こんにちは 自民党 大和市議会議員 新政クラブ所属 井上みつぐ です。

ちょっと長いですが、今回採択された「決議」の全文及び参考文章を公開します。


「市民の安心を得るためさらなる放射性物質対策を求める決議」

 福島第一原子力発電所事故以来、市民は放射性物質に高い関心を示している。市民に精神的な安心を提供することも行政の重要な役割の一つである。
 
 本市は昨年6月から広域的な放射線の影響について空間放射線量の測定の定期測定を継続実施するとともに、この6月からは、身近な生活空間の訪問測定も開始しており、この間の取り組みについては一定の評価ができるものであるが、今後は、市民の安心・安全をさらに確認するため、食料品に対しても、放射性物質対策を追加実施すべきと考える。
 
 訪問測定制度を使いやすいものにするためには、測定期間の延長や測定箇所を市民の要望箇所にすることで、市民の精神的な安心に配慮する必要がある。
今後は他市で取り組んでいるように定期的な定点測定の必要性を検証し、出張測定と併用してサーベイメータを貸し出す体制に切り替えることも検討する時期である。

 食料品に含まれる放射能については、国が4月から基準値を厳しくしたが、鮮度が重視される魚介類など検査体制が追いついていないのではないかと懸念する市民もいる。食料品等の放射能濃度測定器を設置して、市民が持ち込んで検査出来る体制をつくり、安心を確保すべきである。

 よって、放射線測定器であるサーベイメータの市民へ貸出す体制及び市民向け食品の放射能測定器の設置について早急に検討し、実施に移すことを強く求める。

参考資料

 多くの議員に対する一般質問の答弁により、現在大和市は、定期的な定点測定をし0.19μSv/hを超えるところは存在せず、市内の物理的な安全性は担保され、大和市内においてホットスポットは存在ぜず、サーベイメータの貸出は必要が無いとの認識である。

 しかしながらそれは定点では存在しないとの見解が妥当であり、現時点では、むしろ定点ではなく定点以外の測定が重要である。

 市民は生活空間以外のホットスポットになりやすい身の回りの存在に不安を抱いており、その測定が重要である。既に昨年3月15日には北西の風向きにより、大和市内にも多くの放射性物質が飛来したことは、大和市内の下水処理場から多くのセシウム134・137が検出されたこと等で証明されている。

 市民の為に行政は物理的な安全性を担保することは当然であるが、精神的な安心を提供することも重要な役割である。行政の羅列された数値発表ではその不安は払拭できない。また出張測定を始めたことは現時点の測定を補填する意味はあり、より安心を高めるものであるが、測定条件(場所や回数)が限定されており、公共の場(通学路や定点以外の公園や緑地等)は測定しないといった問題・改善点が多く見受けられる。

 また、ホットスポットが見つかった際の対応は「除染マニュアル」を市民に渡し、市民に自ら除染させるといったことは、より不安を煽る結果にもなりかねない。福島の事故以降、情報統制や数々の隠蔽が明らかになったことにより、市民は国・行政の発表する数値を信頼せず、市民が自由に自ら好きなだけ不安な場所を測定し、自らの目で確かめることによりこの不安は払拭できるものである。

 そして、ホットスポットが見つかった際には国の定める「除染マニュアル」にしたがい、行政が責任を持って対処することが必要である。これはウクライナやドイツなどが最終的に市民に対し目に見えない驚異からの不安を払拭するために実施した経緯があり、現在も行われている。

 また、これは現在横浜市等が実施をしている方法であり、神奈川県内においても横浜市、川崎市、相模原市、藤沢市、厚木市、茅ヶ崎市など12市を始め、多くの自治体がこの制度に着手しているにもかかわらず、大和市の対応はあまりにも遅い。

 現状ではむしろ近隣市に合せ0.23μSv/hに基準値を戻し、定点測定の必要性を検証し、出張測定と併用してサーベイメータを貸し出す体制に切り替える時期である。サーベイメータの貸出は行政だけでは補えない幅広い地点でのホットスポットの存在の確認を行政が人件費を使わずに出来ることや、市民の安心を得る為には必要である。

 また同時に被災地から送られてきた魚介類や農作物等、放射能測定が出来る測定器を導入し、安心を得る体制を作るべきである。そして市民の安心を得て、徐々に需要が無くなった時期を見計らい、被災地に寄付するなどの計画を立てる時期である。

以上。

かたいブログですねぇ~・・・^^;

今後の行政対応を注視して行きたいと思います。

もし、やらなかったら今度は設置条例だ!^^

↓私の一般質問が動画配信されております。ダイジェスト版はこれから作ります^^

平成24年6月大和市議会第2回定例会
6月21日 一般質問 新政クラブ  井上 貢


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