「日本を護る会」に。 | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

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所沢市議会議員(1期目)
会派「自由民主党・無所属の会」
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前回、最下位当選!
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本日は「日本を護る会」の定例会とシンポジウムに久々に参加させて頂きました。

英国王立防衛安全保障研究所日本特別代表である秋元千明・大阪大学大学院招聘教授により「復活する日英同盟 〜インド太平洋と新世界秩序〜」と題しまして、ご講演を頂戴しました。

緊急事態宣言下ではありましたが、万全の感染防止対策の下での開催となりました。時節柄、このような会への参加は久々だったので参加できたこと自体に喜びを感じております。


【講演要旨】


EU離脱後、イギリスはインド太平洋で新しい国際秩序を形成することを狙っており、既存の軍事同盟に主導的なコミットすること目指している=グローバルブリテン構想

(英国戦略報告、競合レビュー「競合時代のグローバルブリテン」)


・その第一弾が「AUKUS(オーカス)」。英・米・豪の3カ国の安全保障新体制。


・「イギリスはスエズ運河より東に回帰する」=まずは日本「メイー安倍会談」により「日英安全保障共同宣言」。


・河野太郎防衛大臣(当時)「日英は、今までのパートナー国から同盟国へという形で関係を強化していこうということになりました」と明言。


・イギリスはこれ以降、公式に日本のことをパートナーとは言わず、アライズ(同盟国)と言うようになった。


・ところで「同盟」とは何か?

現代的解釈は「平時・有事問わず広範で包括的な安全保障の協力関係」。ただ、実質的にはもう同盟国(クイーンエリザベス艦隊が横須賀に来ている時点で。主力兵器も共同開発)


・現代はグレーな(戦争状態ではない)状態。サイバー戦やハイブリッド戦などは平時における戦い。また湾岸戦争以降、有志連合(コアリッション)による戦争ばかりで同盟国による戦争はなどは行われていない。


・アジア太平洋地域の安定のために日米同盟はある。


・何故イギリスはEU離脱後以降、安全保障政策の大転換を行ったか?ソ連の弱体化によりヨーロッパの東側諸国がバタバタと倒れた、これが第一派。そして今第二派はアメリカ側の内向き化と弱体化により旧西側(民主国家)の側でかつて東側で起きた第一派のような地殻変動が「こちら側」で起こる可能性がある=西側諸国の緩やかな崩壊。ミャンマーとアフガンはその先駆けであり、フランスも「AUKUS(オーカス)」を批判。トルコのロシアへの接近、韓国の従北従中路線などなど。それを防ぐためにスクラムを組まんとするのがグローバルブリテン構想による世界戦略である。


・結論:世界最高の諜報機関とメディアを持っていて国際石油資本を持つイギリスと手を組むことは日本にとってメリットしかない。共に、アメリカとの戦略的パートナー。民族性も類似。日露戦争における共闘。近い将来、インド太平洋は世界人口の65%、世界GDP6割が集中する世界の中心になる。ここを中国に取られることは阻止しなければならない。


、、イギリスのインド太平洋地域における世界戦略について、なかなか普段では聞くことができない話ばかりで大変勉強になりました。

当然なおらいなどは無く、終わり次第即帰宅となりました。寂しい思いもあるものの時勢が時勢なのでやむを得ません。早く日常が取り戻せる日が来るのを祈るばかりです。