ekがいつまでも「イイ軽」であり続けますように ~ 初代ekワゴンへの原点回帰 ~ | 田舎の国のアリス

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僕が思うに、きっとこういうことなんだろう。

しっかし、クッソ暑いですなぁ。

 

まあ、夏ですから仕方ないですけど・・・熱中症には気を付けましょうね。

 

 

さて、最近の話題として・・・

ダイハツから新型ムーヴが近日発売されるらしいッスね。

 

なんでも新型では・・・

スライドドア採用らしい。

軽スーパーハイトではお馴染みですが、軽ハイトではヒンジ式が一般的なので「勝負に出た感」はあるっちゃある。

 

でも近年の軽スーパーハイト人気に伴いスライドドア崇拝の機運が高まっているので、結構売れるかもしれないし、なんならコレを機に軽ハイトでもスライドドアが一般化するかもしれないとも思っております。

 

ちなみに・・・

我らが三菱では2代目ekワゴンの時にスライドドア仕様をいち早く展開しておりますた。

 

さらに古くは・・・

3代目スズキ・アルトでは時代に先駆けてスライドスリムという仕様があったことが思い出されますな。

 

いずれも普及はしませんでしたけどね。

 

まあ・・・

ようやく

俺たちに時代が追いついてきたようだ。

・・・って感じかしら?

 

 

・・・www

 

 

まあ、そういう感じで・・・

 

 

 

それにしても、最近の軽自動車は・・・

軽とは思えない。とか・・・

コレ一台で充分。とか・・・よく言われますよね。

 

僕も同感ですよ。

旧々規格550cc時代を知る世代だと尚更です。

 

あ、ちなみに・・・

軽自動車は上掲の規格改定を経て現行規格に至っております。

 

なお、僕が免許を取った頃は既に660cc規格だったのですが巷にはまだまだ旧規格のモデルが走り回っていた時期で、我が家にも母親が乗っていた3代目アルト前期型があったのですよ。

アルトエポというヤツで、バンパーもミラーもホイールも・・・とにかく全部が真っ白な車両・・・シャープでクリーンな外観がステキなモデルでしたよ。

 

で、僕もこのアルトを運転する機会があったのですが・・・まあ1~2人乗車で街乗りする分には良いけど・・・4人フル乗車はキツイわねぇ・・・みたいな。

 

ちなみにコレで高速道路に乗ったことはありません。

仮に高速に乗ったとして・・・たぶん時速80キロくらいならばそれなりに走ったと思う。知らんけど。

でも結構ウルサイでしょうけどね。

たぶん3速オートマだったでしょうから。

 

それと、エアコンを入れるとガッツリとパワーダウンしたことを思い出しますな。

 

今の軽もエアコンONによる若干のパワーダウンは感じますが、その比ではなく・・・あからさまにトルク感が減少する感じは現代の軽では味わえない趣深さでしたよ。

 

なお、ご存知のとおり・・・

当時は既にアルトワークスのようなハイパワーモデルも存在していたのですが、我が家のアルトはターボでも何でもないごく普通のアルトでしたから「力強さ」とは無縁だったのです。

 

 

・・・という感じで、昔の軽自動車ってイメージ的に・・・

狭い・走らない

みたいな感覚が非常に強かった。

 

その感覚ゆえに・・・いわゆるセカンドカーとして補佐的な位置づけで導入される事例が多かったように思われます。

 

 

で、そういった昔の軽のことを思うと、現代の軽は驚異的な進化を遂げているわけです。

 

余程に体格の良い人でない限りは大きな不満を感じることは無い室内空間。

街乗りはもちろん高速走行もそこまで不安を感じない動力性能。

 

車格という概念を気にしなければ、充分にファーストカーとして通用する出来映えに仕上がっているのでございます。

また、こうした車両の進化に加え、現代の軽自動車は極めて重要なポジションを担う存在へと、その存在意義も変貌してきているように考えております。

 

その背景には近年における普通車の肥大化という現象が関係しております。

 

ご存知のとおり近年の普通車では車体の大型化が顕著ですよ。

かつては大衆車の代名詞であったカローラも全幅1700mmを超えており、カローラ以外にも目を向けますと1800mm前後の全幅を持つモデルが数多く存在する状況となっております。

 

まあ、よく言われますが・・・かつては日本国内で主流であった5ナンバーに該当するモデルが激減している・・・っていうね。

 

コレは各メーカーの商品戦略として世界共通基準的な思想で開発が進められ、サイズ設定もそれに応じたグローバルサイズが採用される結果と認識しております。

 

また、全幅拡大については衝突時の安全面で有利であることや、幅が広いことで車両の安定性が増すことは素人感覚でも理解できますし、足回りの設計に自由度が増すことで乗り心地向上に有利である等々のメリットもあるらしい。

 

そうしたメリットについてはある程度の理解をしている反面で、日々クルマを運転する身としては、若干扱いづらさを感じる場面があるわけ。

 

運転をする方なら共感していただけるかと存じますが・・・

こんな場面はありませんか?

すれ違い=離合ができそうな・・・できなさそうな・・・。

 

ほら・・・

実際の寸法と運転手目線での感覚は少し違うじゃないッスか。

 

例えば、5m幅の道路で全幅1665mmのミラージュどうしが離合するとした場合、計算上は楽勝なのですが・・・

運転手目線での距離感・サイズ感はどう感じられるか?

上記の例だと徐行しながら左側にシッカリと寄せて離合する感じになるでしょう。

つまり、感覚的にはそこまで広々とした感じではない。

 

当然・・・車両がもっと幅広なモノになれば、さらに神経を使うことになりますし、また、双方の運転スキルが試される場面でもあるのです。

 

そして、道路幅5mという状況は少し脇道に入れば日本にはいくらでもある。

 

 

あと、駐車場よね。

全幅が広い車で地下駐車場なんかに入ると・・・

駐車枠ギリギリで収まりそうではあるんだけど・・・降りられるかしら?みたいなことがたまにある。

 

で、サイドミラーを格納して・・・

コンクリート壁に目一杯寄せて、なんとかする・・・みたいな。

 

それに、地下駐車場でなくてもスーパーの駐車場なんかで幅広の車を駐車すると窮屈に感じることが少なくない・・・ドアパンチも怖いですからね。

 

 

要するに・・・

小さい車って、なにかと気楽なのですよ。

 

ところが、前記のとおりグローバル化や世界戦略といった流れで日本基準の5ナンバーサイズが減少している状況において日本の道路事情に適したサイズ感を持つ選択肢として軽自動車の存在が以前より重要になっていると考えるのでございます。

 

 

また、軽自動車の存在意義はサイズ的な話だけではありません。

 

価格面での話も重要よね。

 

・・・ということで、僕、ちょっと調べてみたのですよ。

 

今、150万円以下の普通車ってあるのかしら?ってね。

 

ネットでザックリ調べただけですから、取りこぼしがあるかもしれませんが・・・

まあ、この辺のモデルなんですわ。

あと、商用車プロボックスとかね。

それも、みんな最廉価グレード・・・っていうね。

 

ちなみに・・・

我らが三菱・ミラージュもコレに該当するモデルでしたが・・・

ご存知のとおり最近になり国内での販売を終了しております。

 

 

なお、もう少し調べてみると・・・10年程前には・・・

上掲のカローラアクシオ・・・おそらくレンタカーでよく見かけた仕様ですが・・・140万円台から設定されていたらしい。

 

また・・・

ヤリスの前身であるヴィッツの中間グレードが130万円弱だったらしい。

 

まあ、十年ひと昔とは言うものの・・・そこまで大昔でもない頃のモデルと今のモデルを見比べてみると、普通車は車体が肥大化しただけではなく価格も上昇しており、全体的に車格が上がっている感じなのが分かりますよ。

 

たしかに最近では300万とか400万とかの新車価格がザラになってますものね。

 

 

もちろん、軽自動車も「最近の軽は高い」と言われることが多いですが・・・それでも軽自動車で150万円となれば、そこそこ選択肢があるわけ。

 

それも必ずしも低廉仕様というわけではなく・・・

ダイハツ・ムーヴのターボ車とか・・・

スズキ・スペーシアのハイブリッドとか・・・

 

要は、それなりに充実した内容のモデルが存在しているのです。

 

 

で、上記したサイズの件や価格の件など諸々の側面から軽自動車を捉えますと・・・

現在の軽自動車は

かつての大衆車ポジションを

担う存在になっている。

 

つまり、軽自動車は重要なのですよ。

 

 

じゃあ、その重要な軽自動車に関して三菱はどうなのか?

                ・・・っていう話ですよ。

三菱の軽自動車・・・ekワゴン、ekクロス、ekスペース、デリカミニの4モデル。

なお、ミニキャブ系や軽EVもありますが、現在の三菱における軽自動車の主要モデルとして上掲をお示ししております。

 

で、いわゆるekシリーズと呼ばれる上記4モデルですが・・・正直、販売実績的には少し寂しい状況ですよ。

 

2023年5月で申しますと、ekが2513台。

この台数はekシリーズとして上記4モデルの合算数値らしい。

 

なお、第一位のホンダ・N-BOXは単体の数値で13967台ですから、もうケタ違いなわけ。

お察しいただけますでしょ。

 

 

ところが・・・

ここにきてデリカミニの登場が大きな話題となり、受注も好調とのこと。

 

コレがいわゆる新車効果としての一時的な状況なのか?それとも今後も継続する状況なのか?その点は分かりません。

とにかく・・・少なくとも現時点で話題性は充分ですし、売れているのは事実かと存じます。

 

そして、このことは・・・ここまで低調だった三菱の軽にとって良い方向に風向きを変える出来事であるのは事実ですから、三菱を贔屓するマンとして喜ぶべき出来事と認識しております。

 

ただし、以前の記事で書きましたが・・・デリカミニについては個人的感想として価格が高過ぎることが少々気がかりなわけ。

 

それは決してデリカミニの車両自体への不満ではありません。

 

贅沢装備満載ですから価格が高くなる理由は素人にも分かる。

分かっちゃいるんだけど、なんか解せないわけ。

軽としてはあまりに高額なもので・・・。

 

で、僕が気がかりなのは・・・

今回のデリカミニ好調を契機に三菱(NMKV)が軽のプレミアム路線に対して変な意味での活路を見出して欲しくないという思いがあるのです。

 

さらに・・・

もし、上記のような「軽プレミアム路線への覚醒」が起きてしまったとして・・・次期ekシリーズもプレミアム路線を進んでしまうのではないかしら?という危惧があるのです。

 

前記のように現代の大衆車として重要なポジションを担うはずの軽自動車において必要以上の高級化は必ずしも歓迎されるものではなく、むしろ高級化に伴う価格上昇により軽自動車という商品としての価値が損なわれる危険性を孕む問題なのでございます。

 

ですから、デリカミニ大好評という現象は三菱を贔屓するマンの1人として喜ばしい出来事である反面、将来的なekシリーズの高級化や高価格化という由々しき事態を招く恐れがある重大案件なのでございます。

 

 

で、三菱を贔屓するマンとしてはこの状況をなんとかしたい。

 

つまり、

三菱ekを救いたい。

              ・・・っていうね。

 

 

ということで、今回はひとまずekシリーズの基本形であるekワゴンについて取り上げますね。

 

 

 

さて、僕がekワゴンについて常々思っておりますのは・・・

ここら辺で原点回帰してみてはいかが?

ということでございます。

 

というのも・・・

ekに限らず最近の軽って色々複雑な気がする。

 

それは、軽自動車に求められるものが時流の中で変容してきた証ですから否定はできないのですが・・・個人的にはもっと分かりやすいものを求めていたりするわけ。

 

そう考えますと初代ekワゴンが味わい深く感じるのです。

シンプルな佇まいから漂う存在感はベーシックカーとして極めて真っ当な印象を与えるものでしたよ。

 

こういう分かりやすさが最近の軽自動車には少なくなってきた気がしております。

 

ちなみに、以前にも書きましたが・・・

ekの名前の由来は「イイ軽」だと言われております。

 

で、まさにイイ軽を具現化していたのが初代ekワゴンだった気がしており、コレを現代的解釈で原点回帰的なモデルチェンジを実施するのもアリかしら?とか思うのですよ。

 

 

 

ということで、作りますた。

 

次期ekワゴンの想像図。

 

テーマは・・・

無難。

無難というと、パッと聞きは面白みの無いマイナスな印象を受けるかもしれません。

 

しかし、皆様にお伝えしたい・・・

無難といふのは、実は最強なのですよ。

 

取り立てて注目すべき点はない。

でも、なんだか心地よい。

そして、無難だからこそ飽きがこない。

無難だけど、なんかイイよね。

・・・そういうイメージですな。

全長3395mm

全幅1475mm

全高1650mm

 

外観は初代ekワゴンを強く意識した水平基調の箱型フォルムを採用し、余計なプレスラインを排除した極めてシンプルな外観を持つ。

 

フロントフェイスはダイナミックシールドの進化版を採用・・・

三菱車であることを明確に主張しながらも、ボディ全体に対するバランスが考慮され、あくまでもシンプルな雰囲気に仕上がる。

 

 

なお、パワーユニットは3種類。

①自然吸気エンジン単体

②自然吸気エンジン×マイルドハイブリッド

③ターボエンジン×マイルドハイブリッド

 

 

では、グレードを紹介します。

Bグレード

性能・装備を必要なものに絞り込み、ベーシックカーとして基本性能の高さを重視した仕様。

 

自然吸気3気筒エンジンを搭載し、ハイブリッド機構は非搭載。

CVTか5MTのいずれかを選択可。

FFと4WDを用意。

 

価格は119万円~。

 

 

 

次、

Mグレード

LEDヘッドランプやオートエアコン等の装備が充実する中心的グレード。

 

パワーユニットは自然吸気エンジン×マイルドハイブリッド仕様とターボエンジン×マイルドハイブリッド仕様が用意される。

 

標準外装でハイパワー仕様を選択できるのは軽界隈において貴重な存在であり、シンプルな外観でありながら街乗りから高速走行まで幅広いシーンに対応する万能グレードとなる。

 

CVTのみ設定。

FFか4WDのいずれかを選択可。

 

価格は136万円(自然吸気仕様FF)~

           160万円(ターボ仕様4WD)

 

 

・・・みたいな。

 

 

で、ekワゴンとしてはひとまず上記の展開となります。

このモデルの狙いとしては・・・実は本音を申しますとグレードという概念は無くしたかった。

要はekワゴンはekワゴンだけ・・・っていうね。

本当にシンプルな構成にしたかったのです。

 

一方で日常的に使うベーシックカーとして万能選手的な性能を求めると、ある程度の快適性やハイパワーユニットの採用が望ましい部分もあり、結果的に2グレード展開+パワーユニット違いの組合せで意外と広い価格帯になっちゃった・・・っていうね。

 

ただ、ターボ車を選ぶともれなくカスタム系上級外装が付属してくる傾向に対して若干の不満を抱いている素人オジサンとしては「こんな設定があったらイイのになぁ」という願望をお示しするという意味では非常に有意義な構成になりますた。

 

・・・っていう完全なる自己満足の世界ですな。

 

 

(笑)

 

 

 

さて、ここからはekワゴンをベースに展開される派生モデルをお示ししますよ。

 

 

まず・・・

 

ekスポーツ復活。

専用グリル&バンパー採用による鉄仮面的な顔つきはekワゴンとは一味違った精悍な雰囲気を漂わせる。

 

また、足回りにも専用チューンが施されekスポーツの名に相応しい走りを堪能できる。

 

ターボ×マイルドハイブリッドのみ設定。

パドルシフト付きCVTを設定。

FFと4WDを設定。

 

価格は168万円~182万円。

 

 

 

 

そして・・・

次期ekクロス

ekワゴンに比べて+30mmの地上高がボクシーなフォルムと相まって逞しい雰囲気を醸し出す軽クロスオーバーモデル。

 

走破性も大幅に向上し、タフトやハスラーのライバルとして注目される。

 

自然吸気エンジンまたはターボエンジンを搭載し、いずれもマイルドハイブリッドと組み合される。

 

パドルシフト付きCVTを設定。

FFと4WDを設定。

 

価格は148万円~182万円。

 

 

・・・なんてね。

 

 

ちなみに価格設定は特に整合性も無く適当なのですが、現行ekより少し安く設定するイメージをしております。

 

 

ということで・・・

まあ、とにかくですねぇ・・・

三菱ekシリーズについては・・・

デリカミニに対する好反響に注目するあまりekシリーズ全体としての在り方を履き違えるようなモデルチェンジはして欲しくないと思っているのですよ。

 

デリカミニという成功事例を意識し過ぎることなく、ekというクルマが生来持っていた味わいのようなものを大事にしてもらいたいのです。

 

僕がekシリーズに期待するイメージって・・・

やはり初代ekワゴンに感じたシンプル且つ合理的な設えでありそこから醸し出される質実剛健な雰囲気を持つ「イイ軽自動車」という印象なのですよ。

 

そこを踏み外して欲しくないわね・・・と思う。

 

 

まあ、素人オジサンが色々書いてしまいアレですけど・・・。

なんかスイマセン。

 

 

とにかく僕は・・・

ekがいつまでも「イイ軽」でありますように。

って思っているのですよ。

 

 

今回は以上です。