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ひとり起業・店舗経営のためのデザイン活用ノート~地域密着デザイナーだけが知っている、素敵なお店づくりのヒント~

小売・製造・専門サービス等、個人の店舗経営をデザインで応援する『みつばデザイン』のブログ。店舗開業に役立つデザインのノウハウや、デザイナーだけが知っている、素敵なお店づくりのヒントをお伝えします。

PaletteJapan様
商品開発サポート(ディレクション&デザイン)事例のご紹介です

反物アップサイクルキット「花いろは」
*パッケージ
*二折パンフレット
*ショップカード
*写真撮影
*WEBページ


伝統工芸、堺注染染め
規格外の廃棄反物を材料とした
つまみ細工キット
花いろは
の開発をお手伝いさせていただきました


こちらのキット、

つまみ細工として
たいへん画期的な内容
になっておりまして🌈


「準備するのはボンドだけでOK」
「ハサミやピンセットを使わない
30分ほどで完成できる」
「作り方は解説書と動画QRつき


しかも

「材料は堺の伝統工芸の染め布」
アップサイクルにも貢献できる」



サステナブルでとーっても可愛い!
かつ、だれでも簡単につくれるキット
なんですキラキラ



パレットジャパン代表の太田さんは
伝統工芸つまみ細工の作家&講師として
また海外ECのアドバイザーとしてもご活躍です。


「堺市のビジネスプランコンテストで
優秀賞になったアイデアを商品化したい
という方がいらして・・・」
と、紙カフェ様からのご紹介を受けて
ドキドキしながらお打合せをしたのが2月…


そこから、あれよあれよという間に
ハイペースで形になって・・・なんと!


ただいま、阪急うめだ本店10階Souqにて
2023年5月31日~6月6日開催中の
いろどりマーケット
イベント詳細はこちら→irodorimarket
でテスト販売をされています!




冒頭の写真は搬入日に

ディスプレイのお手伝いに
行ったときのものです♪
こんな素敵な場所でお披露目なんて
幸せすぎます・・・ラブラブ




【デザインしたのは『プロジェクト』】

2月、最初にお話を伺ったときには
ハテナで頭がいっぱいでした
 

  • んなに綺麗な布が規格外?
  • 廃棄するしかないのは、何故?
  • つまみ細工って簡単にできるのかな?

などなど・・・

反物生地の商品特性や
流通の仕組み。
つまみ細工の工程を
お伺いしていく中で

ほんのわずかなキズでも
「反物」という制約があるために
再生の方法がなく廃棄されてしまうこと



つまみ細工の敷居を下げるため
このキットが初心者の方にも
とっても親切な設計になっていること



がわかってきました



そこで商品の上位のコンセプトとして
「反物アップサイクル」という

プロジェクト名を掲げました。

(気になる方は上のリンクからぜひ

詳細をご覧くださいませ指差し

 

 

「花いろは」の取り組みを表現するためには、

ひとつの商品としてデザインを完成させるだけでなく

プロジェクトをデザインする必要がある

と感じたからです。

 

 

そして、デザインの方向性として

「主役は布」としました。

 

日本の方にも、海外の方にも

江戸時代から続く「堺注染・和晒」

という伝統技術のすばらしさを

伝える商品にしようと決めました。

 

 

気軽に手に取ってもらえるように

パッケージはコストを抑え、

見映え良く「布」の美しさがひきたつ

セッティングを考えました。

 

 


みんなで「花いろは」を作れば

反物廃棄ゼロだって夢じゃない♪


PaletteJapanさんの「反物アップサイクル」

これからも一ファンとして応援し続けたいプロジェクトです

 

 

(催事に向けて、ご用意した

ショップカード、プライスカード、そして作品販売用の包装箱。

箱は端紙を再利用した、こちらもアップサイクル製品です)

 

 

 

 

【過去最速で最高の「花いろは」チーム⁉】

 

3ヵ月という短い時間で、

ここまで形にすることができたお仕事は初めてです!

その要因は、チームの力、という他ありません🙌

 

 

撮影の現場は毎回本当に楽しかった~!

こうやってみんなでセッティングした「花いろは」が

こんなに素敵に可愛く写ってて

顔がにやけて仕方がなかったです

 

(平山セレクトのディスプレイ小物たち。

堺注染の端切れを手にして、映える色を選んできましたキラキラ

 

余談ですがイベント会場でこれを「売ってほしい」

と問合せがあったとか!びっくり!嬉しい~爆  笑

 

 

プロジェクトに一切妥協なく、かつ

即断即決で進めて下さった、太田さん

 

撮影や印刷をテキパキとお手配下さった

紙カフェ店主、松永さん

 

商品コンセプトを深く理解して

たくさん素敵な写真を撮ってくださった

カメラマンの正畑(しょうはた)さん

 

サイトのコーディングを短期間で

センス良く仕上げて下さったIさん

 

 

心からの感謝をこめて

ありがとうございました~飛び出すハート

これからもよろしくお願いいたしますニコニコ

「予想外に見積もりが高い!」

「これじゃとても依頼できない・・・」

 

 

そんな風にデザインの依頼を

諦めたこと、ありますか?

 

 

じつは、

先月まさしくこのような

コメントを頂いた

デザイナー平山です

 

 

適正価格でお見積りしたつもりが

なんでこうなっちゃったか・・・

 

 

でも、それからしばらくして

再度同じ案件の

お見積りのご依頼を

いただきました

 

 

ココ大事なので書きますが

値引き交渉ではありませんでした

 

 

そして、こんどは無事に

契約成立虹

 

 

このときに

しみじみと思ったのが

お見積りってやっぱり

コミュニケーションだよね~

ということでした

 

 

そんな私の失敗の経緯と

反省したこと

そしてどうして

2回目はうまくいったのか?

シェアさせていただきますね

 

 

 

私の失敗・高すぎたお見積りの理由

 

 

 

最初のお見積りが

「高すぎる」というお返事を

いただいたときの流れは

こんな感じでした

 

 

①クライアントのご要望をお聞きする

「サービスのイメージを刷新してPRしたい!」

ライティング作業とデザインを依頼したい」

 

下矢印

 

②私の中で作業のイメージをする

「サービスのイメージの刷新には

そもそもサービスの中身から見直し

切り口を考えないと・・・」

 

「先方に通いながら企画と制作進行

フルサポートが必要だな・・・」

 

ライティングもプロに頼むとなると

適任の人を探して外注しないと・・・」

(この段階で外注が必要なことなどは

先方にも確認します)

 

下矢印

 

③お見積り作成

取材&ライティング費用・・・30,000~40,000/回

デザイン顧問費用・・・100,000/月×〇ケ月

 

下矢印

 

④クライアントからのお返事

「すみません、お見積りを見て驚いています驚き

「今は内作で4時間程度の作業でPRを作成してます」

「こんな高額予算はとれません・・・」

 

 

 

先方もビックリされてましたが

私も作業イメージとの差にビックリガーン

「あ~!やっちゃった・・・」

という感じでした・・・

 

 

反省したこと・すれ違いの原因は?

 

すれ違いの原因は

次の2つ

 

①ご要望に対する理想パターンとして

私の中で、大がかりな作業をイメージした。

 

②先方のイメージは、普段の業務の流れで

「4時間程度でできる作業」だった。

 

 

そこで、既にご依頼はお断り

されていたのですが

すれ違いの原因をお伝えして

次回は解消できたら…

と、このようにお返事しました。

 

 

①については、

先方のリクエストに対して

こちらが解釈を誤りました、

とお詫びしました。

(私の癖ですが、つい「良いものを」と

イメージを膨らませすぎてしまいます。

なにごとも理想を言えばキリがないわけで

現実の線引きは慎重にする必要があります。)

 

 

②については、

受注制作で、納品物の質を保とうとすると

4時間では難しいことをお伝えしました。

(「新しいイメージを作る」となると、

課題解決のためのお打合せの時間や

市場リサーチなどの準備作業が要ります。

また、やっつけ仕事で納品したものが原因で

クリエイターとしての信用を落としたくない、

という気持ちもあります。)

 

 

 

未経験のことって

どれぐらい時間と作業が発生するのか

イメージがぼんやりしがちです

 

 

お味噌汁の作り方

一つとっても、そうですよね?

 

なんとなく作れる気がしてても

いざ一人暮らしをはじめて

作ってみると・・・あれ?って(笑)

 

具の切り方や出汁のとり方

細かい作業のイメージが

抜けていることに気が付きます。

 

 

お見積りの際には

工数を確保するためにも

どんな作業が発生するか

予測する必要がありますが

 

 

クリエイティブのご依頼は

毎回「未経験」のことなので

細かい作業の見落としが

後々に重い負担になるのが

恐ろしいのです

 

 

それで、かかる手間を大きく

想定してしまい

お見積りは高額になりがちです

 

 

また、デザインに関しては

使うアプリも独特のものが多く

「作業イメージの共有」

が難しいので

このようなすれ違いも

起きやすいと思います。

 

 

それにしても今回のは

オオボケでした~ネガティブ

 

 

2回目はこう変わった!

 

 

それからしばらくして

2回目の見積もりのご依頼を

くださったのですが

 

 

このときのやり取りは

ぜんぜん違いましたキラキラ

 

 

まず、クライアントのご要望が

とっても具体的になっていました!

これが本当に有難かったです

 

 

①クライアントのご要望

「メインのPRにつかう紙面の

タイトルデザインとレイアウト制作を依頼したい」

内作で使えるテンプレート

あったら便利かなと考えている」

 

下矢印

 

そこで、ご予算をお伺いして

ご要望を手掛かりに

内作でイメージ刷新に活用できる納品物」

を考えて、2通りのお見積りを

ご用意しました

 

②私からお見積り2種

メインのレイアウト3種・・・50,000円

メインのレイアウト3種

+サブレイアウト+パーツセット・・・100,000円

 

 

せっかく2度もお声をかけて

下さったので

今度は何とかイメージを共有

できたら・・・と思いました

 

 

そこで、簡単なラフ図を付けて

どんなレイアウトやパーツを

どれだけ作るのか?も

見て頂けるようにしました。

 

こうして、きちんとご説明できたので

モヤモヤが晴れてスッキリキラキラ

提案内容にも喜んでいただけて

気持ちがスーッと楽になりましたニコニコ

 

 

 

お見積りが高すぎる!というとき

あきらめないでほしいことは

デザイナーとのコミュニケーションです

 

そしてやってみてほしいことは

この2つですニコニコ

 

    

①依頼内容を必要最低に絞ってみる

②予算を伝えて提案してもらう

 

制作がうまくいくかどうかは

コミュニケーション次第です

お見積りはその入口だと思います

 

 

金額だけを見るのではなくて

お互いの作業イメージの違いや

課題の共有ができているか?

 

 

また、そもそも適任者に頼めているのか?

ということも疑ってみてください。

それについてはこちらの記事を

お読みいただければ幸いですちょうちょ

 

 

 

 

 

そして

お見積りのやりとりのたびに

デザインの話がよくわからず

モヤモヤしているガーン

 

という経営者の方に

最後にちょっとお知らせを

 

2月末まで特典付き・動画セミナー

 

 

ぜひ、こちらの動画をご視聴いただいて

「デザインってこういうことか!」と

スッキリキラキラしてください

 

お見積り依頼も、お打合せも

ぐーんと気楽になりますよ

 

  • 30分動画×3本 トータル約90分
  • 販売期間 ~2023年2月28日(火)
  • 上記期間内、繰返し視聴可

詳しいご案内はこちらをクリック下差し

 

デザインのリサーチにも

WEB検索を使います

実はこれ、経営者の方にも

コツがわかればできちゃいます

 

ただし、どんな単語を使うか?

そこにデザイナーならではの

視点があります

 

そして、そもそも

デザインとはどういう思考を経て

生まれるものなのかということも

この動画ではお伝えしています指差し

 

 

特典・無料の個別相談も

残り枠3名様受付していますので

ぜひご利用くださいね桜