1970年代の事件
◎日本最高の頭脳集団!
昔、人気のあった時代劇「水戸黄門」
先の副将軍水戸光圀が
諸国を漫遊しながら
その土地土地で問題を解決していく。
ある時は悪代官から庶民を守り、
ある時は悪徳商人から庶民を守り、
ある時は悪徳庄屋から庶民を守る。
庶民の側に立ち、
庶民を守るために戦う正義の使徒…
それが水戸光圀だ!
話のパターンはこうだ。
水戸光圀一行がある町に着くと、
そこでは悪徳○○が良からぬことをやっていた。
そして水戸光圀一行が
その悪事を暴いていく。
そうすると悪徳○○は
手下を使って、一行を黙らせようとする。
助さん格さんが大立ち回り、
頃合いを見計らって告げる。
「こちらにおわそう方をどなたと心得る
恐れ多くも先の副将軍、
水戸光圀公にあらせられるぞ」
汚いジジィと思っていた悪徳○○は仰天
ひれ伏して恐れおののく!
そして一件落着!
つまり水戸黄門は…
メッチャ偉い奴なので
悪徳○○はビビってしまうのだ!
ところでここで疑問がある。
水戸黄門が悪徳○○側についたらどうなる?
つまり悪徳○○側につき、
庶民に対して印籠を使い、黙らせる。
こういうことも十分できるだろう。
つまりこういうことだ。
「庶民ども、控えおろう。
先の副将軍だぞ!
悪徳○○の言う通りにしろ」
と言って庶民が泣き寝入りする。
そういうことはあり得ないのだろうか?
まあそんなことをすれば
ドラマにならないが、
実社会ではその方が多いのでは?
そう…強い力を持ちながら、
それを正義のために使うのではなく、
私利私欲のために使う。
そういう人もいる。
と…いうか…ほとんどそうだ。
権力を持った政治家
権力を持った官僚
財力を持った経営者
ほとんどがそうだろう。
みんな私利私欲のために、
自らを肥え太らせるために
自らの力を使う!
ほとんど全てが!
しかぁーし!
中にはそうじゃない人々もいる。
自らの私腹を肥やすことなど全く興味を持たず、
ただただ公のために尽くす。
彼らが興味を持つのは…
真理の探究!
この世の真理を探るため、
日夜不断の努力をしている。
そんな存在がいる!
彼らは権力を持たない。
また財力も一部の例外を除き、持っていない。
だが、彼らには他の人たちにないものがある。
それは頭脳!
頭の良さでは人後に落ちない!
日本の頭脳集団。
そう…私利私欲に背を向け、
真理の探究のみに尽力するその集団とは
学者だ!
日本の学者こそ、唯一の希望だ!
日本人の誰もが絶大な信頼をし、
権力にも財力にも媚びることなく、
ただただ修行僧のごとく研究に没頭する。
それが日本の頭脳集団、学者の姿だ!
学者…特に大学教授とは
そのような存在である。
それ以外の大学教授はいない!
と……日本人誰もが思っていた。
あなたもそうでしょ?
しかし今回取り上げるのは
そのような先入観をぶち壊す、
学者の中の学者たちが犯した
トンデモナイ所業だ!
ところで学者の中の学者と言えば…
日本学術会議の会員!
学者の国会と呼ばれ、
日本を代表する学者が集まり、
日夜国民のために働いている。
国会が日本国民に選ばれた代表であるのと同様、
日本学術会議は学者の中から選ばれた代表。
日本中の尊敬を一身に集める学者から
更に選ばれたエリートが集結する場所!
それが日本学術会議!

実は最近はそうではないが、
以前の日本学術会議では
会員を選挙で選んでいた。
日本を代表する清廉潔白で
最高の頭脳を有する集団
それを選ぶ選挙の実態とは…
最悪に
汚い選挙だった!
まさに政治家もビックリの…!
1973年10月9日の新聞に以下の記事が載った。
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かばい合い…またも証拠なし
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記事によるとこういうことだ。
日本学術会議では
会員選定の選挙が行われているが、
その際に不正が横行していた。
特にひどいのは医療関係が集まる第7部。
そこではなんと「落選しない法」が確立。
そのルールに則って、
毎回、意中の候補を100%当選させていた。
その「落選しない法」とは…
1.たらいまわし
→各大学が候補をたらいまわしにする。
例えば九州地区では
鹿児島大→久留米大→長崎大→熊本大
中国・四国地区では
鳥取大→広島大→徳島大→岡山大
というように、
たらいまわしにすることで確実の当選させる。
2.セット売り
→他の候補とセットで売り込む
例えば医療関係の第7部では各人3票持つ。
その3票とは
・基礎医療候補 1人
・基礎以外の候補 1人
・地方区の候補 1人 を選ぶ
この3候補がセットで動けば、3票が手に入る。
3.他候補への無言の圧力
→新規の候補が立候補するのを阻止する。
立候補は建前上、誰でもできることになっている。
しかし実際には他候補は立候補できない。
例えばこの風潮に疑問を感じた中堅医療者が
立候補を模索したが、取りやめた。
それは周辺からの圧力があったからだ。
4.白票集め
一番効果的なのはこの方法。
日本学術会議の選挙は郵送で行われる。
故に他人が投票してもわからないのだ。
だから投票用紙を集め、意中の候補の名を入れ
そのまま投票されてもわからない。
また断ると、「3」の無言の圧力を受ける。
それ故にほとんどは白票集めに協力する。
このように日本学術会議では会員選挙で
「落選しない法」を確立させた。
こりゃ落ちない訳だわ!
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候補 落ちないよ
候補 落ちる訳がない
候補 なぜなら秘密がある
候補 我々が確立した法
候補 落選しない法がある。
候補 聞きたいか?
候補 それを聞くには勇気が必要だぞ。
候補 まず候補だが…
候補 たらいまわしにする。
候補 例えば九州地区では
候補 この4校でたらいまわす。
候補 そうすると九州地方では
候補 その候補が当選する。
候補 それだけじゃなく、
候補 会員は3票投票できるのだが、
候補 それはセットで運動する。
候補 例えば医療の第7部では
候補 基礎医療とそれ以外と地方区
候補 この3候補の1票ずつ入れられる。
候補 それをセットにする。
候補 そうすると当選に近づく。
候補 それだけじゃない。
候補 候補を一本化する。
候補 つまり新しい人が出ないようにする。
候補 どうやって?
候補 簡単だよ。
候補 圧力をかけるんだ。
候補 ほらっ、医療関係って狭い世界だから
候補 圧力が効くんだよね。
候補 だから俺たちに逆らって
候補 独自に候補を出そうとすると、
候補 弾圧する。
候補 事実できるんだよ。
候補 そうするとほとんどの候補は
候補 立候補しない。
候補 ここまでほとんど大丈夫だけど
候補 最後のダメ押しに
候補 白票を集める!
候補 投票は郵送で行うから
候補 その投票用紙を集めて
候補 こっちで記入して投票する。
候補 どうやって?
候補 まあ一つ一つ回って集める。
候補 一度、文書で出して問題化したから
候補 白票を送ってくれ、って文書を出した。
候補 さすがに問題視されたんで、
候補 一人一人訪ねて集める。
候補 これは結構手間だし、
候補 交通費もバカにならないけど、
候補 一番確実なんだ。
候補 まあここまでやって落選する
候補 それはあり得ない
候補 これが俺たち学者の確立した
候補 落選しない法!
候補 驚いたか?
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確かに驚いたわ!
たかが日本学術会議会員になるのに
ここまであくどい手を使っていたとは、
確かに驚いた。
ところで会員になると
そんなにオイシイものなのか?
◎全員でもみ消し!
ところでこんなやり方をしているものだから、
一部の会員から疑問を呈され、
当選無効を訴えられたことがあった。
1971年の会員選挙の時、
選挙違反があったとして別の会員が訴えたのだ。
そして選挙違反を調べていた
日本学術会議の運営委員会は
選挙違反を認定した!
しかし…
当の本人の当選は維持された。
なぜならそれは
選挙違反したのは別の人だからだ。
つまりこういうことだ。
会員の選挙では
例えば選挙公報に意見文を載せたり、
一定数のハガキを送ることは許されるが、
それ以外の行為は選挙違反だ。
例えば大学教授の立場で、
候補への投票を呼び掛けるのは違反。
しかし堂々とやっている。
それは本人ではなく、
本人に近い別の教授がやっているからだ。
そして本人は「知らなかった」として
選挙違反をすり抜ける。
それ故に違反は認定されても
別人が勝手にやっているので、
当選した会員を無効にすることができない。
また、もし違反が認定されて、
その代理の教授が処分されても
数年間の投票権が無くなるだけであり、
それほどの問題ではない。
それどころか身内を庇ったとして、
むしろ”男を上げる”ことになる。
そうやって周囲が庇いあって、
不正選挙がまかり通っていた。
なんか…親分の代わりに刑務所に行き、
出てきたときには金バッチを貰う
昔のヤクザと同じだな!
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教授 えっ?処分?
教授 それはご苦労様です。
教授 わかってます。
教授 私もこの世界には
教授 そこそこ長くいますから。
教授 役目とはいえ
教授 辛いものですね
教授 まあ会員候補が自らやる訳には
教授 いきませんからね!
教授 その点、別の人が汚れ役をしないと
教授 仕方がありません
教授 まあ選挙公報への文章と
教授 決められたハガキの送付
教授 これだけでは選挙にならない
教授 だから別建てのハガキを用意して
教授 候補への投票を呼び掛ける
教授 それも候補が直接ではなく、
教授 別の人がやる。
教授 そうすることでもしバレても
教授 候補に迷惑をかけない。
教授 まあ処分がされても
教授 数年の投票権の停止
教授 それなら大したことない。
教授 まあ…数年の辛抱ですから。
教授 処分が明けたら
教授 パァ―とやりましょう。
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とんでもねーな。
不正選挙を行い。
それが不正だと分かっていても
選挙結果の取り消しができない。
そういう汚い選挙の上に
日本学術会議の会員は成り立っていた。
学者の国会「日本学術会議」
その会員選挙では
とんでもない不正がまかり通っていた。
それも長い間!
それもあって選挙方式はやめ、
会員の推薦となった。
まあこんな体質なら
選挙であっても推薦であっても同じ
おかしなことがまかり通っているだろう。
なるほど…
だから菅首相(当時)は任命しなかったのか?
菅は正しかった!