東北線 安積永盛駅~始発終着列車のない分岐駅 その2 | やわやわとまれ♪の鉄道雑記帳(時刻表やら車両運用やら構内配線やら)

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 常磐線や水戸線、磐越東線、磐越西線、東北本線など現在のJR水戸支社、東北本部(仙台)管内の路線を中心に鉄道信号や標識、配線、運転、車両運用について書きとめていこうと思います。

東北線安積永盛駅の巻 その2です。

 

今回はかつての、安積永盛駅についてです。

まずはこの写真。

下本線と下2番の間にある、出発反応標識が付いていたと思われる柱です。もともと下2番線用かな。標識の標をよく見ると

「坂1」と読めます(2枚とも2018年6月24日撮影)。

坂って???

 

f54560zgさんのブログにT.Mさんがコメントをしているのですが、「安積永盛駅下り各出発信号機は、郡山(タ)の下り第1場内信号機の使命を兼ね」ていたのです。ということは、郡山タには、「坂」の付く本線があったということ。

 

KASAさんに提供いただいた1989年3月当時の配線略図をみると、

下り出発信号機6Rを過ぎて、水郡線列車が走ってくる渡り線と62イポイントで合流するとすぐに郡山タの233ポイントで郡山タの坂埠到着線が別れていきます。

この当時は、すでに貨物ヤード方式は廃止されていて坂埠着発線も無かったと思うのですが、消し忘れたのかなあ。

同じくKASAさんに提供いただいた1989年3月当時の郡山貨物ターミナル駅配線略図の一部がこちら。233ポイントの記載がないのですが、安積永盛駅の下り出発信号機が郡山貨物ターミナル駅の坂埠着発線に対応していたと思われる表記のままで残っています。

下2番線出発信号機 7L/6L・7R(6Lは記載ミスか?)、下本線出発信号機 5L/6L・6R、水郡本線出発信号機 8L/8R の 7R、6L、6R、8Rは坂埠着発線への出発信号機(郡山タの場内信号機)ではないかと思うのです。

 

筆者1985年3月(改正前)の撮影。安積永盛駅3番のりば通過中の貨物列車。出発反応標識が一番右の5Lが点灯中。順に6L、6Rでしょう。黒磯から北の区間が電車化されるというので、客車列車に乗りに行ったときに安積永盛~郡山を水郡線列車も乗ろうと欲張って安積永盛駅に降り立った時に撮ったものです。

2番のりばに入ってきた電車列車ですが、左側に出発信号機が見えました。

下2番出発信号機 7L/7R、下本線出発信号機 5L/6L・6R、入標4K と思います。

最後にこちら。

当時の安積永盛駅舎。現在もほとんど変わりがないと思います。なんと、水郡本線下り出発信号機が写っていました。

水郡本線出発信号機 8L/8R。8Lは、本線方、8Rは、坂1、坂2/3の共用。

坂埠は3番線まであったようです。

 

一番最初の出発反応標識が付いていたと思われる柱の下側の標、「坂2 3」とかかれているのかなあ。すっかり茶色くなってしまっていて読み取れないですが。35年以上も経っていますが、ひもとくといろいろ分かって、おもしろいです。

 

配線略図を提供下さったKASAさん、先に安積永盛を観察して発表なさっていたf54560zgさんとそちらにコメントを寄せたT.Mさんに感謝申し上げます。

自分で撮ったのですが、写真、よく残っていたなあ。

 

おまけ。ほぼ同位置から撮った2018年6月24日現在の線路側からの駅舎。

跨線橋までのひさしが取り付けられたくらいで、あとは同じ。(2018.8.5 写真追加)

 

安積永盛駅の巻は、続きます。

 

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