1960年代の事件
◎競輪場にて!
現在、東京ドームがある場所。
これは以前、何の施設だったかご存じだろうか?
大変盛況であり、日本一の売り上げを誇った。
そんな競輪場が無くなったのは、美濃部知事の時代。
そんな盛況だった後楽園競輪場で1963年、
1963年10月25日の新聞にはこうある。、
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八百長で放火騒ぎ 投石、発売所壊す。
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記事によると経緯はこうだ。
当日は2万8千人の来場者でぎっしりだったが、
その中で本命選手(27)が5周目に他の選手に接触、
最終的に9着になった。
これで一部のファンが暴徒化「八百長である」と叫び、
投石や放火を繰り返した。
その数は約3千人で、1時間にわたりもみ合った。
気持ちはわからなくもないが…。
しかし競輪では接触して、順位が下がるというのは
よくあることではないか?
記事を見る限りでは、全くおかしくないのだが…。
そして主催者が
と説明したが逆効果で、
「静かに帰ってください」
とアナウンスしても無意味だった。
第三発売所はメチャクチャに壊された。
うーむ!
手をこまねいている訳にはいかないのだろうが、
良かったんじゃないのか?
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主催者 八百長ではありません。
主催者 決して八百長ではありません。
主催者 断じて八百長ではありません。
主催者 絶対、八百長ではありません。
主催者 静かに帰ってください。
主催者 決して騒がないでください。
主催者 暴徒化しないでください。
主催者 絶対、投石はしないでください。
主催者 ましてや放火はしないでください。
主催者 くれぐれもお願いします。
ダチョウ 押すなよ!
ダチョウ 絶対、押すなよ!
ダチョウ 絶対に、押すなよ!
ダチョウ ゼッタイ、絶対、押すなよ!
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こんな展開になっていったのかもしれない。
ここは都の管轄だった。
そこで都財務局事業部第三課長は
とコメントしている。
確かに「八百長でした」とは言えねーな。
しかし何らかの処分が必要と感じたのか、この後
明日のレースから出さない」
と明言した。
その理由は、
「敢闘精神に欠ける」
というものである。
????????
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東京都 これは問題だ。
東京都 本命の選手が悪い。
東京都 彼が9番になったのは事実だ。
東京都 本命のくせに。
東京都 12選手中9番だぞ。
東京都 これは怒るわ。
東京都 暴徒化するのも仕方がない。
東京都 何で接触して転ぶかねぇ。
東京都 敢闘精神が足らんからだ!
東京都 大体、主催者も主催者だ。
東京都 何であんなことをしたんだ。
東京都 手を打っておくべきだ。
東京都 本命選手が転倒したら、
東京都 他の選手も転べばいいんだ。
東京都 そうすれば本命選手が勝てる。
東京都 最初から打ち合わせておけばいいんだ
東京都 準備が足りないから、こういう事態になる。
東京都 どうせ八百長と言われるのなら、
東京都 最初から八百長すべきだ。
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まあこうは考えていなかったと思うが、
本当に、本命選手はしばらく出場停止になった。
しかし何かの処分をしないと、
治まらなかったのだろう。
そういう意味では…
こんなこともあって、この4年後には
結局、暴徒鎮圧にあたった
宮坂署の宮内次長のコメントが的確だろう。
憂さ晴らしにやったのだろう」
当時の競輪ファンは