10/25 | MITSUのブログ

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ニューヨークの路上で鍛えられたBlues Manの日記。

手術前日。
今日から入院して、明日の手術に備える。

午前10時に病院に来るように言われたので、その時間に行ったら簡単な手続きの後、部屋に案内された。
病室は4人部屋で、ボクも含めて3人利用者がいる。

手術と麻酔の簡単な説明を受けて、とりあえず今日のやることは終了。

その後、何時間もヒマな時間が続いた。
このヒマな時間というのが、ちとやっかい。
なんせこちとら手術前なので、まだ体は元気なのだ。
しかし頭の中は手術前の不安で、特大の暗闇がぐるぐるとまわっている。

なんとか気をまぎらわせる為に、読書。
テンペスト(池上永一)」を読んだ。
これは結構面白い。

読みすぎて目が疲れたので、病室のベッドに横になっていると、周りのベッドの声が聞こえてくる。

向かい側のベッドには、関西弁のおっさん。
しかも、横山やすしのような、河内弁。
片手に点滴をしながら、もう片方の手で携帯を持ち大声で喋ってる。
「銀行に口座を凍結されただと?われがちゃんとせんから、こうなるんじゃ!このままですむと思うなよ!なんとかせぇ、ボケ!」

隣のベットには初老の男性。
面会の人と会話をしている。
「すい臓癌がみつかりまして、今治療中なんです。・・・、日本曹洞宗の開祖・道元禅師の本はいいですよ。心の置き所を説いてくれます。・・・。」

病室の中まで、人もいろいろ、人生もいろいろ、です。


そして夜。
病院のゴハンは、予想していたよりも美味しかった。

その後、なかなか眠れなかったので、安眠薬をもらって就寝。