70年代のテレビマン エロは民主主義のためになる! | 最近の古いモノは!

最近の古いモノは!

「最近の若い者は…」とよく言われますが、
そう言う「古い者」はそんなに立派だったのでしょうか?このブログでは過去の新聞記事等をベースに、「古い者」の昔を検証してみます。
「最近の…」と言われたら、「あなたの時代はもっと悪かった」と言ってやりましょう。




1970年代の事件






板挟み!

板挟みとはつらいものです。


板挟みというのは…

1.板と板の間にはさまること。 
2.対立する二者の間で、
 どちらにもつきかねて苦しむこと。

板と板の間にはさまる奴はいないから、
対立する二者の間で苦しむのが普通だ。


そう…板挟みとは…

2つの間で苦しむものだ。



通常では2者との間で苦しむものだ。

上司と部下とか
妻と姑とか
大泉派と苫米地派とか



島耕作か?


そのような板挟みに
人は苦しめられるものだ!



そして板挟みとは
2者の間で苦しむものではない。


例えば金と仕事とか
会社と家族とか
金と選挙とか



そういうことで苦しむこともある。


そして一つの仕事で2つの役割がある場合
どっちを優先するかを悩むだろう!



例えばマスコミだ!


マスコミの仕事は…
国民のために尽くすこと!

権力と戦い、権力を監視して、
国民の知る権利のために正しい情報を伝える。



確かにそうだ!


でもね…

それは建前だ!



普通、そんな祝勝な奴はいない。
大体は、視聴率がとれればいい。
部数が捌ければいい。




権力の監視云々とは…
そのための建前なのだ。





簡単に言うと…

視聴率が稼げれば何でもいいが、
放送が中止になるのは勘弁な!




そういうことだ!


でも…

色々なことで放送中止になることがある。




1971年4月9日 日本テレビの金原二郎ショー

ここである事件が起こった。



金原二郎は当時有名な司会者だ。
底抜け脱線ゲームなどを司会していた
名物司会者だ。


そしてこの番組はワイドショーのような番組だが、
そこで坂口徳雄氏を呼ぶこととなったのだ。


阪口氏とは、
司法試験を受かり、司法修習生だったが、
その修了式に所長を前にして演説をした。

それは裁判官任命について
左翼的な裁判官の任命を拒否することがあった。
最高裁はその理由を否定


それに対する抗議だったのだ。



そして阪口氏は所長の演説が終わる前に
その演説を妨害したことで、

資格の取り消しをされてしまった!



その阪口氏をテレビに呼んで、
色々聞こうとしたのだが、


テレビ局側は、対立側の意見…
つまり最高裁側も呼ばないと公平ではない

として番組を中止したのだ。



一方側だけ呼んで他方を呼ばない。
それはおおいに問題がある。


これは番組中止も仕方がないか!





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日テレ  仕方がない
 

日テレ  中止でも仕方がない
 

日テレ  だって一方だけだろ
 

日テレ  もう一方を呼ばないとダメだ
 

日テレ  一方を呼んで話を聞いて
 

日テレ  その話を流すだけ
 

日テレ  他方の意見は流さない
 

日テレ  それはおかしい
 

日テレ  一方を呼んで話を聞く
 

日テレ  他方を呼んで違う意見を聞く
 

日テレ  それで対立する2つの意見を聞き
 

日テレ  結論は視聴者に委ねる
 

日テレ  それがマスコミだ
 

日テレ  一方の意見だけ流すのは報道ではない
 

日テレ  プロパガンダだ
 

日テレ  扇動だ!
 

日テレ  それはマスコミにあるまじき
 

日テレ  思い上がった所業だ
 

日テレ  マスコミとは…
 

日テレ  マスコミュニケーション
 

日テレ  つまり大衆とのやりとりだ
 

日テレ  大衆のために情報を提供する
 

日テレ  大衆のために判断材料を渡す
 

日テレ  我々メディアと大衆は
 

日テレ  一心体だ!
 

日テレ  つまり…
 

日テレ  一方の情報だけを流すなら
 

日テレ  メディアじゃない
 

日テレ  両方の情報を流さないのなら
 

日テレ  ジャーナリストじゃない
 

日テレ  だから…
 

日テレ  一方の情報だけ流すなら
 

日テレ  放送しない方がいい
 

日テレ  放送すれば、
 

日テレ  マスコミの役割を果たせない
 

日テレ  そのために…
 

日テレ  放送中止にしよう
 

大 衆  えええ~っ?
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とは全く言っていないが、

現場は阪口氏を呼ぶ方針を撤回しないので
上層部が判断した!



放送中止にする!




判断したのは阿木制作本部長だった!



彼こそ…

公平な報道を重視する
真のジャーナリストだったのか?








野球拳!

ところでこの制作本部長は別の番組もやっていた。

それは…

裏番組をブッ飛ばせだった。



この番組は当時人気絶頂だった、
コント55号がやっていたもので、


そのウリは野球拳だった。




野球拳とは…

ジャンケンをして負けた方が
着ている服を脱いでいくものだ。


そしてやるのはコント55号と
若い女性タレントがやるのだ。


そして若い女性が1枚ずつ脱いでいくことが、

この番組のウリだったのだ。



この番組を取り仕切っていたのが

阿木制作本部長だった。




彼は…報道の自由を守るとともに
野球拳を推奨していた男だった。



報道の自由は報道機関として重要なもの

そして野球拳は視聴率として重要なもの


報道の自由をとるか視聴率をとるか

まさに板挟みだった!




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本部長  決まっているでしょ
 

本部長  報道の自由
 

本部長  これは何物にも代えがたい
 

本部長  マスコミの使命だ
 

本部長  いいか!
 

本部長  民主主義とは報道機関が支えている
 

本部長  民主主義とはいわば選挙だ
 

本部長  主権者である国民が
 

本部長  直接政治に関与できればいいが、
 

本部長  そういう訳にはいかない
 

本部長  例えば日本国民は1億2千万人もいる
 

本部長  しかし全員が関与した政治などできない
 

本部長  だから代表者を選ばなければならない。
 

本部長  つまり選挙だ!
 

本部長  選挙で国民の代表者を選び、
 

本部長  その代表者が政治を司る
 

本部長  それが民主主義だ!
 

本部長  しかし…
 

本部長  その代表者はどうやって選ぶ?
 

本部長  もちろん小選挙区とか比例とかじゃない
 

本部長  それは選び方だ
 

本部長  それぞれの方法に一長一短がある
 

本部長  しかし問題はそれ以前だ
 

本部長  情報が無ければ投票できない
 

本部長  その情報を提供するのが我々マスコミ
 

本部長  マスコミの使命だ!
 

本部長  つまり…
 

本部長  報道の自由を守るために我々は存在する
 

本部長  えっ
 

本部長  どうして野球拳をやるだと?
 

本部長  決まっているだろう
 

本部長  視聴率のためだ
 

本部長  つまりのためだ
 

本部長  テレビ局はボランティアではない
 

本部長  金が無いと活動できない
 

本部長  その金はスポンサーが払う
 

本部長  スポンサーが金を出すには
 

本部長  視聴率の高い番組が必要だ。
 

本部長  ではどうすれば視聴率を稼げるか?
 

本部長  それがエロだ!
 

本部長  それが野球拳
 

本部長  事実、視聴率は鰻登り
 

本部長  いが止まらない
 

本部長  これで次のボーナスも
 

本部長  増額間違いなしだし
 

本部長  俺の出世も約束された
 

本部長  でも勘違いするなよ
 

本部長  私的にやっているのではない
 

本部長  エロで視聴率を稼ぎ
 

本部長  金を確保して雇用を確保し、
 

本部長  報道機関として活動するために
 

本部長  野球拳をやっている
 

本部長  それが報道の自由を守り
 

本部長  民主主義を守っている
 

本部長  つまり野球拳こそ
 

本部長  国民のためなのだ
 

本部長  最近ではその野球拳を批判する輩がいる
 

本部長  PTAなどがそうだ
 

本部長  彼らは報道機関を目の敵にしている
 

本部長  それは民主主義の危機だ
 

本部長  民主主義を守るため、
 

本部長  これからも野球拳をやり続ける
 

本部長  こうやって板挟みになるが
 

本部長  報道機関として本望だ!
 

本部長  エロこそ報道の自由を守るんだ
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全然板挟みじゃないな(怒)!


むしろノリノリじゃねーか。



そして本当に報道の自由のためなのか?


権力に批判されたらすぐに引っ込むが、

世間からエロを批判されたら開き直る。




こいつは分かりやすい!



阿木制作本部長にとって

視聴率>>>>>>>>>報道の自由




これが真実だろ()!