夏の怪奇特集・第2弾・・・なんてね。
別に特集にしようと思っていなかったのですが、前記事の怪奇ネタに関連して、もう一つ書かせていただきますよ。
さて、今回は僕がお世話になった先生から聞いた話をご紹介させていただきます。
なお、僕が聞いたのが20年以上前で、話自体はそこからさらに以前の話ですので、今からだとおそらく30年ほど前の話かと存じます。
ということで・・・
その先生がかつて入居していたマンション・・・
都内N区。私鉄某駅から近い閑静な住宅地にあるマンション。
高級マンションと呼んでもよい部類で、通常ならば少しお高い物件だったのですが、この物件は賃料が安く、相場の半値くらいで7万円だったらしい・・・要は、通常だと14万円くらいということですな。
この物件に先生は友人と一緒に住んでいた・・・たぶん7万円を友人と半々にして実質3,5万円ということだと思われます。
なお、賃料が安い理由については予め聞かされていて・・・
「前の住人が部屋でお亡くなりになられた。」とのこと。
あまりにすんなりと事の経緯を前もって教えてもらえたので、悪い印象は無くて、先生も友人も特に掘り下げて聞くことはしなかった。
どっちかというと「まあ、よくある話だよね。」みたいな感じで好意的に受け止めていたらしいです。
自宅で息を引き取ることは別に珍しくもないだろう・・・と。
むしろ、そういうことを正直に話してくれて、賃料も安いし、言うこと無しよね・・・みたいな感じで好印象を抱きつつ、ひとまず住み始めた。
で、実際に住み始めてみると特におかしなことはない。
ただ、強いて言えば・・・
この部屋・・・
やけにブレーカーが落ちる。
そんなに電気製品を使っていないのに落ちる。
そして、厄介なのは・・・
そのブレーカースイッチが戻らない。
一応書いておくと、先生も友人もウエイトリフティングをやっていて、腕力には自信あり・・・そんな男でも戻せないくらいスイッチが固い・・・と思ったら、何かの拍子にスッと戻る・・・みたいなワケの分からない状態が結構頻発したらしい。
で、電気屋さんに来てもらったけど、漏電等もなく、ブレーカースイッチにも異常は無し・・・みたいな。
結局、先生も友人も少し不便さを感じつつ「そういうこともあるよね。」程度に思っていた。
あと、たまにエアコンの設定が勝手に暖房設定に切り替わっていることがあったけど・・・それは「そういうエアコンなんだ」と思っていた。
また、窓を開けていないのにカーテンが揺れていた。
でもそれは「きっと隙間風だろう」と思っていた。
・・・なんか色々あるけど、この家賃でこの部屋に住めるということで、あまり気に留めていなかったんですって。
入居してしばらく経ち、この部屋に馴染みはじめたある日・・・
飲み会が大幅に長引き、電車も走っていない時間に帰宅した先生が、タクシーを降りてふと視線を上げると・・・
部屋の灯りが点いていた。
先生は友人が先に帰っているのかな?と思ったわけ。
ちなみに、この友人・・・先生が一時期アメリカ在住していた時に知り合ったアメリカ人男性で、来日して渋谷でクラブDJまがいの仕事をやっており、夕方に家を出て、明け方に帰ってくるという生活パターンだったので休日以外は先生とはすれ違い生活で、普段この時間帯に彼はいないはず・・・だけど、灯りが点いているということは彼がいるのかな?と思った。
で、自室の玄関を入ったら・・・
やはり居間の灯りが点いていて、誰かがいるっぽい。
でも、友人がいるにしては静か・・・みたいな。
いや・・・もしかしたら出掛ける時に電気消し忘れた?と思いながら居間に進むと・・・
女の人がいたんですって。
居間の奥の方、テレビの前に女の人が立っている。
知らない女の人・・・・
友人がナンパでもして連れてきたのか?
それとも友人の彼女?
・・・よく分からないけど、すごくカワイイ女性だったらしい。
いずれにしても客人をほったらかしているのはマズいということで、先生は「なんか飲みます?」といって、キッチンに向かったのですが・・・彼女の方は、同居人の急な帰宅に驚いたのか返事は無い。
先生が振り向いたら彼女は足早に部屋を出ていってしまった。
「なんか不愛想な娘だな・・・ま、いっか。」
と思っていたら・・・
ブレーカーが落ちた。
「またかよ。」
いつものことだし、その日は疲れていたので、先生はブレーカーを復旧することもせずに、窓から入る外の明かりでぼんやりとした中で居間のソファーに横になった。
・・・どれくらいの時間が経ったか・・・
帰宅した友人の「ヘイ!」という声とともに叩き起こされると、エアコンが止まった部屋は暑く、額やワイシャツが汗でぐっしょりで、疲労感が酷い・・・友人は冷凍庫に入れていたアイスクリームがダメになると騒いでいる。
時計を見ると朝6時・・・友人は「ブレーカーが落ちてるぞ」と言うので、「知ってる」と答えたら・・・
「ブレーカーが落ちたのを知っていて寝たのか?」
「アイスクリームがダメになるじゃないか!」
・・・と文句を言ってくるので、少し腹が立って・・・
「お前も知らない女を勝手に連れ込むな!」
と、言い返したんですって。
そしたら・・・
何言ってるの?
女って何のことよ?
女なんか知らない!
日本に彼女いないし、ナンパもしてないよ!
ですって。
そうなると・・・
あの娘は一体だれ?
ちょっと待ってよぉ~、勘弁してよぉ~。
という話になるわけ。
見知らぬカワイイ女の子という話から一気に様相は変わり、先生と友人はすぐに交番に駆け込んで、事情を説明。
不法侵入案件として警察が一通り調べてくれたようなのですが、
侵入経路が分からない。
まず、マンション入口の防犯カメラにそれらしき人物は映っていないらしく、警察の方も首をかしげていたようなのです。
それに、玄関の鍵は間違いなく施錠していたし、窓から入るにしても難易度が高く、窓にも侵入の痕跡がない。
こういう感じで、なんともモヤモヤ感の残る話だったのですが、警察官の1人がこう言ってきたのです。
念の為に不動産屋さんにも相談してみた方がイイかもしれませんな。
で、先生も友人も「ん?なんで?」ってなったわけ。
だって、侵入事件だから不動産屋さんに相談してどうなる話ではないし、相談されたって困るだろう・・・というね。
その警官に理由を聞いても・・・
「私からお伝えできる話ではないので、とりあえず不動産屋さんに確認された方が・・・」
という趣旨のことしか言わない。
なんか濁している。
そこで先生は急に胸騒ぎがした。
この部屋、
なんかあったんじゃね?
先生と友人は急遽不動産屋さんに向かい・・・
「あの部屋、何があったの?」
と開口一番に聞いたらしい。
大柄マッチョ体型の男性2人に睨まれた不動産の担当者はアッサリ白状・・・
2年前にあの部屋で事件があった・・・と。
当時、ある姉妹があの部屋に住んでおり、お姉さんの方が交際相手と揉めた結果、その交際相手が部屋に襲撃・・・同居していた妹さんも含めて持参した刃物で・・・という事件。
まだ正月気分が残る1月の出来事だったらしい。
先生が感じた胸騒ぎは間違っていなかった。
で、その話を聞いた先生の中で・・・
警官から「不動産屋さんに相談してみなよ」と言われた意味が分かってきた・・・つまり、警察の人は過去にこの部屋であった事件を知っていたのだろう・・・。
それに・・・
あの女の人に関する違和感も明瞭になってきた・・・真夏にあのタートルネックのセーターは暑いだろうし、不愛想というより先生のことを認識すらしていないかのような振舞い・・・違和感だらけなわけ。
あと、原因不明に落ちるブレーカーの件、勝手に切り替わるエアコンの設定の件、風もないのに揺れるカーテンの件・・・それら全てが瞬時に一つの結論に繋がったのです。
先生が達した結論・・・
あの娘は被害者女性の幽霊である。
そして、諸々の気になる現象は
心霊現象だと思われる。
もちろん先生が説明するまでもなく、友人も同じことを思っていたらしいのですが、2人とも心霊現象への恐怖よりも不動産屋さんに対する不信感がこみ上げてきて・・・
「責任者を出せ!」と詰め寄った。
そしたら、店長が登場し・・・
「人が亡くなっていることは伝えましたよね?」と・・・
つまり、嘘はついていませんよね?ときたらしい。
このやりとりで先生達は完全にキレたらしく・・・
たしかに入居前の説明で前住人が室内で亡くなっている旨は聞いていたけど、事件や事故の類とは聞いていなかったし・・・
だいたい・・・
「出る」とか聞いていない!
と、テーブルを壊さんばかりの勢いで暴れた。
ていうか、テーブルを壊したらしい。
※アメリカ人のお友達もたぶんアレですけど、先生ご自身も感情表現がアメリカ的というか・・・なんかこう、キレると収拾がつかなそうなタイプの方でしたから、たぶん相当激しかったんだと思う。
通報されなくてよかったわね。
で、キレて暴れるマッチョ2人にさすがに店長も平謝り・・・まあ、向こうは向こうで説明が足りていなかったという分の悪さもあったのでしょう。
その店長に対し先生達は・・・
「家賃を半額にしろ!」と要求。
えっ!そっち?・・・みたいな(笑)
いわく付き物件もさることながら、確実に「出る」ことが分かっているのに家賃交渉に持ち込むメンタルよね。
で、結果としては・・・
さすがに半額は無理で、ひとまず5万円にはなった(笑)
こうして先生と友人はそこに住み続けた・・・という話。
それにしても、先生自身もおっしゃられていましたが・・・
「思い込みって、スゴイよね。」と。
本当にしみじみとお話されてましたな。
突然家にいる女の人を友人の彼女だと思い込み。
ブレーカーの件は「よくあることだ」と思い込み。
エアコンの設定も「そういうものだ」と思い込み。
カーテンの揺れは隙間風だと思い込み。
・・・それらは本当に日常的な出来事だと思い込んでいた。
でも、よくよく考えてみれば・・・
見ず知らずの女の人が突然家の中いるのはおかしい。
異常のないブレーカーが落ちるのもおかしい。
エアコンの設定だって勝手には切り替わらない。
この高級マンションで隙間風って・・・おかしいだろ?
・・・という感じで、おかしなことだらけ。
それ以外にもよくよく考えてみれば・・・という話として・・・
普段は軽々なダンベルを不意に落としてしまい足に軽傷を負う。
急に目ヤニが酷くなり、眼科に行くが原因不明。
・・・みたいな感じで、地味なケガや体調不良が立て続けにあって、それも関係あったのかもしれない・・・みたいな。
ちなみに・・・実は先生の中では少し別の感情もあったらしく・・・その幽霊が特に悪さをするわけではなく、むしろカワイイ女性なので「出る」のも悪くないかも・・・なんてことも考えていたらしいのですが、それも冷静になって思うとおかしな感情かも・・・というね。
・・・ということで、先生もおっしゃられたように「思い込む」ことは、時として極めて強い精神力として作用することがあるわけで・・・。
自動車界隈においても「思い込みパワー」というのも少なからず存在しておりますよ。
話題の新型クラウンシリーズ。
ご存知のとおり、賛否両論真っ二つ・・・という感じ。
全く新しい装いで登場したクラウンシリーズを好意的に捉えている賛成派に対し、否定派の大多数は・・・
「クラウンらしくない。」
という趣旨の意見なのですが、この「クラウンらしい」という概念こそが「思い込みパワー」の最たるものではないかしら?と思うことがあるのです。
じゃあ、世に言う「クラウンらしさ」とは何か?
例えば、FR駆動・・・
クラウンに限らず昔から「高級車はFR」という図式が定着しており、おそらくクラウンがFRであるべきとする意見もこの図式に則ったものだろうと解釈しております。
外観的要素としては・・・
些細なことですが、リア周りのエンブレムにもクラウンらしさを表現していた部分があります。
210系以前においてはエレガントな書体のエンブレムが誇らしげに鎮座しておりますた・・・ゼロクラウンになろうとも、ピンク色のクラウンになろうとも・・・そのエンブレムが存在していることがクラウン的作法であって、そういう仰々しさも込みでクラウンらしさを構築していたのですが、220系で「ロイヤルサルーン」も「アスリート」も廃止・・・エンブレムもどこかスッキリしたものになりますた。
また、裾に向かって太く広がるリアピラーもクラウンの特徴的なスタイルで、220系における6ライト化により細身ピラー採用となったことが物議を醸しだしたのは記憶に新しいですな。
あと、テールランプ周り・・・
9代目で横一文字テールを採用するも大不評で後期モデルでは左右分割式になったのは有名な話・・・つまり、リアナンバープレートの左右に大型のテールランプを配するスタイルがクラウンの定番。
フロント周りでは・・・
6代目以降から脈々と受け継がれてきた「クラウンの顔」。
大きなグリルの真ん中にクラウンマークを据えて、そのグリルを中心に左右にはクッキリしたヘッドランプを配し、濃い目でありながら繊細な印象を与えられたクラウンの顔つきは世代を超えて「クラウン」を象徴するある種のアイコン的なものになっていたと思っております。
・・・という感じで「らしさ」という点でこれ以上ないくらい様々なポイントが存在していたクラウンですが・・・新型クラウンシリーズとして公開された4種類のモデル達はクロスオーバーやSUVといった従来のクラウンでは考えられなかった設定を展開し、想像をはるかに超えるものを見せてきますた。
全てのモデルの詳細が明らかにされていない現状ではありますが、クロスオーバーはFF駆動であることが明らかになっており、FRであることが定説化していたクラウンとしては異例の事態ですよ。
リア周りにしても・・・
あら、イヤだわ・・・横一文字じゃないのよ。奥さん。
エンブレムにしても車名表記はあるものの、エンブレム然とした仰々しい演出は皆無。
リアピラーも超細身ですよ。
お顔立ちにしても・・・
どれ一つとして「クラウンの顔」を採用していないのです。
・・・このように、新型クラウンシリーズは従来から人々の間で「クラウンらしさ」の表現と思い込まれてきたモノを尽く排除し、ある意味においてクラウンとしてタブーとされてきたことを平然とやってのけているのでございます。
そして、そのことが「コレはクラウンではない。」という否定的な意見の根源になっているのだと思われます。
それにしても、この「クラウンらしさ」に関する話は実に難しいものだと思っておりまして・・・
「クラウンらしさ」を上記のように人々の思い込みによって作り上げられた概念であり、それがある種の虚像的なものだと考えれば、それらを打ち破ることに何ら問題は無いように思えます。
・・・所詮虚像という話ですものね。
しかし一方で、たとえ思い込みの虚像だとしても、それが人々の精神面に作用するならば・・・つまり、それらが人々の購買意欲に影響するものであるならば、虚像といえども無視はできないという話にもなると思うのです。
コレは、どちらが正解という話でもなく・・・実際の市場評価を待つしかないのですが・・・今回は少しイタズラ的に新型クラウンに関して検証をしてみようと思ったのでございます。
ということで・・・
新型クラウンを
「クラウン顔」に変えてみる。
・・・コレが今回のネタ。
新型クラウンシリーズに関して個人的に大きな衝撃を受けたポイントがございます。
それは、フロントマスク。
薄いヘッドライトとグリルにボンネットフードが被さるように設えられた顔つきがシリーズ全体に共通したデザインとして採用されております。
なんとなく・・・
サメっぽい印象の顔つきでございます。
なお、ファストバック&6ライト採用で「こんなのクラウンぢゃない」と評されてしまった220系でさえ・・・
顔つきだけは「クラウンの顔」を採用していることで「クラウンらしさ」をギリギリのラインで保っていたように思います。
それが今回の新型クラウンシリーズは・・・
「クラウンの顔」としての要素は一切感じられません。
正常進化版と言われるセダンでさえ、上掲のとおり。
この「クラウンの顔」まで排除したことはクロスオーバー化やFF化のことなど霞んでしまうくらいの衝撃的な変化なのです。
でね・・・
コレ、見方を変えますとクロスオーバー化しようが何をしようが・・・
「クラウンの顔」を採用すれば、
かなりクラウンらしくなる。
という仮説に辿り着くのでございます。
・・・ということで検証です。
新型クラウンシリーズのトップバッターとして間もなく発売されるクロスオーバー。
4種類の中では一番未来チックな印象で結構好きです。
コレを「クラウン顔」風にしてみると・・・
大型の縦線グリルと大きめのヘッドライトを配し、ヘッドライトはグリル寄りの部分を分割することでクラウン顔っぽいものをイメージしておりますが、どうかしら?
お次は・・・
クラウンスポーツ。
コレを見た僕の第一印象・・・「ポルシェマカンみたいよね。」
正直、個人的にはこの類のSUVが溢れているところにクラウンが敢えて挑んでいく必要性は疑問なのですが、巷では結構期待されているみたいですよ・・・やっぱり今の時代はこういうヤツがウケるのかしら?
まあ、とにかく・・・コイツも「クラウン顔」風にしてみますた。
大型グリル&ヘッドライトという定石を守りつつ、グリル内は点模様のメッシュ的なものでスポーティーな雰囲気にしましたよ。
結構似合ってません?
お次は・・・
セダン。
この仕様だけFR採用と言われており、またセダンスタイルという点でクラウンの正常進化版であるとも言えるモデルです。
一説にはコレをクラウンマジェスタとして発売するという話もありますが、どうなのかしら?
そして、コレも「クラウン顔」風に・・・
まあ、コレが一番ベタなパターンというか・・・繊細な模様の大型グリルを中心に構築されるクラウン顔の典型ですな。
大開口バンパーとの相性も悪くなさそうで、意外とイケます。
で、最後・・・
クラウンエステート。
コレが個人的には一番解せない感じですな。
ハリアーあたりと被るし、どうなの?みたいな。
で、さらにコイツが一番クラウン顔との相性が悪い。
顔部分の厚みが薄いから微妙な感じになっちゃうわけ。
・・・正直、4種類の中で一番微妙な感じですな。
さて、こういう感じで検証してまいりましたが、ひとまず・・・
「クラウン顔」風にしてみると、
クラウンぽさがマシマシになることは
どうやら間違いないらしい。
という結論であり・・・
「クラウン顔」の威力は絶大である。
・・・ということが分かりましたな。
まあね、「新型にもクラウン顔を採用せよ」とか申し上げるつもりもなく、また決して新型クラウンシリーズを否定的に捉えているわけでもありません。
ただ、クラウン顔にしてみたらどんな感じかしら?と思っただけで、深い意味はないのです。
クラウンエステート・・・コレはちょっとね・・・以前の記事で書きましたが、僕が期待するクラウンエステートってのは・・・
やはりこういう純ステーションワゴン的なヤツなのよ。
上掲のクロスオーバーベースでも良いし・・・
こういうセダンベースでも良いと思うのよ。
SUVが流行っている時勢ではありますが、そこはハリアー的なものとは一線を画すモデルであって欲しかった気がするし、高級車クラウンとしての優雅さを表現するスタイルとしてステーションワゴンという選択もアリなんじゃないか?・・・なんて考えてしまうのです。
今からでもソッチに方向転換できないかしら?
・・・なんてね。
まあ、全ては素人オジサンの思い込みによる「クラウンらしさ」の押し付けだと言われれば・・・
まあ、そういう話なんですけどね。
いつもながら・・・なんか好き勝手なことを書いてしまい申し訳ございません。
さてさて・・・前半で書いた先生のマンションの件ですが、実は話の続きがございます。
事故物件という事実発覚から家賃交渉の末に賃料5万円でいわく付き高級マンションに住み続けることにしたのですが、特にヤヴァいことは起きなかったんですって。
いやいや・・・ブレーカーやら、エアコンやら、カーテンやら・・・それらは日常的に発生していたわけですが、「そういうものだ。」と思い込んでしまえば、なんてことはない・・・と先生はおっしゃられてますた。
また、例のカワイイ女性の幽霊が現れることはなく、ひとまず心の平穏を保てたのですが、一方で「また会いたい」という気持ちが僅かに混在する複雑な心境だったらしいです。
そういう感じで・・・とにかく家賃はさらに安くなったし、特に実害の無い不思議な現象も慣れてしまえばコッチのもの・・・ということで、結構楽しく生活をしていた模様。
そして1カ月ほど経ち・・・友人が英会話教室の講師に採用され、そのお祝いに焼肉パーティーをすることになった。
夕食のテーブルにホットプレートを設置・・・2人で焼肉を堪能していたら、例によってブレーカーが落ちた。
先生が玄関脇にあるブレーカースイッチの復旧に向かうと、やはりスイッチが戻らない。
奥のダイニングでは友人が焼きかけの肉を前に「肉がマズくなっちゃうよ!」と焦っている。
先生もイライラしながらブレーカースイッチを押し上げていると、ようやくスイッチが動き、室内が明るくなった・・・
そしたら・・・
あの娘がいる!
その時先生は幽霊が出て怖いというより、「また会えた」と心の中でニンマリしていたらしい・・・
が、それも束の間・・・
彼女がスーッと先生の方に向かってきて・・・
身体をすり抜けていった。
その瞬間、先生は彼女がこの世の存在ではないことを再認識。
そしたら急に怖くなった。
と、同時にダイニングでは友人が騒ぎだした・・・
そっちはそっちでブレーカーが落ちて電気が通っていなかったはずのホットプレート上にあった焼きかけの肉が黒焦げになり、今にも燃え出しそうな勢いで部屋が煙いことになっていた。
で、2人ともさすがに「コレはヤヴァいね。」という話になり、お祝いムードは吹っ飛んだらしく・・・この出来事で先生も友人も迷うことなく退居を決意・・・大急ぎで引っ越したとのこと。
先生はこれら一連の話を面白おかしく語られていたので、聞いた当時はそこまで恐怖を感じなかったのですが、こうして改めて思い出すと、かなり怖い話ですよ。
さらに後日談として・・・先生はあのマンションで起きた事件のことをもう少し知りたくなり、転居後に色々調べたらしい・・・ただ、現在のようにネットとかない時代で、先生は学生時代の知人で出版社に勤務している人を頼ったんですって。
そしたら、その事件に関する雑誌の記事が見つかり・・・当時はプライバシー云々が今よりも緩い時代だったのでしょう・・・被害者の顔写真が掲載されていたらしいのですが、先生があの部屋で見た女性は妹さんだったようです。
なお、先生がこの話をした時に具体的な最寄り駅とマンション名も言われていて、それを覚えていたのでグーグルマップのストリートビューで見てみたところ・・・そのマンションは現存しており、おそらく建物自体も当時のままだと思われます。
そのマンションの301号室らしい。
ちなみに、この記事を書いている時点でそのマンションの入居者募集情報は出ていません・・・満室かしら?
で、そういうのを見ると・・・
今、その部屋に住んでいる方はいるのかしら?とか・・・
今もそういう現象が起きているのかしら?とか・・・
色々考えてしまいますよ。
まあ、僕がそこに住むわけではないのでアレなんですけどね(笑)
今回は以上です。