「Go To キャンペーン」 の「東京都被差別地区指定、都民被差別扱い」は非常に危険で乱暴! | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

佐野みつひこ のオフィシャルブログ

所沢市議会議員(1期目)
会派「自由民主党・無所属の会」
自由民主党公認
前回、最下位当選!
所沢市の未来に責任!今こそ身を切る改革の断行を!!


東京都で武漢コロナの新規感染者数が1286人と過去最大となりました。事ここに及んで、「Go To キャンペーン」をどうするのかが注目されていましたが、本日、急遽「東京を目的とする旅行」と「東京在住者の旅行」を対象外とする方針に変更となりました。


Go To キャンペーン」には、「子供たちは修学旅行にも行けず、高校野球も中止なのに、何がGo To キャンペーンだ」という指摘もあり、また小池都知事からも冷房と暖房を一緒につけるようなものだと揶揄されるなど強い批判に晒されており、私もこの時期での「Go To キャンペーン」実施にはそもそも反対の立場です。旅行関連の企業が本当に窮地に立たされているということもわかるのですが、1月下旬頃に「もう外国人旅行者は一切受け入れるな」という声を無視して、春節特需を当て込んで「日本はウェルカムです」と言って外国人観光客を受け入れた結果が、今のこの状況であることを忘れてはなりません。あえて「Go To キャンペーン」を打ち出して旅行代金の補助を税金で行うくらいならその資金を今回の豪雨における被災地支援にでも回した方が良いと思います。


それはさておき、本日決まった「Go To キャンペーン」における「東京都被差別地区指定、都民被差別扱い」とも言えるような都民排除、東京排除の方針は非常に危険な政策であると感じます。


まず、1点目に、なによりもこの決定が我が国特有の不健全な精神構造と癒着して非常に危険な流れを産んでしまう可能性があるという点です。キャンペーン対象外ということが、政府の「逆・お墨付き」というスティグマとなって、都民への差別に繋がるのではないかということです。免許提示で補助の対象になるかどうかが決まるという方針にするとのことですが、要するにこれは本来、東京都民が補助の対象外になるということに過ぎないことであるにもかかわらず、「おまえ都民なのに旅行に来たのか!対象外なんだから来るな!」というような差別意識を不用意に増長させることに繋がるのではないかということです。日本人の民度の高さなどは何のアテになりません。既に地方では他県ナンバーの車に石を投げつけるようなことが多発しています。その上でこのような政策をやれば、東京都ナンバーの車がどんな目に遭うかなどは推して知るべしでしょう。


2点目。「東京を目的とする旅行」が対象外になっていることについてですが、確かに新宿歌舞伎町に遊びに行こうとしている旅行者を対象外にするならまだしも、伊豆諸島や檜原村などが補助の対象外になることは観光業を営む人達の不興を買うと思います。ただ、医療体制の整わない離島や田舎は万一感染が起きればリスクも高い為、慎重に検討すべきでしょうが、「伊豆諸島(東京都)なら全額自腹で伊豆半島(静岡県)なら半額補助」あるいは、「檜原村(東京都)なら全額自腹で県境を超えた小菅村(山梨県)なら半額補助」ということになると、近隣にお客さんを奪われる可能性も大いにあり得ます。もっといえば、東京ディズニーランドは千葉県にありますから、「東京を目的とした旅行」には該当しないので、問題ないと言うことになります。東京ディズニーランドは大丈夫で、伊豆諸島や檜原村がダメという意味不明な構図です。

やはりこの方針は下策中の下策だと思います。


https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200716/amp/k10012519031000.html