ちていかない。
ただ疲れきった体を横たえ、目を閉じて、体力の回復を待つだけだ。
様々なことが頭の中をぐるぐる駆け巡り、神経は休まらない。
車が1台、駐車場に入ってきた。
ドアを開ける音も人が歩いてくる様子もないが、恐怖心が沸いてくる。
しかし、体を起こす気力もなくて、ただただ横になっていた。
頭の中に余計な想像が増えた分、気が休まらない。
やがてあたりがうっすら明るくなり鳥たちのさえずりが聞こえてきた。
結局、2時間ほど体を横たえただけで眠れなかった。

起き上がって周りを見渡した。
げっ、こんなところで横になっていたんだと驚く瞬間である。

 

走行ルート
R16→R464→R51→R409→R126→県道25→県道30