DELTA BLUES PROJECT Vol.1 Part2 | MITSUのブログ

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ニューヨークの路上で鍛えられたBlues Manの日記。

今日は、NEWアルバムの2曲目「Chameleon」を解説していきたいと思います。

http://www.deltabluesproject.com/store.htm2.Chameleon

オリジナルは、ハービーハンコックの曲です。
いろんなミュージシャンがカバーしていますね。
元々この曲はJAZZFUNKの跳ねた感じの曲なのですけど、そこに今回僕は、AFRO-CUBAのリズムのアイデアを追加し、ドッシリと横にも揺れるノリにしてみました。ベースがない分、ドラムのバスドラをHIP-HOP系の音のように強調し、そのドラムのグルーブに乗りつつ、ギターのインプロビゼーションが繰り広げられています。
始めと終わりのテーマ部分には、細かなワウギターの音などをかぶせて広がりを出し、逆に中間部分のインプロビゼーションでは小細工なしで「感情の生々しさ」を強調しています。
「コンガ」や「いろんなギターバッキング」をかぶせたバージョンもあったのですが、グルーブ感やバランスを考え不必要なものを削ぎ落としていき、結果的に今のバージョンに落ち着きました。

「TAKEZOO(Gt)のアドリブ」と「MITSU(Gt)のアドリブ」が別々のアプローチをしており、互いに異なったカラーを打ち出しています。
それが微妙に調和して変化していく様子が、
「Chameleon(カメレオン)」が周りの環境で「体の色」を変化させる感じに似ていて面白いです。
だから、曲の始めと終わりでは違うフインキになっています。

実際「RECORDING」では、2テイク録音しました。
結局は1テイク目に録音したものを選びましたけど。

基本的にRECORDINGの時は、僕の場合1テイク目の方が「緊張感」「集中力」「勢い」などが高まっているので1番良い演奏になります。
これは、JAZZピアニストの「THELONIOUS・MONK」や「TED」も同じことを言っていました。
どういうことかと言うと、
”「ミス」をしてもやり直しはない”
と言う事で、裏をかえして言うと
”「ミス」をするやつが悪い。「ミス」をしないようにもっと練習しろということです。”

やはり、BLUESやJAZZ類のRECORDINGはグダグダ長い間録音してもいい物ができないということですね。