岸田政権でも選挙に勝てる 1969年総選挙での自民党の秘策! | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。





1960年代の事件




年の瀬に…!

あと少しで新しい年になる。

2023年は暮れていって
新年が幕を開ける!


新年になると何をするべきか?



それは決まっている!

一年の計は元旦にあり

誰でも知っている言葉である。


その意味は…
その年にすべきことは、
元旦に計画を立てるべきである。

ということ。



そう…その年が始まる時には、
今年は何をしよう?

そう思いながら計画を立てる。


それが必要なのだ!



しかし…


計画を立てるだけで良いのだろうか?


計画を立てるだけで実行しなければ…


無意味だ!




また実行しても結果が伴わなければ…

それも無意味だ!



中学生の野球部であれば、
1回戦負けをしても



よく頑張った!

と評価される。



しかし社会に出ればそうはいかない。



結果を出さなければダメなのだ!


どんなチャランポランなことをやっても

結果を出せば評価される


逆に毎日真面目に働いても、
結果が出なければ

評価されない



つまり年の最初に計画を立てるのはイイが、

年の最後には
結果を評価するべきだ。



そう…それが年末に
どうしてもやらなければならないこと。



そして年の最後に結果が出ないと、
非常に難しいことになる。



年の最後に笑うのはイイが、

年の最後に悔しい思いをするのは

口惜しい!



そしてそういう人たちがいた。





196912月28日の新聞夕刊に
以下の記事が載った。

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社党惨敗、わずか90議席
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記事によるとこういうことだ。



歳の瀬が近づいた12月27日
衆議院選挙があった。

普通、こんな時には選挙を行わないが、
この年にはあったのだ。


当時の政治状況は
1955年の55年体制から14年。



与党・自民党に対して
野党第一党の日本社会党が対峙する。

そういう状況だった。


当時の日本社会党を引き継いでいるのは
社民党だ!



現在では衆参で国会議員3名


1969年時には
衆議院だけで国会議員90



そんなにいたのか?


と思われるかもしれないが、
当時の日本社会党は
それくらいの勢力を持っていた。



そしてこの90議席とは…

敗北した後の数字だ。


元々選挙前には134議席

前回の総選挙の当選者は140議席



大敗北しての90議席


当時の開票速報を聞く日本社会党執行部の面々


当時の日本社会党とは
それほど大きな勢力だったのだ。



今の社民党とは比べ物にならない。



しかし当時の日本社会党からは
90議席は大敗北だ!



それも44議席(134→90)落としたのだから

その衝撃は相当なものだ。


1/3が落選したのか。


それは大変だな!



しかも年末に…!

 

 


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社党  ショックだ!

 

社党  非常にショックだ!
 

社党  だって90議席だよ。
 

社党  55年体制の一方の雄で
 

社党  自民党に対抗する一番手
 

社党  その日本社会党が
 

社党  たった90議席
 

社党  解散前は134議席あったし、
 

社党  前回の総選挙では140議席
 

社党  大体、55年に左右社会党が統一後
 

社党  総選挙で二桁の議席になったことは
 

社党  なかった
 

社党  それだけじゃなく、
 

社党  その後だってほとんどない。
 

社党  例えば1986年には85議席
 

社党  1993年の70議席
 

社党  そのくらいだ!
 

社党  86年や93年は
 

社党  社会主義に対する風当たりが
 

社党  キツかった!
 

社党  それに引き換え69年は
 

社党  まだ左翼は支持されている。
 

社党  その証拠に共産党は
 

社党  4→14議席と3倍以上になっている。
 

社党  社会党だけ一人敗け。
 

社党  それで年の瀬を迎えても
 

社党  全然メデたくない!
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と…いう感じのようだ。


まあ年末に選挙をやって
しかも大敗北なんて…


全くメデたくないな!






自民党の戦術!


しかしこれは使える。

そう思っている人もいるのでは?


それも自民党の…、

特に清和会の連中が…。



というのは…

この時に日本社会党が大敗北し、
自民党が大勝(272→288)したのには

理由がある!




それは…


土曜日に

投票したのだ。



実は通常の選挙は
日曜日を投票日にするのだが、


それには法的裏付けはない


別に平日にやっても
何ら問題ではない。


ただし日曜日には休日の人も多いし、
参加しやすいのでそうしているに過ぎない。



しかし1969年の総選挙の投票日は

土曜日(12月27日)


当時はまだ週休2日ではなかった。

週休2日になるのは
1991年12月に閣議決定されて以降
徐々に広まっていった。


つまり1969年当時には
週休2日の企業などほとんどない。


それ故に土曜日には
仕事の人も多かった。


事実、投票率は前回選挙より
5P以上低下して68.51%
前回の1967年総選挙は73.99%。
次回の1972年総選挙は71.76%



現在と比べれば高いが、
当時は7割越えも珍しくなかったので、

かなり低い投票率だった


もちろん年末で忙しかったというのも
低投票率に拍車をかけた。



自民党は元々組織票が強い。

日本社会党もそうだが、
彼らは当時、都市部の無党派層にも強かった。


その人たちは
土曜日などには投票に行かない。




うーむ!



平日に、なおかつ年末にやって
低投票率を意図的に作り、

組織票で勝る自民党が勝つ!



なるほど…


これは現在でも使えるな!


特に清和会が熱望しそうだわ。




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萩生田  総理
 

荻生田  実は相談が…
 

萩生田  現在の自民党は
 

荻生田  支持率が低下しています。
 

萩生田  特に政権支持率が
 

荻生田  10%台まで低下
 

萩生田  由々しき事態です。
 

荻生田  えっ清和会のせい?
 

萩生田  まぁ…それはさておき
 

荻生田  何とかしなければなりません。
 

萩生田  幸い我々は政権与党
 

荻生田  解散権は我々清和会にあります。
 

萩生田  えっ清和会じゃなく総理?
 

荻生田  総理に解散権がある?
 

萩生田  まあイイじゃないですか。
 

荻生田  細かいことは…!
 

萩生田  いずれにせよ解散総選挙は
 

荻生田  考えておかなければなりません。
 

萩生田  しかしこのまま解散すると
 

荻生田  自民党大敗もあり得ます。
 

萩生田  そうすると総理も退陣に…
 

荻生田  それは…どうでもイイのですけど
 

萩生田  いぇいぇ…何でもありません。
 

荻生田  いずれにせよ、何か手を打ちませんと
 

萩生田  そこで考えました。
 

荻生田  これは使えますよ。
 

萩生田  事実、1969年の総選挙も
 

荻生田  この手で大勝しています。
 

萩生田  そしてその時に采配を振るったのが
 

荻生田  あの田中角栄です。
 

萩生田  そしてその方法ですが…
 

荻生田  平日選挙を行うのです。
 

萩生田  選挙は日曜日…
 

荻生田  そういうイメージがありますが、
 

萩生田  法的根拠はありません
 

荻生田  つまり平日にやっても
 

萩生田  何ら問題ないのです。
 

荻生田  事実、1969年の総選挙は
 

萩生田  土曜日に開催
 

荻生田  当時は週休2日じゃないので
 

萩生田  土曜日は仕事の人も多い。
 

荻生田  それでもやった!
 

萩生田  いやっ、それだからやった!
 

荻生田  それで低投票率になり、
 

萩生田  自民党は大勝
 

荻生田  さらに選挙日は年末
 

萩生田  忙しい時期だ。
 

荻生田  それで低投票に拍車をかけた。
 

萩生田  だからこうしましょう。
 

荻生田  来年のお盆の時期、
 

萩生田  それも平日に…
 

荻生田  候補は2023年8月14日
 

萩生田  この日は平日の水曜日
 

荻生田  なおかつ大安
 

萩生田  それなら多くの国民は
 

荻生田  レジャーや帰省で地元におらず
 

萩生田  投票率間違いなし。
 

荻生田  これは必勝法です。
 

岸 田  なるほど…。
 

岸 田  ところで聞きたいのだが…
 

岸 田  「萩」「荻」は…
 

岸 田  どっちが正しい?
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とは全く言っていないし、

きっと考えてもいないだろうが、



低支持率でも低投票率なら
自民党は勝てるぞ!



この方法しかない!


つまり来年8月14日に投開票をして、
総選挙に勝利した上で、
9月の総裁選を迎える。


それなら岸田総裁の再選間違いなし。



まあ…もしやったら…


支持率は2%くらいに

なるだろうけどな()。






今回の投稿で今年最後になります。


今年もお世話になりました。

また来年も過去の新聞記事をベースに
投稿をしたいと思います。



来年もよろしくお願いします。

良いお年を!