東京都の係長が考えた…覆水を盆に返す方法とは…! | 最近の古いモノは!

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「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。





1970年代の事件



後悔先に立たず!

今年のあとわずかになりました。
そうなるとこの時期に行うのは…

反省!


”反省するなら猿でもできる”
とは言いますが、
それなら人間はもっとできる。

もっと反省すべきだ!



まあその人間の代表者は…
この時期予算の分捕り合いに忙しい


予算編成という名の
金の分捕り合いだ!


こんな輩には反省している暇はない。


猿でもできる反省を、
人間の代表者ができないのはケシカランが、


つまり…そういうことだ!


まああの時
”ああすればよかった”
”こうすればよかった”

と思うのは毎年の恒例行事だが、


後悔先に立たずというように、

後から言ってももう遅い。




我々は毎度のことだが、
昔の中国の偉い人でもそうだった。



昔々の中国で
働かない旦那に愛想をつかし、
嫁は離婚した。


数年後、旦那は出世して、斉の国の大王になった。

そこで元妻は復縁しようとやってきた。

しかし大王は盆に水を張って持ってきて、
その水を床にこぼした。

そして「この水を元に戻せば復縁する」と言い放つ。

これが有名な覆水盆に返らずだ。

そしてそういった人物こそ、
かの有名な太公望呂尚だった。


そう…盆から撒かれた水は決して盆に戻らない。



この言葉を正しく使った作品が…

これだ





問題はここから発生する。

そして打ち合わせ通り筋書きを挿入する

飛行機会社がスポンサーなのに、
飛行機事故を匂わす筋書きを放送する。

これは問題になるわ(笑)!


こういう時に使うのが覆水盆に返らずだ。


彼の使い方は正しい!





同じようにやってしまったことは
決して元通りにならない。


まあ良いことであれば、
神様が何とかしてくれるかもしれないが、


特に悪いことをした時には、
絶対に元通りにならない。


覆水が盆に返らないように、
一度やったことは取り返しがつかないのだ。



しかし…そのような天の摂理に背く男が…
日本にいた!







197711月4日の新聞に以下の記事が載った。

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10万円もらいなおす
--------------


記事によるとこういうことだ。


東京都江東区にあった木場

その木場が埋め立てによって内陸になったので、
移転する場所が必要となった。

それが新木場だ!


つまり木場から新木場に移転する。


その移転工事にあたり、汚職事件が起きていた

都港湾局の数人が移転工事に絡み、
業者からワイロをもらっていたのだ。

特に問題だったのは
港湾局臨海開発部業務課事務係長の(48)

調べによるとは移転業者への
土地の分譲事務を一手に握っていた。

今回の移転では材木商は対象となっていたが、
木挽業は対象となっていなかった。

木挽業は材木商の下請けというべき存在で、
材木の裁断等を行っている。

そこで挽材協同組合の元代表理事らが、
に繰り返し接待を行っていた。

そして毎回、10万円のワイロを贈っていた。


因みにこのは金をもらったことは認めたが、
ワイロではなく餞別だった、と言っている。

とんでもなく図々しいな!
 

 

 


--------------ー-------
係長  貰いましたよ

 

係長  確かに貰いました。
 

係長  お金はね!
 

係長  でも…ね!
 

係長  あれはワイロではありません。
 

係長  餞別です!
 

係長  例えば異動する時に貰ったりする、
 

係長  あの餞別です
 

係長  自分から言うのもなんですが、
 

係長  地位こそしがない係長ですが、
 

係長  私はそこそこ重要人物なんですよ。
 

係長  例えば新木場移転の土地の分譲ですが、
 

係長  私が一手に担っております。
 

係長  もちろん最終決裁者はもっと上ですが、
 

係長  実質、私が決裁者です
 

係長  大体、移転の補償対象が狭かった。
 

係長  材木商は対象となっているのですが、
 

係長  その下請けの木挽商は対象外。
 

係長  これはおかしいでしょ?
 

係長  彼らは材木商と一心同体。
 

係長  彼らが裁断しなければ、
 

係長  材木は利用できない。
 

係長  それなのに彼らを排除するなんて
 

係長  おかしいでしょ?
 

係長  だから私が彼らに補償を付けるため
 

係長  日夜努力をしました。
 

係長  その事情聴取のために
 

係長  面接をしました。
 

係長  夜の居酒屋で!
 

係長  まあ多少誤解を招きますが、
 

係長  胸襟を開いて話し合うには、
 

係長  アルコールが入らないとね。
 

係長  因みに飲み代は全額…
 

係長  向こう持ちです
 

係長  さてはともあれ
 

係長  こんなに親身に面倒を見た私が
 

係長  餞別を貰っても当然だ。
 

係長  そう…自負しています。
 

係長  毎日、別れる時に餞別を貰う
 

係長  世間一般から考えても
 

係長  当然だと思いますが…!
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当然ちゃうわ()!


とは全く言ってないが、
いずれにせよ図々しい奴だった。









「もらいなおす」とは


ところで新聞記事には
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10万円もらいなおす
--------------
となっていた。


「もらいなおす」とは何か?

実はは最後に貰った10万円を

紛失していた。



そのためもう一度貰ったという。


ワイロを貰って、それを紛失したから
再度貰った!


取り調べに当たった刑事も
あまりの図々しさに驚いていた。


まあワイロ貰うだけでも十分図々しいが、
それに輪をかけて図々しいな!

 

 


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係長  もしもし
 

係長  やぁ、昨晩はどうも…。
 

係長  昨日の店…なかなか良かったよ。
 

係長  料理ももちろんだが、そのあとの店も…
 

係長  いい娘が揃っていたじゃないか。
 

係長  また頼むよ!
 

係長  ところで他でもないんだけど
 

係長  昨日貰った金…
 

係長  ああっ、餞別ね。
 

係長  あれもう一度頂戴
 

係長  いやっ、何ね。
 

係長  あの後失くしちゃったんだよ。
 

係長  ほら、昨日はしこたま飲んだでしょ。
 

係長  そのためにちょっと前後不覚になって
 

係長  気が付いたら家で寝てたんだけど
 

係長  朝起きたら無かったんだよ。
 

係長  かね…じゃなく餞別が!
 

係長  いやーっ、どこで落としたか、
 

係長  皆目見当がつかないんだけど。
 

係長  無いことは事実だから。
 

係長  再発行してくれない?
 

係長  困るこっちも困るんだけど。
 

係長  あの餞別は何に使うか決めていたし、
 

係長  特に年末も近いから
 

係長  何かと入用でね。
 

係長  だから何とかもう一度
 

係長  大体、そっちにも責任があるぞ。
 

係長  ほらっ、前後不覚になったといったけど
 

係長  あれはたくさん注文するから
 

係長  だからそうなった。
 

係長  たくさん頼まなきゃそんなに飲まない。
 

係長  だからこっちがたくさん飲んだのは
 

係長  御社の責任だよ!
 

係長  これまで御社のために汗をかき、
 

係長  御社のために尽くしてきたのに
 

係長  そういう仕打ちをするの?
 

係長  何も余分にくれ、とは言ってない。
 

係長  失くした分を補填してくれるだけでいい
 

係長  まあ補填するかどうかは
 

係長  そっちが自由に決めてくれ
 

係長  こっちの誠意が通じないなら
 

係長  付き合いもこれまでだ
 

係長  どうする?
 

組合  払います!
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完全な脅迫じゃねーか!


こういうやり取りがあったとは書いてないが、
実際はこんな感じだったんじゃないか?



だって普通ないぞ!

ワイロを貰いなおすなんて。



覆水盆に返らずとは、

一度失ったものは元に戻らない。


そういう意味だが、
東京都の官僚の考えは違うらしい。


失くしたものは…
もう一度貰えばいい!


と…いういうことか?



太公望:盆に水を返せば復縁してやる。
T係長:盆に新しい水を汲めばいいだろ
太公望:・・・・・・・・・・・・!


確かに新しい水を盆に汲めばいいんだけどね。
そして失った金ではなく、
別の金でもイイけどね。

金は金だし。


そうか…太公望の元妻も
新しい水を汲んで来ればよかったんだ。

そうすれば復縁できたのに。



????????


なんか釈然とせんな!

 

 

2022年は今回の投稿が最後になります。

今年もお世話になりました。

 

来年もよろしくお願いします。