軽商用って、どうよ? ~ 独自開発しちゃうぅ? ~ | 田舎の国のアリス

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僕が思うに、きっとこういうことなんだろう。

トヨタのアルファードとヴェルファイア。

新型が発表されましたよ。

 

それにしても・・・

上級グレードの室内なんかを見ると・・・まぁ、豪華よね。

プライベートジェットみたいな感じ?

まあ、プライベートジェットとか乗ったことがないから・・・

知らんけど(笑)

 

しかしコレ・・・やっぱりアレかしら?

公用車問題で叩かれたセンチュリーの代替的な需要を意識したりしてショーファードリブン仕立てにしているのかしら?

 

違うかしら?

 

なんかこう・・・これくらいの設えになると、自分で運転するのはなんか違う感じがするわね。

 

 

 

それはさておき・・・

欧州で新型コルトが

発表されたらしいッスよ。

奥さん。

なんでもトルコで生産するらしい。

コルトをトルコで生産ってwww

あ、いや・・・スイマセン。

 

まあ・・・以前から書いておりますがルノー・クリオのOEM版ですし、4WDとかも設定が無さそうですから個人的には関心が薄いんですよねぇ・・・。

 

どうしたものか・・・。

 

 

あ、そうそう・・・OEMと言えば・・・

少し前にこんな話題を目にしますた。

 

トヨタ・ダイハツ・スズキの3社が

軽規格の商用バンBEVを共同開発。

「BEV」ってのはバッテリーEVのことですな。

航続距離200km程度の性能を目標にするらしい。

 

そこにはイメージ画像が示されていて・・・

コレっすね。

 

いや、

コレ全部ハイゼットじゃん!

思わずツッコミましたよ。

 

この3台はエンブレムと車名が異なるものの・・・全てダイハツハイゼットカーゴの外観を有しております。

 

で、一部のスズキ愛好家の方々がザワついているのですよ。

 

エブリイも

ダイハツのOEMになっちゃうんじゃね?

・・・みたいな。

 

うん・・・僕もそう思いますた。

 

なにしろダイハツ・ハイゼットカーゴは・・・

既にトヨタやスバルにOEM供給されており、そこにスズキが加わるとしても・・・まあ、あり得る話かな・・・みたいな。

 

つまり・・・

こういうエブリイが巷に出回るかもね的な。

 

そりゃスズキ愛好家の皆様がザワつく気持ちも分かりますよ。

 

僕だって・・・

昔、デリカバンがマツダ・ボンゴのOEMになった時は・・・

半年くらいご飯が喉を通らなかったですもの。

 

あ・・・ちょっと嘘つきますた。

 

ご飯は美味しくいただきました。

でも、やっぱりショックだったわよ。

 

でもね、そういうのも時代の流れということで理解するしかないのですよ。

 

 

・・・とか考えていたら、別の説もあるらしい。

 

 

それは、

共同開発はあくまでもBEVであって、

エンジンモデルは自社開発を継続する。

・・・という説ですよ。

 

たしかに・・・コッチも充分にあり得る話ですな。

 

というのも・・・現時点でEVの将来性は未知な部分が多い。

将来性とは・・・どれだけ売れるのか?分からないという意味。

 

で、ここからは僕の想像ですけど・・・

そういうモノに対し、ある種のリスクヘッジとして3社共同開発で進める意義は大きいでしょう。

 

また上記の意味合いだけでなく、低コスト化や軽量化等の検討にしても共同開発の方が各社の知恵を持ち寄れるでしょう。

まさに三人寄れば文殊の知恵的なね。

 

こういう感じでBEVを3社で共同開発する理由は少なくないと思われ・・・特に市場範囲が限定される軽商用においては尚更のことじゃないかしら?っていうね。

 

この話、裏を返せば・・・軽商用BEVがそれだけ特殊だということだと思っている。少なくとも現時点ではね。

 

ですから、特殊なBEVについては共同開発するけど、一般的なエンジンモデルについては話が別・・・という流れがあっても別におかしくはないとも思えるのです。

つまり、エンジンモデルはスズキ自社開発を継続するという話。

 

 

このようにトヨタ・ダイハツ・スズキによる軽商用BEVの共同開発については、上記いずれの流れも考えられる状況ですから、ひとまず今後の動向を見守るしかないですな。

 

 

 

という感じなのですが・・・この件に絡んで三菱を贔屓するマン的に少々気になることがございます。

 

それは・・・

三菱軽商用モデルの今後について

 

コレが今回のテーマでございます。

 

 

 

さて・・・

現在、三菱の軽モデルはご存知のとおり・・・

日産との合弁会社NMKVにて開発されております。

 

で、NMKVは・・・

軽商用モデルはやらない。

と公言しており・・・

 

その証拠というわけではありませんが・・・

三菱ミニキャブバンはスズキ・エブリイのOEMでございます。

 

なお、軽商用EVのミニキャブミーブは自社製ボディで展開しておりますが・・・

三菱オリジナル時代のミニキャブバンの外観でかなり古い。

このボディの基本形は1999年登場なので外観は20年以上前のシロモノということになります。

 

このような状況を見る限り・・・やはりNMKVの公言どおりに軽商用には全く力が入っておりません。

 

まあ、このこと自体は大して気にしていない。

ていうか・・・もうそうなっちゃっているから仕方ない。

 

 

気になるのは、その先のことですよ。

 

 

ここで話がちょっと逸れますが・・・

 

少し前に・・・

スズキ・ランディがモデルチェンジしましたよ。

 

あ・・・「軽商用と全然関係ないじゃない!」と思われた皆様、もう少しお読みくださいませ。

 

いいですか?奥さん。

 

スズキ・ランディと言えば・・・

代々日産セレナのOEMであることが常だったわけ。

それが今回はトヨタ・ノアのOEMになった。

 

コレですねぇ・・・スズキとトヨタが提携関係にあることを象徴する現象なのですよ。

 

ランディ以外にも・・・

海外ではスズキ・バレーノをトヨタ・スターレットとして展開していたり・・・

 

トヨタ・RAV4を・・・

スズキ・アクロスとして展開していたりするのよ。

 

つまり、製品を相互に供給し合うという事例が出てきたわけ。

 

分かりますぅ?この感じ。

 

要は・・・

スズキとトヨタはマブダチって話なのよ。

 

で、ご存知のとおりトヨタはダイハツの親会社ですよ。

 

ほらね。繋がるでしょ。

前記したトヨタ・ダイハツ・スズキの3社の関係性が見えるわけです。見え過ぎちゃうわけ。

 

んで、この関係性からすると・・・

前出のスズキ・エブリイがダイハツOEMになるかもという想像は決して奇天烈な説ではないのよね。

 

 

で、ここまで書けば、もうお分かりですね。

 

 

スズキ・エブリイがダイハツOEM化した場合に・・・

現在スズキからのOEMモデルであるミニキャブがダイハツ製のモデルになるかもしれないという想像にも至るわけです。

 

市場背景的に単独開発が難しいと言われる現在の軽商用分野においては充分に起きうる話だと思う。

 

つまり、軽商用モデルはバンもトラックも将来的にはダイハツ・ハイゼットのOEM供給品に一本化されるかもしれない。

 

しかし一方で・・・ご存知のとおり現在の三菱は日産との関係性を抜きに語ることはできない。

 

そこで三菱及び日産がトヨタの子会社のモデルをOEMで受け入れるのかしら?という疑問があるわけです。

 

いやいや・・・さらに申しますと、仮に次期型スズキ・エブリイのエンジン車がスズキの単独開発だとしても、既にトヨタとマブダチ関係になったスズキとOEM関係を継続するか?という疑問さえあるわけ。

 

何故、そう思うのか?・・・

僕は業界の事情通ではないので、トヨタと日産の関係性について正味なところは知りません。


ですから、あくまでも素人オジサンの感覚的な話になりますが、トヨタと日産がタッグを組むという絵ヅラが浮かびづらい。

だって、両社はライバルなのだから。

・・・みたいな。

 

少し前にハイブリッド車の開発で両社が提携する的な話をどっかで読んだ記憶があるので、僕が想像する関係性と実態は異なるのかもしれません。

それに僕も両社の関係が「水と油」とまでは思っていません。

 

が、そうは言っても両社の間には「永遠のライバル」的な印象を抱いているのは事実なのです。

 

僕みたいな昭和生まれのオジサン的感覚で申しますと・・・

平成初期ごろまでの両社は国内メーカーにおける2大巨塔としてあらゆるクラスのモデルで熾烈な争いを繰り広げていたイメージが強いわけ。

まあ、今の日産には見る影も無いけれど・・・。

 

そういう感覚ですので・・・トヨタで売っているのと同じモデルを日産が売るかしら?という感覚が拭いきれないのですよ。

 

このように・・・上記の諸々を考えておりますと、現在のスズキOEM製品について今後OEM関係を解消するかもしれないという仮説が成り立つわけ。

 

 

じゃあ、仮にスズキとの関係解消をしたとして・・・その先一体どうするの?っていう話ですわ。

現在、三菱がスズキからOEM供給を受けているモデルは上掲の3車種です。

普通車のデリカD:2、軽商用のミニキャブバンとトラック。

 

 

で、まず・・・

スズキ・ソリオのOEMであるデリカD:2については・・・

以前お示ししたデリカミニワイド的なモデルを出すことでお悩み解決ですな。

 

マジか?

 

(笑)

 

 

それより何より・・・問題はですねぇ・・・

 

軽商用モデル・ミニキャブですわ。

繰り返しで恐縮ですが、軽商用は市場的に単独開発が難しいと言われており・・・おそらくそうした状況も踏まえてNMKVでは「軽商用はやらない」という方針であり、スズキのOEM製品を展開しているという流れなのでしょう。

 

しかし、前記のようにスズキとトヨタの距離が縮まり、ランディの件で日産⇔スズキの相互供給関係ではなくなった今、日産及び三菱における軽商用の今後がどのようになるのか?気になる案件なのですよ。

 

 

そこで、三菱の軽商用の今後に関する幾つかのパターンを僕なりに考えてみますた。

 

 

まず、考えられるパターン①

軽商用モデル廃止。

もう軽商用は作らない。

経営効率化の一環で「選択と集中」を推進する流れで軽商用から撤退という判断をする可能性はあり得る。

結果として1966年登場以来の長寿ブランドであるミニキャブを廃止するという痛手を伴いますが、昨今の自動車業界では慣れ親しんだ長寿ブランドが消滅というのはありがちな話ですので、そうするかもしれない。

 

ですが、軽商用は一定数の需要があるらしく・・・自社開発するには厳しいけどOEMならそれなりに旨みがあり、ラインナップからは外したくない・・・と考えると、軽々にミニキャブの廃止には踏み切らないとも考えられるし、三菱を贔屓するマン的にはせっかくの長寿ブランドを廃止して欲しくないのが正直なところでございます。

 

 

で、考えられるパターン②

OEM供給元をホンダに変更。

 

スズキやダイハツと組まないならば・・・

こういうことです(笑)

N‐VANを元ネタにミニキャブを販売する。

 

セミキャブスタイルは大きく変わりますし、もはやミニキャブと呼ぶには歴史的継承性など欠片も見られないモデルになりますが自社ブランドに軽商用モデルをラインナップするという目的は達せられますので、全くあり得ない話ではない。

 

でも、ホンダ・N-VANのOEMモデルになりスーパーハイトワゴンスタイルに移行するのであれば、自社既存のekスペースを商用化しても良くね?なんて思っちゃったりして・・・

 

 

ということで、考えられるパターン③

既存モデルベースに自社開発。

それがコチラ。

「NMKVでは軽商用をやらない」という方針を変更して、ekスペースをベースにNMKV初の軽商用モデルを開発。

名前はミニキャブを名乗る。

 

なお、日産版NV100はコチラ。

 

 

・・・なんてね。

 

 

まあ、こういう感じで素人オジサンなりに考えた3つのパターンをお示ししてきましたが・・・

いずれのパティ―ンも

「そうはならんやろ」という話でありながら

「いや、無くはない」とも思えてしまう

要するに、よう分からんのです。

 

 

で、よう分からん・・・ということは・・・

逆に申しますと、あらゆる可能性があるという話。

 

 

ということで、考えられるパターン④

 

おそらく一番あり得ないパターンかと存じますが・・・

完全新規且つ完全自社独自開発による

軽商用の登場。

OEM製品からの脱却。

自社既存モデルの派生品でもない。

完全新規開発の軽商用モデルを登場させる・・・っていうね。

 

それがコチラ。

新型ミニキャブバンの想像図。

 

この外観の良し悪しは置いといて・・・たぶん、徹底的に効率化が図られた内容になると思う。

 

商用モデルとして積載効率を重視した箱型フォルム。


ドアミラーやドアノブ、テールランプ等の一部パーツはダイハツまたはスズキ系と共用するかもしれない。

実際、かつてミニキャブのテールランプがダイハツ・ハイゼットカーゴと共通部品だった時期があった。

 

コストや生産効率の観点からパーツ点数も増やさないので、極めてアッサリした外装の設えになる。

 

あと、販売期間についても長期を想定する。
要は5~6年程度ではモデルチェンジしない。
短くても10年は継続する。

長期間に渡って継続販売されることを想定するので流行的要素のあるデザインは採用しない。

つまりダイナミックシールドやVモーショングリル等とは無縁。

だから、日産版でもマークが変わる程度で、それ以外は全部共通の仕様になる。
 
パワーユニットは高い信頼性とコスト重視でガソリンエンジンを中心とし、自然吸気とターボを用意する。
またマイルドハイブリッド仕様も用意するかもしれない。
 
 
で、商用モデルではあるのですが・・・
一応、個人需要を見込んだ少し贅沢な上級仕様が用意される。
それは近年のアウトドア需要を意識した仕様になる。
 
で、コイツにオプションを追加しまくると・・・
こういう感じになり・・・
ほのかにデリカ臭のする外観に仕上がる。
 
さらにデリカへの敬愛の念を表すかのように・・・
ルーフ上にテントを装備したキャンパーバンを設定。
 
もちろんコレは・・・
初代デリカキャンパーバンを意識したアウトドア仕様。
 
 
なお、ミニキャブミーブも同時に一新され・・・
ようやく新しい外観を手に入れる。
 
 
・・・みたいな。
 
 
まあ、こういう感じでお示ししているわけですが、軽商用はバンだけぢゃない。
 
軽トラもあるわけよ。
 
ところが、コイツが結構悩みどころ。
 
というのも・・・
現在の軽バンと軽トラって基本的な構造が全然別物で、同じ車種でも両車は全く異なる設定になっている。
つまり効率化という観点とは相容れない仕様なのです。
 
 
で、とりあえず新型ミニキャブトラックの想像図も作ってみる。
それがコチラ。
・・・なんかこう・・・イマイチよね。
バンとヘッドライトを部品共用することを意識してみたのだけど全体の雰囲気が・・・なんかねぇ。
 
ていうか、軽トラに関しては数年前にミニキャブの想像を扱った際にお示ししたヤツが個人的には好き。
 
ですから、今回はそれを少しリファインした図もお示しします。
うん。コレね。
個人的にはコッチの方が道具感があるし、軽トラとしてはかなり攻めた雰囲気で好きですな。
 
でも、この類の外観って結構コストがかかりそうな気もする。
 
 
・・・なんてね。
 
 
 

・・・という感じで、例によって好き勝手に書かせていただいております。スイマセン。

 

 

 

さて・・・今回取り上げた三菱及び日産の軽商用に関する話題は地味ながら非常に気になるのです。

 

まず、スズキ・エブリイとキャリイの次期型がどうなるか?

そして、その次期型に対して日産・三菱がどう動くか?

NMKV自社開発に踏み切るか?否か?

 

もちろん僕にはその答えは全く分からないのですが・・・軽商用に限らず現在の国内では自動車メーカーの在り方が昔とは大きく異なってきておりますよ。

最近、日野自動車と三菱ふそうの経営統合が話題になりますた。

トラック業界の話ではありますが、コレ、現在の自動車業界全般に通じる出来事だと思っております。

 

ていうか・・・

日本の自動車メーカーで

日産、三菱、ホンダ以外は

全部トヨタと繋がってるんでしょ?

 

そして、ご存知のとおり三菱は日産の傘下・・・しかもルノー・日産・三菱という海外のメーカーも含めた大きな枠で構成されており完全独立経営ではない。

 

もはやそれはOEMにより商品を融通する云々というレベルではなく、企業そのものが相互の垣根を超えて、ある種の共同体として存在している・・・っていう状況ですよね。

レベチですよ。レベチ。

 

昭和を知るオジサン世代的にはここまでメーカーの在り方が変貌するとは思っていなかったのが正直な印象であり、こうした変貌に抵抗感が全く無いと言うと嘘になる。

 

そして僅かな抵抗感を抱きつつも・・・

まあ、仕方ないのかな・・・と受け止めております。

 

それどころか最近では・・・

ゆくゆくは国内の全メーカーが

トヨタの子分になるのかしら?

・・・なんて思っていたりする。

 

で、それもアリかな?とか思っていたり・・・。

 

三菱や日産もいずれは・・・なんてね。

もう、ゴーンさんは過去の人になったし・・・

最近、日産の出資比率がルノーと対等になったみたいだし・・・

もしかすると日産とルノーが切れて・・・

で、もしかすると・・・トヨタと日産が握手的な・・・無いかしら?

 

(笑)

 

それは単に国内市場が縮小したという理由だけじゃないと思う。

 

EVシフトに象徴されるように新たな方式や考え方によるクルマ作りが注目される中で世界の自動車業界における勢力図は以前とは少し異なる様相になってきているように思う。

 

そうした状況の中で世界市場に向けた戦略として・・・それこそトヨタが掲げた全方位戦略・・・

脱炭素に向けた方策として世界的に盛り上がりを見せるBEVに傾倒するのではなく、BEV・ハイブリッド・燃料電池・水素エンジン等のあらゆる可能性をもって勝ちに行くという方針・・・コレをオールジャパン体制で推進するという流れが起きてもおかしくはないと思っている。

 

国内にしても、メーカー各々のブランド設定や販売網を維持しながら、開発や生産等に関しては協力体制をとることはメリットが多いようにも感じる。

まあ、デメリットもありますけどね。

 

そう考えると、トヨタを中心に国内メーカー全てが横串連携的に存在するという構図になるかも・・・とか思うんですよ。

 

で、そういう諸々の結果として・・・

三菱マークを付けたダイハツ・ハイゼットが出てくることがあるかもしれない・・・なんてね。

 

 

まあ、素人の戯言ですけど・・・

なんかスイマセン。

 

 

それにしても・・・一体、どうなることやら・・・。

 

 

 

今回は以上です。